main

November 27, 2010
  あの夜と今を結ぶ音の調べに聴き惚れる

先週のこととなってしまいましたが、鈴木奈緒さんのライブ、それは彼女の演奏活動20周年を記念し、また新作アルバムのお披露目でもあった慶ばしい機会にお邪魔したのでした。
彼女自身を含むジャズ・クァルテットに、弦楽四重奏を加えたオクテット=八重奏団編成のバンマスとして見事にリーダーシップを発揮された、それはお見事なコンサートでございました。
新作アルバム「Eternity in 10」の楽曲を中心に構成され、さらなる新作(新作アルバムのレコーディング後に作られた)「Raindrops」や、スタンダード「Autumn Leaves」「(アンコール)My Favorite Things」を含む内容。ソプラノ・サックスの甘い音色が、弦楽四重奏の硬質な和音に支えられ、そしてそのなかをクロード・モネの水面のタッチがごとく奏でられるピアノに酔った夜となりました。

新作アルバム「Eternity in 10」も、ファースト・アルバム「Suite Luz」の世界を踏まえ、それをさらに発展させた、彼女自身の世界観がしっかりできあがっていて、これもまた素晴らしいことと甚く感心して、この一週間、聴き惚れております。あの夜、渋谷公園通りの喧噪を忘れて耽溺した音の世界が、自室のスピーカーから、iPodのインナーイヤフォンから流れてくることに幸せを感じます。
アルバム・ミックスの楽器間バランスには若干の粗さもあるのですが、それが良い意味でオクテットの世界にライブ感覚を導くこととなっており、あの夜と今がつながっているように聴こえてなりません。
このアルバムで奏でられる8篇の楽曲をどれも愛し始めている自分を実感いたします。

あの夜、すなわち11月19日のライブにいらっしゃらなかった方々にも、是非聴いていただきたいコンテンポラリーな音楽です。
(彼女のオフィシャル・サイト、ディスコグラフィーのページより通信販売されております。 →ここ

10:13 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

November 18, 2010
  豪快繊細鋭利華麗どれも包含しているから豊かに響く

先日、アルバム「Falling Leaves : Live In Hamburg」をご紹介させていただいたピアニスト、白崎彩子さんは、今年6月に、米国でもっとも権威があり、規模も大きな、JJA(Jazz Jounalists Associates)という評論家協会が主催する授賞式で、幾組かのアーティストとともに、式典の進行を盛り上げるための演奏をしていらっしゃいました。
そのときの模様はUSTREAMにて生中継されていたのですが(アーカイブあり→ここ)、今月になって高解像度版を含む映像が、協会により、YouTubeにアップされたとのこと。

演奏は Un poco loco。豪快なようでいて繊細なダイナミクス・コントロールが効いていますし、よく歌う左手も相まって、これが巨匠クラスのミュージシャン、評論家、メーカーやプレスを前にして演奏されたとは、彼女の度胸と素晴らしい音楽魂に圧倒されます。(授賞式参加者でサクソフォン・プレイヤーのJimmy Heathからは直接、この日の演奏にお褒めの言葉をいただいたそうです。)



720p HD映像もあるので、是非こちらでお楽しみください。(ここをクリック

12:01 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

October 26, 2010
  その対旋律の現出は前人にして未踏の境地でありましょう

ピアニストがたったひとりで作り上げる、ソロというかたちの音楽が如何ほどの負担をその演奏家に課しているのか、玄人として、聴衆を前にしたときのプレッシャーは想像を超えるものが在ることでしょう。

ブルックリン在住のジャズ・ピアニスト、白崎彩子さんのことは、このブログでも何度か記させていただきましたが(ここと、ここ)、わたくしが常に畏敬の念を抱いてやまない彼女のソロ・ピアノ、然もライブ録音によるアルバムが(輸入盤として)国内リリースされております。

白崎さんは2009年の3月に第1回「International Jazz Solo Piano Festival」というイベントに他の米国人ピアニストらとともに招聘され、ミュンヘン、ハンブルグ、ベルリンとドイツ主要都市でコンサートを行ないました。そのときの耳のよいドイツの聴衆による喝采をバネに、同年10月、これは単身で渡独、北部都市を中心にコンサート・ツアーを成功させております。
今回リリースされた音源は、そのツアーのハイライトでありました、ハンブルグでのライブを収録したものとの由。

continue reading "その対旋律の現出は前人にして未踏の境地でありましょう"

11:59 PM permalink | comments (4) | trackbacks (0)

September 25, 2010
  コンテンポラリーなジャズの夕べはいかが?

