Makalani @ L.G.Haus13
生活のかほりが路地にまで浸みでてきている街を歩くのは心地よいではないですか。
東武亀戸線、小村井駅を降り、文花から京島へ。表通りを避け、裏道を抜けてゆきますと、ときおり家と家の間から建設中の濹東峻絶塔の姿が、もう陽の落ちた晩秋の夕景色、街景色を脅嚇するがごとく現れてまいります。
21日の土曜はリニューアルとなりました京島のLOVEGARDENへ。詳細は此処、其処、そしてもちろん何処(?)でもご覧いただけますように、Makalaniさんの匂いやかな歌と開放弦の豊かな響きを活かしたスラック・キー・ギターの和音は、此処京島にゆるやかに響き、たゆたう時間の流れを堪能させていただきました。
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5:07 PM permalink | comments (6) | trackbacks (0)
ホクレア号の日本人クルーで、写真家の内野加奈子さんは今年2007年のハワイイから日本への航海で、その最終目的地、日本の島影、正しくは沖縄の島影が見えたとき、自分に見えたものは「はじまり」だったと、旅の終わりではあるのに、そうどんなに自分に言い聞かせても、こころが感じるのは「はじまり」だったと、彼女のブログで書かれておりました。
7月27日金曜の晩、久しぶりに南青山にございますライブハウス「MANDARA」に訪れました。わたくしにホクレア号の存在を教えてくださったアーティスト、Psalmのライブを楽しみにしていたのです。
ここMANDARAは、サウンドにうるさいミュージシャンも多く出演しておりますし、アコースティックものも数多く、Psalmのような25弦琴と、ヴォーカル・パフォーマンスによる音楽も、上手に鳴らせてくれると期待はしておりますが、それでもPsalmをはじめて観たときは完全生音によるライブでありましたので、PAを通した彼女たちの演奏に触れるのは今回で初めて。あの完全生音で伝わってきた心地よい世界観がどれだけ伝わってくるのかは全く未知数なのでございました。
ところがオープニング曲が始まりますと、まずヴォーカルの玉井夕海さんの艶やかで、伸びのある歌声が、しっかりとわたくしの心を捕らえました。拾音が難しい琴の音もまずまずでございました。いや、そんなことはどうでもよくて、かりんさんの、曲とともに流れ、刻み、謡い、跳ねる、琴の調べは創造的で、そのアレンジの秀逸さは琴という古の楽器の、新しい響きを求めて止みませんでした。そしてお二人の声は、上になり下になり、聴かせどころを心得たハーモニー・アレンジを伴って、それを聴くわたくしたちの心を海へ、空へ導いてゆくのでした。
途中、わたしたちのわらべ歌をPsalmアレンジにて数曲披露されるコーナーもありまして、これはどうやらシリーズ化してゆきたいとのこと。レパートリーが充分に揃えば、企画ものの録音物ができてしまいそうなクオリティでしたので、とても楽しみなシリーズとなります。
さて、この夏、彼女たちPsalmは旅に出るのだそうです。8月15日、北海道・二風谷を皮切りに、夕張、札幌、江別。新潟、富山、彦根、一宮、福井・武生、京都、大坂・築港、枚方、神戸、岡山・玉野、今治、高松、福岡、長崎、熊本、そして9月29日天草へと。
この旅を通じて、彼女たちはなにに出会うのでしょう。そして表現はどうなってゆくのでしょう。まったく興味が尽きません。
もしこのブログを読んでくださっている方で、お近くにお住まいの方がいらっしゃいましたら、是非ライブ会場へ行かれることをお勧めいたします。まだ詳細等明確になっていない会場もあるようですので、わたくし宛にメールをくだされば、間にはいって、メッセンジャー役を担わせていただきたく存じます。
またこの旅に先立ち、去る7月20日のライブ(こちらにも行きたかったのですが、仕事が抜けられず残念でした。)より、ミニアルバムのCDがライブ会場で販売開始されました。わたくしもMANDARAの会場にて購入し、帰宅直後聴いてみましたが、ミニアルバムではもったいない、もっともっと聴いていたい気にさせられました。逆に云いますと全5曲のミニアルバムだからこそ、彼女たちの魅力が凝縮され、同時に飢餓感も与えられる内容なのだと思います。

この夏の旅が、Psalmにとって、忘れられない時間となりますことを願ってやみません。
11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
(click on the image for enlarged)
"ホクレア号, @Yokohama."
Jun '07, @Yokohama.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 35mm f2 lenz.
