トロンボーン奏者、カーティス・フラーが1959年にSAVOYレーベルよりリリースした「BLUES-ETTE」は、往時におけるジャズ喫茶の定番であったと諸先輩方から教えていただきました。
じんた堂さんのエントリー「SAVOY」で紹介されている盤は90年代に国内の(当時)日本コロムビアから発売されたリイシュー盤。これはなかなかよい処理を経て世に出てきた盤であることを他所から情報を得たことで、俄然興味を覚えたのでした。そしてモノ盤、ステレオ盤を判別する品番情報もじんた堂さんよりいただき、まずはモノ盤でも買ってみようとオークションに入札したのでした。

continue reading "ソナタにソナチネ、ブルースにブルーゼット、ということかしら?"
1:40 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

2組のLPを入手。さらっと聴いたところ、よい表現もあるし、ううむなところも。
Lady in Satinのほうは晩年の作品ですので、だいぶ録音技術も進歩(それでもまだまだなのですが)してきていていますね。ビリーの皺枯れたヴォーカル、それに比してとろりと甘いオケのサウンド。
さらに突っ込んだ感想はもう少し聴きこんでからアップしようと思います。
3:04 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
カサンドラ・ウィルソンの代表的なアルバム「New Moon Daughter」に収められたニール・ヤングの名曲「Harvest Moon」はイメージを喚起する力の強い作品であるように思います。
たとえば小さなカフェの、通りに面した席で、雨が流れる窓の向こう、ときおり過ぎる濡れた路面を跳ね上げる車の音、酔人の嬌声、深夜に行き交う音の流れの向こうを。
continue reading "移ろう時のなかで、もっとも輝く中秋の"
3:26 AM permalink | comments (7) | trackbacks (0)
ビリー・ホリデイを取り巻いていた状況はとんでもなく悲惨で、それは当時の米国社会の暗部をみごとに映し出しているように思います。彼女の生涯をご存知のないかたにはwikiの解説がよくまとまっていて参考になります。(参照:(注)リンク先の『奇妙な果実』項にはかなりショッキングな写真が使用されておりので、ご注意ください。:wikipedia: ビリー・ホリデイ)
continue reading "その歌手の奇妙な果実度(3)"
12:52 AM permalink | comments (8) | trackbacks (0)
先日、苦手であったヴォーカリスト、ビリー・ホリデイのLPを聴かせていただく機会を得たのでした。
きれいな青の地に、ペン画によるポートレートが描かれた素敵なジャケット。タイトルに「Immortal Sessions」とありました。
彼女の十八番「Strange Fruit」も収録されており、その歌唱はわたしが所有しているボロボロであった晩年のテイクからは感じ得られなかった詞章に対する誠実さが凛として表れておりました。
気になってその晩に「Billie Holiday Immortal Sessions」とググってみたのですが、該当アルバムの情報に行き当たることがなく、もしかしてたいへんなレア盤、貴重盤を聴くことができたのかなと思ったものでした。
continue reading "その歌手の奇妙な果実度(2)"
11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
好きなジャズ・ヴォーカリストの一番目はサラ・ヴォーンで、二番目はエラ・フィッツジェラルドなのです。
ビリー・ホリデイのCDはヴァーヴ・レーベルでの録音、すなわち最後の8年とか9年間の音源を集めた2枚組ベストしか持っておりませんでした。そのアルバムは何度聴いても、薬物とアルコールの過剰摂取によって肉体、声帯がひどい状態になっていることだけがよく判るアルバムとして、決して馴染めるものではございませんでした。