もうECMはいらないと、わたくしをして言わしめたCDアルバムがございました。
友人のジャズ・ピアニスト、鈴木奈緒さんが2000年にリリースしたCD「suite luz」のことであります。
そのアルバムについて拙文より引かせていただきます。

「suite luz」は、このアルバムのために彼女自身がポルトガルで撮影した雰囲気のある写真に囲まれ、そのヨーロッパの古い街に降り注ぐ陽光と、それに寄り添う陰が、日がな一日、時間の経過とともに移ろいゆく様を表したかのような、和音の推移と旋律の交わり、そして時の普遍性とパトスが心地よいリズムに支えらた素晴らしいアルバムなのです。

彼女は、このアルバムの後、ライブ・セレクションの自家CD-Rなどもリリースしておりましたが、なんとスタジオ収録によるフル・アルバムとしては2枚目となる新作を準備しているのだそうです。

「Eternity in 10」と名付けられたニュー・アルバムはソプラノ・サックスを交えたコンボ・カルテットに弦楽カルテットも加えた最大オクテットによる意欲作だそうです。いったいどんな音楽になっているのでしょうか。
その音楽をいち早く知るにあたり、アルバム・リリース日に記念ライブも行なうと知らせがありました。
これはもう駆けつけなければなりません。

このブログをご覧いただいているなかで、コンテンポラリーなジャズの響きにご興味があるかたがいらっしゃいましたら、是非一緒にいかがでしょう。
ピアニスト、鈴木奈緒さんの奏でる音楽は、わたくし的にたいへん心地よい音楽を提供してくれるのですが、そういった友人として応援しているだけでなく、客観的に評価しても甚だレヴェルの高い音楽を成し得ていると言って間違いはございません。
この機に是非とも聴いていただけたら有難く存じます。

●サイトなど
鈴木奈緒オフィシャル・サイト
(オフィシャル・サイト内、Discographyページでは1st Albumからの視聴が可能です。)
MySpaceでもいくつかの曲の視聴と動画の閲覧が可能です。
 なんと、こちらではニューアルバムから1曲(1部のみ)アップされているようです (Eternity In 10)!

・その後、MySpaceのほうには3曲を新たにアップ、ニューアルバムから4曲(1部のみ)の試聴ができるようになりました。

・また、オフィシャル・サイトのDiscographyページでも、ニューアルバムから6曲(いずれも1部のみ)の試聴が可能になったようです。


●ライブ・インフォメーション

20101119flyer-1.jpg

 ※フライヤーのダウンロード(pdfファイル/ 520kb) →こちら

【日時】2010年 11月19日(金)
    開場 19:00
    開演 19:30〜
【会場】公園通りクラシックス(渋谷ミュージックホール)
    渋谷区宇田川町19-5 東京山手教会B1F (TEL 03-3464-2701, 17時〜)
【出演】鈴木奈緒 (Piano)
    羽根渕道広 (S. Sax)
    高田壱 (Bass)
    小松誠司 (Drums&Perc)
    帆足彩 (Violin)
    羽島健 (Violin)
    小谷泉 (Viola)
    岡崎健太郎 (Cello)
【料金】3,500円(1ドリンク付)
    (前日までにご予約の方 3,000円)
【チケット申し込み、ご予約、お問い合わせ】
    公園通りクラシックス TEL 03-3464-2701(17時以降)

●ニュー・アルバム
2010年11月19日(金)発売
Nao Suzuki with Strings Quartet / Eternity in 10
(全8曲 / VBE-004 / 税込2,500円)

ということで、友人のわたくしからもどうぞよろしくお願い致します。


2:09 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

May 12, 2010
  黒と白の狭間で生きた一世紀

昨日(11日)の朝刊にリナ・ホーンの訃報記事が掲載されておりました。
享年九十二歳の大往生。


レビュー・ソング(1)

レビュー・ソング(2)

レビュー・ソング(3)

20世紀の歌姫たち(3)

彼女と、他の素晴らしいミュージシャンが出演した1943年の映画「Stormy Wheather」を観てみたいと思っているのですが、国内ではまだDVD化されておりませんで、叶っておりません。(上記「レビュー・ソング(3)」にてトレーラーをリンクしています。)

リチャード・アヴェドンが撮影したLPジャケットを掲げながら「Lena: A New Album」を聴いて追悼。

2:44 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

April 14, 2010
  何処までゆくのか、この進化し続けるピアニストは

Be Bapが(1940年頃を中心として)誕生したことで、Jazzは、それまでの付随音楽を脱却し、ようやっと純粋器楽へ到達したと私的には考えております。
そのBe Bapをしっかりと手中にしているミュージシャンって意外に少ないのかもしれません。
わたくしにとってのアイドル、白崎彩子さんは、確実な技術と溢れる歌心をもってBapをJazzを奏で、そしてわたくしたちは安心してそれに聴き入ることができるミュージシャンでありましょう。
普段はブルックリンに住む彼女の生の演奏を聴く機会は限られており、前回2年前に帰日されたときには都合をつけることが敵わず残念なことになってしまったのですが、今回は日本ツアー最終日の4月8日に行くことができたのでした。
昨年は、3月にドイツで開催されましたInternational Jazz Solo Piano Festivalへ招かれ開催国各地へ、そのときの演奏が好評で10月には再度かの地を踏んで8カ所、ソロとトリオでツアーを行なっております。そんな上昇気流が今回にも表れていたようで、鋭く切り込むような、圧倒されるアドリブは健在であっただけでなく、音の幅に膨らみがあってより進化した彼女の姿を聴くことができたように思えます。
今回共演したメンバー、安カ川大樹さん(B)、橋本学さん(Dr)は、最近わたくしの仕事の関係でお世話になっているお二人で、白崎さんの音楽性にたいへんよくマッチした強力なトリオになっていたことがさらに印象を強めることになりました。
今後も彼女の演奏には目が離せません。次回の帰日がいまから楽しみでならないのです。