Fuji Neopan 1600 Super Presto @EI 800, dev in Kodak X-tol (1:3)
Ilford MG4 RC, Pearl, dev in Home brewed D-72 (1:2)
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11:58 AM permalink | comments (6) | trackbacks (0)
光射す朝、予報ではこのあと雨になるとのことです。
9日土曜は朝一番で娘が通う幼稚園の参観へ。家族揃って登園。昨年のこの日を思い出し、娘のこの1年間の成長をあらためて認識いたしました。
友人母子と公園に遊びにゆくといいます娘、家内に別れ、わたくしはひとり、横浜みなとみらい駅へ向かいました。小型艇や、水上バスの発着場となっております「みなとみらい・ぷかり桟橋」へ到着したのが11時10分。
六分儀も、クロノメーターも、方位磁針も備えずに、星の位置から方角と緯度を割り出し、雲が覆う日には波や風から天気の流れを知り、そして鳥の姿や行動から位置を知るといった人間が持つ知恵を最大限に利用する伝統航海術を用いて大海原をハワイから3ヶ月かけ航海してきた古代式のカヌー「ホクレア号」の最終寄港地である此処横浜みなとみらいへ、その偉業をこの目にしたいとの想いで出かけたのでした。
予定では12時に入港とのことでしたが、わたくしがインターコンチネンタル脇のテラスから桟橋へ降りてゆくと、既に多くの人が桟橋内、そして桟橋を見渡せる岸に集まっているのが見えました。
残念なことがふたつ。
ひとつめは、このとき既にホクレア号は伴走船カマ・ヘレ号とともに着岸していたことでした。港へ入ってくるところから、この目にしたかったのですが、予定が早まったのでしょうか。午後からの荒天を予想してのことだとすれば理解できますね。
もうひとつ、これは大方予想していたことですが、関係者およびプレス以外は艇に近づけなかったこと。入港式を間近で体験できなかったことです。まぁこれは仕方ありませんね。
わたくしは2本延びた桟橋の付根あたりで進行してゆく入港式を見守りました。艇の中ではクルーたちの相次ぐ抱擁が見られます。式は伝統に基づいた神事を見るがごとくの進行、圧巻はクルー全員が艇上で行った歓喜を伴った踊りでした。
一面を覆う雲からは、いまにも雨が落ちてきそうですが、なんとか持ちこたえているようです。
ようやっとクルーが艇から桟橋に降り立ちます。
そして続く儀式、そしてメディアの取材。クルーが桟橋をこちらへ渡ってきたのは13時ごろのことです。わたくしたち外野の見学者も全員で彼らの偉業を讃えまして大きな大きな拍手でお迎えいたしました。その拍手は英雄ナイノア・トンプソン氏と、そして日本人クルーのお二人にはいっそう大きく背後には無粋な現代商業施設が建ち並ぶ横浜の岸に響きわたりました。
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11:32 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
ホクレア号航海ブログによりますと、九州と瀬戸内沿岸の港を巡っておりましたホクレア号は、6月4日正午すぎ、伴走船カマ・ヘレ号とともに、最後の寄港地・横浜へ向けて愛媛県宇和島を出航したとのことです。
横浜へは6月9日に入港予定。わたくしはその日、ホクレアの雄姿を見に、横浜ぷかり桟橋へ出向く予定でございます。
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7:06 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
拙ブログ、「Star Navigation(2)」のエントリーにてご紹介しましたホクレア号は、5月11日に国内4番目の寄港地、福岡に到着しております。
ところでこの舟のクルーで、写真家でもある内野加奈子さんのブログにて、長い航海を経て沖縄の島影が見えたときのことを綴ったエントリー「遠く海の彼方、沖縄の島影」がアップされました。
島影が見えたときは
『喜びも興奮も安堵も、思い描いていたものは何も出てこなかった。』
そうです。そして、
『かわりに湧き上がってきたのは、ただ感謝の思い。』
だったそうです。
想い、描き、動き、共有し、そして得られたものだけが発することができるリアルに、甚く感動いたしました。
(内野さんの写真作品はkanaphotography.comで閲覧することができます。
わたくしは、まるで雲の上を飛んでいるかのようなイルカの群れの作品が大好きです。)
(trackback to "遠く海の彼方、沖縄の島影" on "ホクレア、日本へ")
11:32 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
夕方から降雨と雷鳴による荒天でしたが、これからライブを見にゆこうという遅い時刻には街は穏やかさをとりもどしておりました。
去る4月28日、店内がカフェにもなっている家具屋さんラケルメジェールへ、目黒まで行ってきました。
見ると頑丈なつくりをした大きなテーブルの上に楽器が乗せられています。あら素敵、此処が本日のステージですか。ライブ会場にするには狭い店内には、既に多くの人が集まっており、空いている席を探すとその大きなテーブル、舞台の真ん前にひとつ。ようし、今夜は一番前で楽しませていただきましょう。
テーブルの上に専用の台を置き、その上に乗せられた楽器は立派な25弦琴。その独奏でライブは始まりました。と思いきや、この奏者、少しだけ擦れ気のある声でうたも歌いはじめました。ゆったりと、ゆったりと流れる旋律は25弦琴の音色によく混じり、とても良い心地がします。
さらに、楽曲の展開、和声の展開にしっかりとした仕事の跡を聴くことができ、感覚的世界観とそれを支える音楽的充実のバランスを感じ、むむむ、やるなぁとオープニング曲から感心させられました。