数年前、そのようなビリー・ホリデイに対する印象を、音楽制作者として大先輩であり、わたくしがたいへん尊敬している方にお話ししましたところ、若い頃の彼女がつくるタイム感覚はとても素晴らしいよと教えられました。そして聴いてみたのが1935年から42年(ビリー、20〜27歳)に渡ってピアニスト・テディ・ウィルソンと共演している音源を集めたもの。ここでようやく(それでも特殊だとは思いますが)まだ皺枯れていない彼女の声を聴くことができ、そして抜群のリズム感を知るに至ったのでしたが、それでもサラやエラから得られた圧倒されるような感覚には至らず、どうもわたくしにとってビリー・ホリデイは苦手なヴォーカリストであったのでした。
11:59 PM permalink | comments (6) | trackbacks (0)
前回記しましたリナ・ホーン、76年リリースのアルバム「Lena: A New Album」は、中古LP屋で購入したのですが、実は、当初それを探し求めて店をまわったのではなかったのです。
本命は2点ございまして、それらを探しにジャズ・ヴォーカルの棚からスコンスコンスコンとジャケットを捲っておりますと、スカートの裾を翻したリチャード・アヴェドン撮影によります恰好いい白黒のジャケットが顔を出しまして、お値段も安かったものですから、すかさず引き上げて脇に抱えたのでした。
それでは本命がなにであったかと申しますと、まず1点、やはり1930年代から活躍しはじめましたビー・ウェイン(Bea Wain: 1917-)の「My Reverie」。
continue reading "20世紀の歌姫たち(4)"
7:42 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
マイ・ファニー・ヴァレンタイン。この高名な曲は、1937年、ブロードウェイ、シューベルトシアターにて初演されたミュージカル「Babes in Arms」内の1曲。もちろんロジャース(曲)、ハート(詩)のコンビによる作品(台本は二人の共作)で、1939年にはジュディ・ガーランド、ミッキー・ルーニー主演の映画版が公開されております。
この名曲は、その美しさ故に、天文学的数字に至るほど歌われ、そして名唱と云われるテイクも、これまた膨大な数にのぼるでしょう。斯様な存在の楽曲ですが、先日、とても新鮮な録音に出会いました。
レビューソング(1)、(2)、(3)にてご紹介いたしました、20世紀を代表するエンターテイナーで、ヴォーカリストのリナ・ホーン。わたくしが「Stormy Weather」という「RCA女性ヴォーカル1000シリーズ」のCDから得ました感動をお伝えしたく、これらの記事としたのですが、そのエントリー(2)にて、今後聴いてみたい彼女のアルバムということで、1976年リリースの「Lena: A New Album(邦題:バラードの夜)」という作品を挙げさせていただきました。
実はそれを記した直後、中古LP屋で、そのアルバムを見つけ即購入したのでした。
continue reading "20世紀の歌姫たち(3)"
11:59 PM permalink | comments (6) | trackbacks (0)
清水の舞台から飛び降りる心地で購入した2枚組み、2組のLPレコード、「ボズウェル・シスターズ 厳選26曲集」と、「コニー・ボズウェル・リザーブド/ブルー・ムーン」。
「ボズウェル・シスターズ 厳選26曲集」は、現在も多くのヴォーカリストによって歌われております所謂スタンダード・ナンバーが、スタンダードと化す黎明期におきまして効果的なコーラス・アレンジを施されて、多く収録されております。
デューク・エリントンの「ソフィスティケイテッド・レディ」は、コーラス・アレンジ、コニーのソロと、ボズウェル・シスターズの魅力がもっとも表れた内容であるでしょう。
ナット・キング・コールのレパートリーとして有名な、あまりに有名な「スターダスト」。そのキング・コールに歌われる以前の姉妹による「スターダスト」は劇的なバンド・アレンジを伴いながら、ゆるやかなコーラス、ときおり挿入されるスキャット、と緩急を効かせ、さらにベルツリー効果などを加え、とてもゴージャス。
エリントン、「スイングしなけりゃ意味ない」の連射フレーズの圧倒的な恰好よさ、などなど魅力的な歌唱が揃っております。
また、ロックンロール誕生以前の「Rock And Roll」。もちろんロックではありません。これは1934年の映画「Transatlantic Merry-Go-Round(薔薇色遊覧船という邦題があるそうです)」の主題歌でサウンドトラックも大ヒットしたのだそうです。