白崎彩子さんの素晴らしい演奏の一端は彼女のサイトで見ることができます。

●白崎彩子 Official Site:
Japanese Top
Video page

●拙ブログ関連エントリー
白崎彩子ライブ


【追記】
●International Jazz Solo Piano Festivalにおける、ベスト・テイク集
 iTunes Store:Best of 1st International Jazz Solo Piano Festival 2009から、
 track 7: Con Alma
 track 8: Someday My Prince Will Come
 track 9: Lennie’s Pennies
の3曲が白崎彩子さんの演奏です。もちろんアルバム買いでも充分楽しめます。

12:00 PM permalink | comments (4) | trackbacks (0)

April 12, 2010
  I concentrate on Sophie.(2)

ステージはアルバム「Take Love Easy」の曲順と同じく「Beautiful Love」〜「Take Love Easy」と進みました。
1曲目の歌の出だし、まったく音程が合わなかったので、どうした!と思ったのです。その後も数度、音程を外すシーンが見受けられました。そして間奏になりますとその歌い手はモニターPAまで寄ってゆき、エンジニアに耳打ち、、、
これを二度行なった後、ソフィー・ミルマンの歌う音程は安定しました。なるほど、モニター・バランスが悪かったのですね、可哀想に。然もこのステージは来日公演3日間の初日とはいえ、セカンド・ステージ。モニターの状況がファーストと変わってしまったのでしょうか? あまり褒められた仕事ではありませんね。
ということで、聴く側もほっとして3曲目へ。そう、期待に違わぬ「I Concentrate On You」をアルバムより若干落としたテンポで奏でられました。
ああ、心地よい。温かいものに包まれるような感覚が彼女から発せられる声にはあるのです。

彼女はライブでもスキャットはやらず、元のメロディを大切に軽いフェイクを交える程度でした。新たな発見として、高い声域に至ったときにかけられる細やかなヴィブラート、その美しさに引き込まれ、語尾の印象を深いものにさせられます。
バックの演奏はジャズ・コンボ(サックス含むクァルテット)らしく間奏ではアドリブが、フロントのサックスや、ピアノだけに留まらず、ベースやドラムにも回されてゆきますので、ライブならではの高揚感も味わえました。中間部ではソフィーは楽屋に引いて、バックのみで「Take The A-Train」を披露。メンバーはレコーディングのときとは異なり若手で組まれておりましたが、みな歴戦の勇士らしくホットな演奏が繰り広げられました。

後半ではブルース・スプリングスティーンの「I'm On Fire」がなかなかの聴きものでございましたが、アンコールの「Tenderly」をピアノとデュオで聴かせてくれたのが何と云っても素晴らしかった。この曲は彼女の何れのアルバムにも収録されていないのですが、たいへん彼女にマッチしたナンバーだと同行者(ヴォーカリスト)も思ったようでした。この音域幅の広いメロディを、しとやかに、かつ匂いやかに歌うソフィーは、この詩に表れるような、風であり、波であり、吐息であったのでした。
あっという間の(およそ)75分。
(4月9日 @ブルーノート東京/ 2nd ステージ)


●拙ブログ「I concentrate on Sophie.


sophie-bluenote.jpg

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

April 9, 2010
  I concentrate on Sophie.

年間いったい何枚の音楽ソフトを購入しているのか、きちんと数えたことがございません。気に入らなかったものはすぐ中古店へ売ってしまい、また新たなものをと繰り返しています。
気に入ったものはそれこそ何度も繰り返し聴き込むのですけれどね。
昨年、新譜で購入したディスクのなかで、もっとも聴き込んだのはSophie Milmanの「Take Love Easy」だったかもしれません。擦れたアルト声域が彼女の最大の魅力でしょう。発音の滑舌がクリアとは云えないのですが、ロシア→イスラエル→カナダという彼女の移住歴からそのような(英語の)発音が生まれたのではないかと勝手に想像しております。


数年前に彼女のデビュー・アルバム「Sophie Milman」を聴いたときには、若い娘なのにずいぶんと大人っぽい雰囲気だと感じたのですが、「Take Love Easy」を聴いた後には、やはり(デビュー)当時21歳ということが感じられる、これはすなわち「Take Love Easy」では声質や歌唱技術において随分と成長した姿を聴くことができたことに由縁すると思います。殊に声の抜き方と云えば宜しいのでしょうか、彼女のハスキーな、そして意外と芯のある声質から、ふわっと、吐息成分が増すところに甚く心地よさを感じます。

とりわけ好きなのが「I Concentrate On You」と、「Triste」。1st では「My Heart Belongs To Daddy」と、それに続くロシアの歌「Ochi Cherney (Dark Eys)」。

今夜、これらの曲を聴くことができるでしょうか?