2曲目で今日のユニットの、もう1名が加わりました。デュオになってのうた、その混じった声の質感という感覚的な面と、ハーモニーのつけかたという技術的要素と、ここでもそのバランスの心地よさが聴こえ一気に彼女達の世界に入り込んでゆきました。
ゆったりとしたメロディ、はねるアッパーな曲、どちらにも現れる、独特な柔らかさ、包み込まれるような感触。最前列から見上げると歌うお二人の周囲に点在するこのお店の商品であるアーティスティックな意匠の電灯の傘から透過する様々な色の灯り、ゆれるリズム、ゆれるふたりの白い衣装。
いっさいのPA機器を使わず、生の声と、楽器の音がこんなにも心地よく、決して音響的には響かない空間でありながら、心の根に響いてきたこの夜のライブを繰り広げたのは、25弦琴を奏で、うたい、カホンなどのパーカッションも同時にあつかった「かりんさん」、2曲目から登場したヴォーカリスト「玉井夕海さん」、おふたりによる「Psalm」というユニットでした。
あるご縁がきっかけで玉井夕海さんを知り、そしてご招待いただいたこの夜のライブでしたが、此処へ来る前にStar Navigationのこと、ホクレア号のこと、を教えてくださったのが玉井さんでした。
想いを描いて、星に導かれるように、海を渡ってゆくがごとく、「Psalm」のおふたりは前進されているようです。そこに、少しでも、なんらかのお手伝いができたら光栄なことだなぁと、この夜のライブを拝見して感じました。
玉井さんはかつて立った天草の地で、映画を撮りたいとずうっと思い描いていたのだそうです。そして脚本を書き、主演を為し、音楽もPsalmでつくった。そんな映画があるそうです。
「もんしぇん」と題された映画、わたくしは未見です。とてもとても興味があります。いつか、近い日に、この映画の上映を見たく思っております。
3:19 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
古代のポリネシアの人々は、六分儀、クロノメーター、方位磁針といった航法器具を用いずに、遙か彼方まで遠洋航海を為していたのだそうです。そう、彼らは天文学を利用した天文航法に長けていたのです。
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ところで、その「外海航海術を駆使して、太平洋に散在する島々にたどり着き、定住を始めたというポリネシア人起源・拡散説。その科学的な立証を主な目的に建造された(※注)」舟があるのです。
その航海カヌーは、「ハワイ語で“幸せの星(Hokule'a)”と名づけられ(※注)」ている『ホクレア号』のことです。
ホクレア号は、「1976年のハワイからタヒチへの初航海以降、現在までの航路距離数は10万マイルを超え(※注)」ているそうで、その航路距離をさらに延ばすことになる航海に今年の1月出航しています。
その航海の目的地は日本。
そしてホクレア号は4月24日に沖縄の糸満港に接岸しました。
そんなことを教えてくださった方がおりまして、わたくしは、いま、毎日、そのホクレア号の日本での動きを、彼らが発信するブログを通じてチェックしております。
このエントリーをアップした5月3日現在、船舶の航行が非常に多い海域を慎重に熊本に向け航海をしているとのこと。その後は長崎、北九州、山口、広島、宇和島を経て、そして6月上旬の予定で横浜までやってくるのだそうです。
ホクレア号航海ブログ(日本語版)
http://hokulea.aloha-street.com/
ホクレア号が日本にやってくる
http://www.gohawaii.jp/hokulea2007/
Spirit of Hokule'a(ホクレア号の詳細)
http://www.gohawaii.jp/history/
(※注)Spirit of Hokule'a内の文章から引用させていただきました。
(続く)
6:58 PM permalink | comments (4) | trackbacks (0)
モンゴロイドが居住地域を拡大していった話しには、たいへんな興味を覚えます。
誰もが知っているのはベーリング陸峡(現海峡)を越えていった、アメリカ大陸への移住のことでしょう。現在の北米大陸に住む、所謂ネイティブ・アメリカンの部族には、このころからの古い古い歴史が口承伝として残っているのだそうで、各部族の代々のシャーマンによって語り継がれてきたとのこと。
その口承史は長い長い叙事詩のかたちをとっているのだそうですが、それを現代語に訳したシャーマンの血をひく女性がいらっしゃいます。
ポーラ・アンダーウッド氏です。
そしてその現代語訳は原題(と副題)をTHE WALKING PEOPLE - A Native American Oral History と云い、日本語訳(訳者:星川淳氏)版は「一万年の旅 - ネイティブ・アメリカンの口承史」として翔泳社より1998年に刊行されています。
わたくしは、その初版本が出るやいなや購入し読んでみたのですが、いやいや驚きの内容でございました。口承伝という性格上、どこまで史実に忠実なのかという問題もあるのですが、それ以上に太古の時代から社会性(著者の言葉では、それを知恵と云う)というものを育んできたこの一族の姿に、古代人に対する概念を一掃されたのでした。
また文中、おそらくはベーリング陸峡越えであろう箇所もあり、アドベンチャー的要素も充実しており、なかなか分厚い本なのですが、一気に読んだ記憶があります。
さて、ベーリング陸峡越えから5千年経過しますと、ユーラシア大陸のモンゴロイドは、次に太平洋の真っ只中に向けてどんどん進出するようになったそうです。
彼らは帆走能力を持つカヌーで、何千キロという遠洋航海を為していたと云います。
(続く)
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