「George White's Scandals (Part 1~2)」は、ボズウェル・シスターズに加え、ビング・クロスビー、フランク・マン、ミルス・ブラザース、コニーのソロなどによって歌い継がれてゆく楽しい楽曲。トミー・ドーシーのトロンボーン・ソロも恰好いいです。
またチャールストン・アレンジの「Everybody Loves My Baby(みんな彼女が好き)」での3人によるスキャットの見事さも必聴でしょう。
と枚挙に暇なくなってしまいますので、「コニー・ボズウェル・リザーブド/ブルー・ムーン」からは2曲だけご紹介いたします。
LPの巻頭を飾りますのが、有名な「Begin the Beguine」。Aメロのリピートをフェイクを交え、転調後も陰影をよく表す。サビの力強さ。この難しいメロを気持ちよくこなしてゆくコニーの歌唱は、いや、もう、まったく、あっぱれです。
そしてリナ・ホーンも彼女の代名詞的に歌っておりました「Stormy Wheather」。レナと同じ1941年にレコーディングされたテイクです。コニーは、1コーラス目をあっさりと歌い流し、2コーラス目からだんだんと劇的に表現を高めてゆきます。
エラ・フィッツジェラルドが憧れ、真似をしたという、コニーの唱法、たしかに通じるものがございます。
continue reading "20世紀の歌姫たち(2-2)"
11:10 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
エラ・フィッツジェラルド(1917~1996)が、初めて聴衆の前で歌ったのは、1934年、ハーレム、アポロシアターでの「アマチュア・ナイト」というイベントで、曲はボズウェル・シスターズのレパートリーであったそうです。
ボズウェル・シスターズおよび、(その後ソロでも活動した)グループのリード・シンガー、コニー・ボズウェルは、当時の自分のアイドルであったと、エラは後年語っております。
「アマチュア・ナイト」で、エラは優勝し、翌年からビッグバンドで歌う職を得、プロの歌手として輝けるキャリアをスタートさせるに至ります。
かのエラ・フィッツジェラルドが憧れたボズウェル・シスターズ、そしてコニー・ボズウェルとは何者であったのでしょう。
continue reading "20世紀の歌姫たち(2-1)"
11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
レビューソング(1)、(2)、(3)と3回に跨ってご紹介してまいりましたリナ・ホーン。それらエントリーのきっかけになりました彼女のアルバム「Stormy Weather」は、昨2007年、BMG JAPANが企画しました「RCA女性ヴォーカル1000シリーズ」の中の1枚でした。わたくしはBMG JAPANさんの回し者ではございませんが、それでも米国RCAのアーカイブはさすがであると、驚き、喜んでいるのです。今回のシリーズにも注目盤が目白押しで、かつ1枚あたり1000円という廉価シリーズですので、気軽に購入できるのが、たいへん嬉しいのです。(2007年9月に全20タイトルがリリースされております。)
と云いますのも、シリーズの全て、かつて聴いたことのないアルバムばかりなのです。ところが、数名のヴォーカリストに関しましては、別のアルバムを持っておりますので、まずは、LPやCDで聴いたことのあるヴォーカリストを挙げて少し書いてみることにいたします。
リー・ワイリー(Lee Wiley: 1908-1975)
ご年配のヴォーカル・ファンにはお馴染みかもしれません。
continue reading "20世紀の歌姫たち(1)"
11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
YouTubeに、リナ・ホーンの映像がございましたのでご紹介します。(リンクをクリックしますと、別ウインドウに、YouTubeの動画が立ち上がります。再生(三角)ボタンをクリックしてスタートです。)
・Stormy Weather Trailer
映画Stormy Weather(1943年公開)の予告編。もちろんリナ・ホーン主演。このクリップでは、ちらっと、ファッツ・ウォーラー、キャブ・キャロウェイ、ビル・ロビンソンも出てくる!