ブルーノート東京へ行ってまいります。


1:37 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

March 10, 2010
  ソナタにソナチネ、ブルースにブルーゼット、ということかしら?

トロンボーン奏者、カーティス・フラーが1959年にSAVOYレーベルよりリリースした「BLUES-ETTE」は、往時におけるジャズ喫茶の定番であったと諸先輩方から教えていただきました。
じんた堂さんのエントリー「SAVOY」で紹介されている盤は90年代に国内の(当時)日本コロムビアから発売されたリイシュー盤。これはなかなかよい処理を経て世に出てきた盤であることを他所から情報を得たことで、俄然興味を覚えたのでした。そしてモノ盤、ステレオ盤を判別する品番情報もじんた堂さんよりいただき、まずはモノ盤でも買ってみようとオークションに入札したのでした。


blues-ette01.jpg


continue reading "ソナタにソナチネ、ブルースにブルーゼット、ということかしら?"

1:40 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

March 3, 2009
  その歌手の奇妙な果実度(4)

billie_fruit_satin.jpg


2組のLPを入手。さらっと聴いたところ、よい表現もあるし、ううむなところも。
Lady in Satinのほうは晩年の作品ですので、だいぶ録音技術も進歩(それでもまだまだなのですが)してきていていますね。ビリーの皺枯れたヴォーカル、それに比してとろりと甘いオケのサウンド。
さらに突っ込んだ感想はもう少し聴きこんでからアップしようと思います。

3:04 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

February 13, 2009
  その歌手の奇妙な果実度(3)

ビリー・ホリデイを取り巻いていた状況はとんでもなく悲惨で、それは当時の米国社会の暗部をみごとに映し出しているように思います。彼女の生涯をご存知のないかたにはwikiの解説がよくまとまっていて参考になります。(参照:(注)リンク先の『奇妙な果実』項にはかなりショッキングな写真が使用されておりので、ご注意ください。:wikipedia: ビリー・ホリデイ


continue reading "その歌手の奇妙な果実度(3)"

12:52 AM permalink | comments (8) | trackbacks (0)

February 7, 2009
  その歌手の奇妙な果実度(2)

先日、苦手であったヴォーカリスト、ビリー・ホリデイのLPを聴かせていただく機会を得たのでした。
きれいな青の地に、ペン画によるポートレートが描かれた素敵なジャケット。タイトルに「Immortal Sessions」とありました。
彼女の十八番「Strange Fruit」も収録されており、その歌唱はわたしが所有しているボロボロであった晩年のテイクからは感じ得られなかった詞章に対する誠実さが凛として表れておりました。
気になってその晩に「Billie Holiday Immortal Sessions」とググってみたのですが、該当アルバムの情報に行き当たることがなく、もしかしてたいへんなレア盤、貴重盤を聴くことができたのかなと思ったものでした。

continue reading "その歌手の奇妙な果実度(2)"

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

February 6, 2009
  その歌手の奇妙な果実度(1)

好きなジャズ・ヴォーカリストの一番目はサラ・ヴォーンで、二番目はエラ・フィッツジェラルドなのです。
ビリー・ホリデイのCDはヴァーヴ・レーベルでの録音、すなわち最後の8年とか9年間の音源を集めた2枚組ベストしか持っておりませんでした。そのアルバムは何度聴いても、薬物とアルコールの過剰摂取によって肉体、声帯がひどい状態になっていることだけがよく判るアルバムとして、決して馴染めるものではございませんでした。
数年前、そのようなビリー・ホリデイに対する印象を、音楽制作者として大先輩であり、わたくしがたいへん尊敬している方にお話ししましたところ、若い頃の彼女がつくるタイム感覚はとても素晴らしいよと教えられました。そして聴いてみたのが1935年から42年(ビリー、20〜27歳)に渡ってピアニスト・テディ・ウィルソンと共演している音源を集めたもの。ここでようやく(それでも特殊だとは思いますが)まだ皺枯れていない彼女の声を聴くことができ、そして抜群のリズム感を知るに至ったのでしたが、それでもサラやエラから得られた圧倒されるような感覚には至らず、どうもわたくしにとってビリー・ホリデイは苦手なヴォーカリストであったのでした。

11:59 PM permalink | comments (6) | trackbacks (0)

February 15, 2008
  20世紀の歌姫たち(4)

前回記しましたリナ・ホーン、76年リリースのアルバム「Lena: A New Album」は、中古LP屋で購入したのですが、実は、当初それを探し求めて店をまわったのではなかったのです。
本命は2点ございまして、それらを探しにジャズ・ヴォーカルの棚からスコンスコンスコンとジャケットを捲っておりますと、スカートの裾を翻したリチャード・アヴェドン撮影によります恰好いい白黒のジャケットが顔を出しまして、お値段も安かったものですから、すかさず引き上げて脇に抱えたのでした。

それでは本命がなにであったかと申しますと、まず1点、やはり1930年代から活躍しはじめましたビー・ウェイン(Bea Wain: 1917-)の「My Reverie」。

continue reading "20世紀の歌姫たち(4)"

7:42 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

February 14, 2008
  20世紀の歌姫たち(3)

マイ・ファニー・ヴァレンタイン。この高名な曲は、1937年、ブロードウェイ、シューベルトシアターにて初演されたミュージカル「Babes in Arms」内の1曲。もちろんロジャース(曲)、ハート(詩)のコンビによる作品(台本は二人の共作)で、1939年にはジュディ・ガーランド、ミッキー・ルーニー主演の映画版が公開されております。

この名曲は、その美しさ故に、天文学的数字に至るほど歌われ、そして名唱と云われるテイクも、これまた膨大な数にのぼるでしょう。斯様な存在の楽曲ですが、先日、とても新鮮な録音に出会いました。

レビューソング(1)(2)(3)にてご紹介いたしました、20世紀を代表するエンターテイナーで、ヴォーカリストのリナ・ホーン。わたくしが「Stormy Weather」という「RCA女性ヴォーカル1000シリーズ」のCDから得ました感動をお伝えしたく、これらの記事としたのですが、そのエントリー(2)にて、今後聴いてみたい彼女のアルバムということで、1976年リリースの「Lena: A New Album(邦題:バラードの夜)」という作品を挙げさせていただきました。

実はそれを記した直後、中古LP屋で、そのアルバムを見つけ即購入したのでした。

continue reading "20世紀の歌姫たち(3)"

11:59 PM permalink | comments (6) | trackbacks (0)

February 6, 2008
  20世紀の歌姫たち(2-2)

清水の舞台から飛び降りる心地で購入した2枚組み、2組のLPレコード、「ボズウェル・シスターズ 厳選26曲集」と、「コニー・ボズウェル・リザーブド/ブルー・ムーン」。

「ボズウェル・シスターズ 厳選26曲集」は、現在も多くのヴォーカリストによって歌われております所謂スタンダード・ナンバーが、スタンダードと化す黎明期におきまして効果的なコーラス・アレンジを施されて、多く収録されております。

デューク・エリントンの「ソフィスティケイテッド・レディ」は、コーラス・アレンジ、コニーのソロと、ボズウェル・シスターズの魅力がもっとも表れた内容であるでしょう。

ナット・キング・コールのレパートリーとして有名な、あまりに有名な「スターダスト」。そのキング・コールに歌われる以前の姉妹による「スターダスト」は劇的なバンド・アレンジを伴いながら、ゆるやかなコーラス、ときおり挿入されるスキャット、と緩急を効かせ、さらにベルツリー効果などを加え、とてもゴージャス。

エリントン、「スイングしなけりゃ意味ない」の連射フレーズの圧倒的な恰好よさ、などなど魅力的な歌唱が揃っております。

また、ロックンロール誕生以前の「Rock And Roll」。もちろんロックではありません。これは1934年の映画「Transatlantic Merry-Go-Round(薔薇色遊覧船という邦題があるそうです)」の主題歌でサウンドトラックも大ヒットしたのだそうです。

「George White's Scandals (Part 1~2)」は、ボズウェル・シスターズに加え、ビング・クロスビー、フランク・マン、ミルス・ブラザース、コニーのソロなどによって歌い継がれてゆく楽しい楽曲。トミー・ドーシーのトロンボーン・ソロも恰好いいです。

またチャールストン・アレンジの「Everybody Loves My Baby(みんな彼女が好き)」での3人によるスキャットの見事さも必聴でしょう。

と枚挙に暇なくなってしまいますので、「コニー・ボズウェル・リザーブド/ブルー・ムーン」からは2曲だけご紹介いたします。

LPの巻頭を飾りますのが、有名な「Begin the Beguine」。Aメロのリピートをフェイクを交え、転調後も陰影をよく表す。サビの力強さ。この難しいメロを気持ちよくこなしてゆくコニーの歌唱は、いや、もう、まったく、あっぱれです。

そしてリナ・ホーンも彼女の代名詞的に歌っておりました「Stormy Wheather」。レナと同じ1941年にレコーディングされたテイクです。コニーは、1コーラス目をあっさりと歌い流し、2コーラス目からだんだんと劇的に表現を高めてゆきます。

エラ・フィッツジェラルドが憧れ、真似をしたという、コニーの唱法、たしかに通じるものがございます。

continue reading "20世紀の歌姫たち(2-2)"

11:10 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

January 31, 2008
  20世紀の歌姫たち(2-1)