・Lena Horne,Pete Johnson,Albert Amans,Teddy Wilson&Band 1
ドタバタ風コメディ? リナが「Boogie woogie dream」と紹介してから始まる2台のピアノ演奏がスゴイ。Pete Johnson、Albert Ammons(本当の綴りは左記のようです)ともに30年代に活躍したブギ・ウギ・ピアノの名手のようです。
・Lena Horne,Pete Johnson,Albert Amans,teddy wilson&band 2
Teddy Wilsonがクールに登場。そして若き日のレナの熱唱が恰好いい! のですが、結局、夢オチ(^^;
・LENA HORNE Sings Love Me or Leave Me and The Eagle & Me 1965
1965年のTVショウ。めちゃめちゃ恰好いい!
検索しますと、もっとたくさんのクリップがございますが、とりあえず、この4篇ということで。
3:18 AM permalink | comments (11)
ヴィブラートを効かせた古典的な発声に包まれ、LPが登場する前のアナログ・レコードのフォーマットでありますSPからトランスファーされた柔らかな音源が、心地よく耳に届いてきます。
前回ご紹介致しました、リナ・ホーン。
彼女が1940年代にレコーディングしたテイクを集めましたCD「Stormy Weather」(LP時代にもリリースされていると思います。)は、収められた楽曲の良さも然る事ながら、秀逸なヴォーカルも存分に楽しめまして、彼女が20世紀を代表するエンターテイナーとして米国のショー・ビジネス界で活躍できたことが当然のように伝わってまいります。
リナ・ホーンは映画コットンクラブのリラと同様、同クラブのコーラスガールとしてキャリアをスタートさせます。そこでソロ歌手としての機会を与えられ、その後はミュージカル、映画、ラスヴェガスやブロードウェイでのワン・ウーマン・ショー、レコーディングなどなど幅広く活動を重ねてゆきます。
ところが、彼女はヨーロピアンとアフリカンの混血であったことで、双方からの差別をずいぶん受けてきたそうなのです。これも映画の中のリラのキャラクターと重なりますね。
continue reading "レビュー・ソング(2)"
12:04 PM permalink | comments (12) | trackbacks (0)
禁酒法時代の酒と金、ハーレムでのギャングの覇権争い。主人公ディキシー(リチャード・ギア)の成功と、ヴェラ(ダイアン・レイン)との恋。客は白人セレブリティの高級クラブ。出演者はアフロ・アメリカン。そういった人種差別問題を浮き上がらせるタップダンサー、サンドマン(グレゴリー・ハインズ)と、コーラスガールのリラの恋など、コットンクラブとそこでのショーを背景にしながら、いくつかのプロットを進行させ、総体でコットンクラブそのものを描いてゆく2時間。好きな映画のひとつでございます。
フランシス・フォード・コッポラ監督の「コットンクラブ(原題:The Cotton Club)」が国内公開されたのは1985年(昭和60年)のことでございました。
ニューヨーク、ハーレムに実在した高級ナイト・クラブを題材にした大作で、公開当時は1930年代に全盛を誇りましたクラブの内装を再現したと、その美術の豪華さが殊に取り上げられておりました。
現実のコットンクラブは、元ヘビー級ボクサー、ジャック・ジョンソンがハーレムに開店したクラブ・デラックスを、1923年にギャングのオニー・マデンが獄中に居ながら買収し、店名を(コットンクラブに)変え開店させた、アフロ・アメリカンを主体とするエンターテイナーを出演させるレビューを売り物にした高級ナイト・クラブ。
1940年の閉店まで紆余曲折を経ながらも、フレッチャー・ヘンダーソン、そして彼のオケに在籍したルイ・アームストロングやコールマン・ホーキンス。そしてデューク・エリントンや、キャブ・キャロウェイなどを輩出しております。まさに当時のエンターテインメント、大衆文化の拠点であったのでしょう。
continue reading "レビュー・ソング(1)"
7:53 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
友人のジャズ・ピアニスト、鈴木奈緒さんのライブを観に、久しぶりに山手教会地下「公園通りクラシックス」へ。
彼女が自主制作しましたCD「suite luz」は、わたくしの好みにぴったりで、この1枚があれば、もうパット・メセニー・グループはいらないと思わせるくらい充実した内容なのでございます。
そのアルバムを評して、かつて、このように書いたことがございました。
『このアルバムのために彼女自身がポルトガルで撮影した雰囲気のある写真に囲まれ、そのヨーロッパの古い街に降り注ぐ陽光と、それに寄り添う陰が、日がな一日、時間の経過とともに移ろいゆく様を表したかのような、和音の推移と旋律の交わり、そして時の普遍性とパトスが心地よいリズムに支えらた素晴らしいアルバムなのです。』
(click on the image for enlarged)
Nov '05, @Koen-Dori-Classics, Shibuya, Tokyo.
Taken with the canon poupulaire, with the canon L-mount 50mm f1.4 lenz.
Ilford delta 3200 @EI 3200, dev in Microphen-type (stock)
Forte Polygrade V FB, Grossy, dev in Home brewed D-72 (1:2)
さて、この日のライブは「suite luz」の制作を支えたミュージシャン2名を迎え、アルバムを彷彿とさせる世界観を築いてくれるのではないかと、たいへん期待をしておりました。
まずこの日の核となる「森の湿度」という組曲のうち、「春」と「夏」から始まりました。このシリーズは以前にもライブで聴かせてもらっておりまして、「suite luz」に通じるコンテンポラリーな響きに魅了されていたのです。そこに、わたくしは初めて生演奏を聴かせていただく、河井重人さんのギターが加わり、楽曲の聡明さが一層際立った感じがありました。ベースの増根哲也さんも、お馴染みで彼女とのコンビネーションは抜群。この日は派手で目立つような演奏を避けるかのように、しっかりと安定した存在がアンサンブルの中で効き、よい仕事をされておりました。
2部に分かれたプログラムの後半で、「森の湿度・秋、冬」を披露し、クライマックスへ近づいてまいりました。アルバム「suite luz」の中でも、構成上、最大の聴かせどころに位置する「Hyori Ittai」。わたくしこれが大好きなのです。その生の演奏を聴くことができただけでも大収穫。楽曲、アレンジ、即興のバランスが見事な好演でございました。
立ち見が出るほどの大盛況であった会場は日曜日の昼下がりとは思えない、また此処が渋谷の一角であることが信じられないほど、感覚が研ぎ澄まされ、全身で音を享受する時間となりましたこと、鈴木奈緒さんと、共演のお二人には感謝申しあげたく存じます。
11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
60年代末、マイルス・デイビスのグループで時代を超克する名盤「In a Silent Way」、「Bitches Brew」に参加し、その後、同参加のサックス奏者、ウェイン・ショーターとともに、70年代から80年代のシーンを引導していったウェザー・リポートを結成し、華々しい活躍を見せましたキーボーディスト、作編曲家、ジョー・ザヴィヌル氏が9月11日、故郷オーストリアで亡くなられました。
参考:"MADCONNECTION / ジョー・ザビヌルの死"
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8:49 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
昨3日、ミュージックビデオの演出制作を手掛けている友人から、彼の作品が上映されているという知らせを受け、急遽レイトショーへ、渋谷のUPLINKまで出かけてきました。
9時ごろからという漠然とした情報だけで伺ってみると、すでにイベントは始まっており、出演されているジャズ・ピアニストの南博さんを囲んで、評論家氏、友人N、司会進行の4人のトーク・イベントの真っ最中というか、終了間際でした。
作品はオルタネイティブ・ジャズを中心としたベテラン・ミュージシャンと、クラブやその他諸々活躍している若手ミュージシャンとの異種格闘技のようなインプロヴィゼイション=即興演奏でのバトルと、それらミュージシャンたちのインタビューとで構成されたドキュメント映像。
劇場版「BOYCOTT RHYTHM MACHINE II in Lonesome nation」
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11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