エラ・フィッツジェラルド(1917~1996)が、初めて聴衆の前で歌ったのは、1934年、ハーレム、アポロシアターでの「アマチュア・ナイト」というイベントで、曲はボズウェル・シスターズのレパートリーであったそうです。
ボズウェル・シスターズおよび、(その後ソロでも活動した)グループのリード・シンガー、コニー・ボズウェルは、当時の自分のアイドルであったと、エラは後年語っております。
「アマチュア・ナイト」で、エラは優勝し、翌年からビッグバンドで歌う職を得、プロの歌手として輝けるキャリアをスタートさせるに至ります。

かのエラ・フィッツジェラルドが憧れたボズウェル・シスターズ、そしてコニー・ボズウェルとは何者であったのでしょう。

continue reading "20世紀の歌姫たち(2-1)"

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

January 25, 2008
  20世紀の歌姫たち(1)

レビューソング(1)(2)(3)と3回に跨ってご紹介してまいりましたリナ・ホーン。それらエントリーのきっかけになりました彼女のアルバム「Stormy Weather」は、昨2007年、BMG JAPANが企画しました「RCA女性ヴォーカル1000シリーズ」の中の1枚でした。わたくしはBMG JAPANさんの回し者ではございませんが、それでも米国RCAのアーカイブはさすがであると、驚き、喜んでいるのです。今回のシリーズにも注目盤が目白押しで、かつ1枚あたり1000円という廉価シリーズですので、気軽に購入できるのが、たいへん嬉しいのです。(2007年9月に全20タイトルがリリースされております。)
と云いますのも、シリーズの全て、かつて聴いたことのないアルバムばかりなのです。ところが、数名のヴォーカリストに関しましては、別のアルバムを持っておりますので、まずは、LPやCDで聴いたことのあるヴォーカリストを挙げて少し書いてみることにいたします。

リー・ワイリー(Lee Wiley: 1908-1975)

ご年配のヴォーカル・ファンにはお馴染みかもしれません。

continue reading "20世紀の歌姫たち(1)"

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

January 23, 2008
  レビュー・ソング(3)

YouTubeに、リナ・ホーンの映像がございましたのでご紹介します。(リンクをクリックしますと、別ウインドウに、YouTubeの動画が立ち上がります。再生(三角)ボタンをクリックしてスタートです。)

Stormy Weather Trailer
映画Stormy Weather(1943年公開)の予告編。もちろんリナ・ホーン主演。このクリップでは、ちらっと、ファッツ・ウォーラー、キャブ・キャロウェイ、ビル・ロビンソンも出てくる!


Lena Horne,Pete Johnson,Albert Amans,Teddy Wilson&Band 1
ドタバタ風コメディ? リナが「Boogie woogie dream」と紹介してから始まる2台のピアノ演奏がスゴイ。Pete JohnsonAlbert Ammons(本当の綴りは左記のようです)ともに30年代に活躍したブギ・ウギ・ピアノの名手のようです。


Lena Horne,Pete Johnson,Albert Amans,teddy wilson&band 2
Teddy Wilsonがクールに登場。そして若き日のレナの熱唱が恰好いい! のですが、結局、夢オチ(^^;


LENA HORNE Sings Love Me or Leave Me and The Eagle & Me 1965
1965年のTVショウ。めちゃめちゃ恰好いい!


検索しますと、もっとたくさんのクリップがございますが、とりあえず、この4篇ということで。

3:18 AM permalink | comments (11)

January 20, 2008
  レビュー・ソング(2)

ヴィブラートを効かせた古典的な発声に包まれ、LPが登場する前のアナログ・レコードのフォーマットでありますSPからトランスファーされた柔らかな音源が、心地よく耳に届いてきます。

前回ご紹介致しました、リナ・ホーン。
彼女が1940年代にレコーディングしたテイクを集めましたCD「Stormy Weather」(LP時代にもリリースされていると思います。)は、収められた楽曲の良さも然る事ながら、秀逸なヴォーカルも存分に楽しめまして、彼女が20世紀を代表するエンターテイナーとして米国のショー・ビジネス界で活躍できたことが当然のように伝わってまいります。

リナ・ホーンは映画コットンクラブのリラと同様、同クラブのコーラスガールとしてキャリアをスタートさせます。そこでソロ歌手としての機会を与えられ、その後はミュージカル、映画、ラスヴェガスやブロードウェイでのワン・ウーマン・ショー、レコーディングなどなど幅広く活動を重ねてゆきます。
ところが、彼女はヨーロピアンとアフリカンの混血であったことで、双方からの差別をずいぶん受けてきたそうなのです。これも映画の中のリラのキャラクターと重なりますね。

continue reading "レビュー・ソング(2)"

12:04 PM permalink | comments (12) | trackbacks (0)

January 17, 2008
  レビュー・ソング(1)