ニューヨークを活動の拠点に置き活躍中のジャズ・ピアニスト、白崎彩子さんのライブに行ってきました。26日土曜、今回の帰国ツアー、東京での最終ライブです。調布の柴崎、はじめて降りる駅ですがこんなところにもライブハウスがあるのですね。白崎さんはこちらには何度も出演されているそうです。
ライブハウスとしては決して狭くない店内ですが、僕が到着したときには既にほぼ満員でガヤガヤしておりました。予約を入れてあったので席の確保には心配なかったのですが、どこの席だろうか、、、初めてのお店ですし長めのレンズ85mmと135mmを持ってきました。ところが案内された席は一番前! 手を伸ばせばピアノの鍵盤に触れることができてしまいます。ああ35mmレンズも持ってきて良かったぁ! お店のスペースに比してステージは狭く狭く、ドラム、ベースを従えてのピアノ・トリオはぎゅうっと凝縮された空間からアンサンブルを奏でます。そしてその目前の僕。白崎さんまで1.2メートル。まるで狭いリハ・スタジオにお邪魔して目前で聴かせてもらっているような感じ。この距離感を味わえるのでライブハウス通いはやめられません。最近はホールでのコンサートってまったく行かなくなってしまったのですよね。クラシックでも100名以下の小ホールやサロンでのコンサートばかりです。
いつものように撮影の許可をいただいてILFORD DELTA3200を詰めます。特別なスポット光による強い陰影がなく、プリントではどうメリハリを持たせるか悩みそうなシチュエーション。僕はライブ撮影においては下限のシャッター速度、絞りの開け具合を決めていて、その露出にマッチするように現像時間をコントロールしています。もしEI(エクスポージャーインデックス=露光指数)を使ってこの日の撮影感度を説明するとすればEI 4800といったところでしょうか。
さて白崎さんはきちんとバップを弾くことのできるピアニスト。その確かな技術は20年間音楽の仕事を為してきた僕の耳にすんなりと入ってきました。そしてときどき聴かせる対位法的な動きを両手で紡いでゆく革新的なスタイル。これはその第一人者として、しっかりと評価されなければなりません。もしその評価がなければジャズ界の方々はなにを聴いているのでしょうか。単に早弾きがどうだとか、バド・パウエル的だとか、そういったこと以上にたいへん重要な音楽的ポイントでしょう。
トリオでのライブはときおりギタリストである白崎さんのご主人、トム・ランドマン氏を交えてクァルテットに。僕はランドマン氏のギターを始めて聴かせてもらったのですが、チャーリー・パーカーの難曲、ドナ・リーがとても楽しかったです。また同じ循環コードを持つふたつの曲の同時進行によるアンサンブル(何と何の曲だったかしら?)、、、言葉が出ませんでした。
また今回のライブは激しさの中にも穏やかな波と言いますか、柔らかなものを感じることができました。白崎さんの新しい一面かもしれません。
この白崎さんのライブに伺うと必ず僕は、ただただ圧倒され、興奮し、感銘を与えられるのです。
白崎さんのオフィシャルサイト http://www.ayakoshirasaki.com/
ブログ「新・彩子のつぶやき記」 http://blog.livedoor.jp/ayakoshi/
こちらでは僕が撮影したライブ写真をProfile欄に掲載してくださっております!
ホームアローン
白崎さんの最新作(2006年リリース)。ピアノ・ソロ作品ってとても難しいジャンルなので、正直最初はあまり期待をしないで聴きました。しかしそんなことを考えた自分が恥ずかしいくらい完成された内容。まったく飽きのこない恐るべしソロ!
イグジスタンス
2003年、国内レーベル・What's New Recordsからリリースされた脅威の1stアルバム。
ミュージカリー・ユアーズ
1枚目の内容をさらに膨らませた充実の2ndアルバム。2005年リリース。(アマゾン・リンクの演奏者名義=リーダーが白崎さんになってませんね。でも間違いなく彼女の2ndです。)
8:17 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)