禁酒法時代の酒と金、ハーレムでのギャングの覇権争い。主人公ディキシー(リチャード・ギア)の成功と、ヴェラ(ダイアン・レイン)との恋。客は白人セレブリティの高級クラブ。出演者はアフロ・アメリカン。そういった人種差別問題を浮き上がらせるタップダンサー、サンドマン(グレゴリー・ハインズ)と、コーラスガールのリラの恋など、コットンクラブとそこでのショーを背景にしながら、いくつかのプロットを進行させ、総体でコットンクラブそのものを描いてゆく2時間。好きな映画のひとつでございます。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「コットンクラブ(原題:The Cotton Club)」が国内公開されたのは1985年(昭和60年)のことでございました。
ニューヨーク、ハーレムに実在した高級ナイト・クラブを題材にした大作で、公開当時は1930年代に全盛を誇りましたクラブの内装を再現したと、その美術の豪華さが殊に取り上げられておりました。

現実のコットンクラブは、元ヘビー級ボクサー、ジャック・ジョンソンがハーレムに開店したクラブ・デラックスを、1923年にギャングのオニー・マデンが獄中に居ながら買収し、店名を(コットンクラブに)変え開店させた、アフロ・アメリカンを主体とするエンターテイナーを出演させるレビューを売り物にした高級ナイト・クラブ。
1940年の閉店まで紆余曲折を経ながらも、フレッチャー・ヘンダーソン、そして彼のオケに在籍したルイ・アームストロングやコールマン・ホーキンス。そしてデューク・エリントンや、キャブ・キャロウェイなどを輩出しております。まさに当時のエンターテインメント、大衆文化の拠点であったのでしょう。

continue reading "レビュー・ソング(1)"

7:53 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

October 10, 2007
  森の湿度

友人のジャズ・ピアニスト、鈴木奈緒さんのライブを観に、久しぶりに山手教会地下「公園通りクラシックス」へ。
彼女が自主制作しましたCD「suite luz」は、わたくしの好みにぴったりで、この1枚があれば、もうパット・メセニー・グループはいらないと思わせるくらい充実した内容なのでございます。
そのアルバムを評して、かつて、このように書いたことがございました。

『このアルバムのために彼女自身がポルトガルで撮影した雰囲気のある写真に囲まれ、そのヨーロッパの古い街に降り注ぐ陽光と、それに寄り添う陰が、日がな一日、時間の経過とともに移ろいゆく様を表したかのような、和音の推移と旋律の交わり、そして時の普遍性とパトスが心地よいリズムに支えらた素晴らしいアルバムなのです。』


(click on the image for enlarged)

"a struggle for herself"

Nov '05, @Koen-Dori-Classics, Shibuya, Tokyo.
Taken with the canon poupulaire, with the canon L-mount 50mm f1.4 lenz.
Ilford delta 3200 @EI 3200, dev in Microphen-type (stock)
Forte Polygrade V FB, Grossy, dev in Home brewed D-72 (1:2)


さて、この日のライブは「suite luz」の制作を支えたミュージシャン2名を迎え、アルバムを彷彿とさせる世界観を築いてくれるのではないかと、たいへん期待をしておりました。
まずこの日の核となる「森の湿度」という組曲のうち、「春」と「夏」から始まりました。このシリーズは以前にもライブで聴かせてもらっておりまして、「suite luz」に通じるコンテンポラリーな響きに魅了されていたのです。そこに、わたくしは初めて生演奏を聴かせていただく、河井重人さんのギターが加わり、楽曲の聡明さが一層際立った感じがありました。ベースの増根哲也さんも、お馴染みで彼女とのコンビネーションは抜群。この日は派手で目立つような演奏を避けるかのように、しっかりと安定した存在がアンサンブルの中で効き、よい仕事をされておりました。

2部に分かれたプログラムの後半で、「森の湿度・秋、冬」を披露し、クライマックスへ近づいてまいりました。アルバム「suite luz」の中でも、構成上、最大の聴かせどころに位置する「Hyori Ittai」。わたくしこれが大好きなのです。その生の演奏を聴くことができただけでも大収穫。楽曲、アレンジ、即興のバランスが見事な好演でございました。

立ち見が出るほどの大盛況であった会場は日曜日の昼下がりとは思えない、また此処が渋谷の一角であることが信じられないほど、感覚が研ぎ澄まされ、全身で音を享受する時間となりましたこと、鈴木奈緒さんと、共演のお二人には感謝申しあげたく存じます。

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

September 12, 2007
  バンド・アンサンブルの魅力

60年代末、マイルス・デイビスのグループで時代を超克する名盤「In a Silent Way」、「Bitches Brew」に参加し、その後、同参加のサックス奏者、ウェイン・ショーターとともに、70年代から80年代のシーンを引導していったウェザー・リポートを結成し、華々しい活躍を見せましたキーボーディスト、作編曲家、ジョー・ザヴィヌル氏が9月11日、故郷オーストリアで亡くなられました。

参考:"MADCONNECTION / ジョー・ザビヌルの死"

continue reading "バンド・アンサンブルの魅力"

8:49 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

November 4, 2006
  異種格闘技的音楽バトル

昨3日、ミュージックビデオの演出制作を手掛けている友人から、彼の作品が上映されているという知らせを受け、急遽レイトショーへ、渋谷のUPLINKまで出かけてきました。
9時ごろからという漠然とした情報だけで伺ってみると、すでにイベントは始まっており、出演されているジャズ・ピアニストの南博さんを囲んで、評論家氏、友人N、司会進行の4人のトーク・イベントの真っ最中というか、終了間際でした。
作品はオルタネイティブ・ジャズを中心としたベテラン・ミュージシャンと、クラブやその他諸々活躍している若手ミュージシャンとの異種格闘技のようなインプロヴィゼイション=即興演奏でのバトルと、それらミュージシャンたちのインタビューとで構成されたドキュメント映像。

劇場版「BOYCOTT RHYTHM MACHINE II in Lonesome nation」

-

continue reading "異種格闘技的音楽バトル"

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

August 28, 2006
  白崎彩子ライブ

ニューヨークを活動の拠点に置き活躍中のジャズ・ピアニスト、白崎彩子さんのライブに行ってきました。26日土曜、今回の帰国ツアー、東京での最終ライブです。調布の柴崎、はじめて降りる駅ですがこんなところにもライブハウスがあるのですね。白崎さんはこちらには何度も出演されているそうです。
ライブハウスとしては決して狭くない店内ですが、僕が到着したときには既にほぼ満員でガヤガヤしておりました。予約を入れてあったので席の確保には心配なかったのですが、どこの席だろうか、、、初めてのお店ですし長めのレンズ85mmと135mmを持ってきました。ところが案内された席は一番前! 手を伸ばせばピアノの鍵盤に触れることができてしまいます。ああ35mmレンズも持ってきて良かったぁ! お店のスペースに比してステージは狭く狭く、ドラム、ベースを従えてのピアノ・トリオはぎゅうっと凝縮された空間からアンサンブルを奏でます。そしてその目前の僕。白崎さんまで1.2メートル。まるで狭いリハ・スタジオにお邪魔して目前で聴かせてもらっているような感じ。この距離感を味わえるのでライブハウス通いはやめられません。最近はホールでのコンサートってまったく行かなくなってしまったのですよね。クラシックでも100名以下の小ホールやサロンでのコンサートばかりです。
いつものように撮影の許可をいただいてILFORD DELTA3200を詰めます。特別なスポット光による強い陰影がなく、プリントではどうメリハリを持たせるか悩みそうなシチュエーション。僕はライブ撮影においては下限のシャッター速度、絞りの開け具合を決めていて、その露出にマッチするように現像時間をコントロールしています。もしEI(エクスポージャーインデックス=露光指数)を使ってこの日の撮影感度を説明するとすればEI 4800といったところでしょうか。

さて白崎さんはきちんとバップを弾くことのできるピアニスト。その確かな技術は20年間音楽の仕事を為してきた僕の耳にすんなりと入ってきました。そしてときどき聴かせる対位法的な動きを両手で紡いでゆく革新的なスタイル。これはその第一人者として、しっかりと評価されなければなりません。もしその評価がなければジャズ界の方々はなにを聴いているのでしょうか。単に早弾きがどうだとか、バド・パウエル的だとか、そういったこと以上にたいへん重要な音楽的ポイントでしょう。

トリオでのライブはときおりギタリストである白崎さんのご主人、トム・ランドマン氏を交えてクァルテットに。僕はランドマン氏のギターを始めて聴かせてもらったのですが、チャーリー・パーカーの難曲、ドナ・リーがとても楽しかったです。また同じ循環コードを持つふたつの曲の同時進行によるアンサンブル(何と何の曲だったかしら?)、、、言葉が出ませんでした。
また今回のライブは激しさの中にも穏やかな波と言いますか、柔らかなものを感じることができました。白崎さんの新しい一面かもしれません。
この白崎さんのライブに伺うと必ず僕は、ただただ圧倒され、興奮し、感銘を与えられるのです。

白崎さんのオフィシャルサイト http://www.ayakoshirasaki.com/

ブログ「新・彩子のつぶやき記」 http://blog.livedoor.jp/ayakoshi/
こちらでは僕が撮影したライブ写真をProfile欄に掲載してくださっております!


ホームアローン
白崎さんの最新作(2006年リリース)。ピアノ・ソロ作品ってとても難しいジャンルなので、正直最初はあまり期待をしないで聴きました。しかしそんなことを考えた自分が恥ずかしいくらい完成された内容。まったく飽きのこない恐るべしソロ!

イグジスタンス
2003年、国内レーベル・What's New Recordsからリリースされた脅威の1stアルバム。

ミュージカリー・ユアーズ
1枚目の内容をさらに膨らませた充実の2ndアルバム。2005年リリース。(アマゾン・リンクの演奏者名義=リーダーが白崎さんになってませんね。でも間違いなく彼女の2ndです。)

8:17 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)