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July 1, 2007
  柳橋日記(その5)

ご由緒が平安期より連なる鳥越神社(台東区鳥越2丁目)。その崇敬者各戸に配られました形代は、各人の無病息災と身の穢れを託され、6月30日の夕刻までに再びお社に集められるのだそうです。
そうして、午後8時より、社前に飾られた茅の輪(ガマの穂で出来た大きな輪)を人々がくぐり、身の汚れをお祓いして参詣をする「茅の輪くぐり」の神事が執り行われます。

翌7月1日、祭壇を飾った御座舟に、前日に集められました形代を積み、柳橋河岸にある全ての船宿の屋形船とともに、大川を上るのではなく、下りゆきて、東京湾の沖合いにて、水上祭の神事が執り行われます。夏越し大祓いです。

初めて見ました。柳橋から、浅草橋を超えて、次の左衛門橋までに並ぶ全ての船宿の屋形船が、鳥越さまの氏子連を乗せ、次々と大川に出てゆく様は圧巻でございました。
ところでこの神事、河岸から見ているのでは実に詰まらないです。これはやはり参加しなくてはと思いますが、横浜市に住むよそ者には、なかなかそのような機会は得られないでしょうね。

次は7月5日に神田明神さまの同様の神事が、これは夕刻よりございます。この日は全船宿をあげてという規模ではないようですが、舟運が寂れてしまった平成の大川におきましては、屋形船が活躍する、そんな時代なのでございますね。

(撮影メモ:7月1日、午前10時ごろより、および午後1時ごろより、Super Presto 1600 @EI 800.)

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

June 5, 2007
  柳橋日記(その4)

神楽坂から、かつての江戸東京最大の花街であった柳橋へ。
6月2日、3日は柳橋、浅草橋界隈のお社、銀杏岡八幡神社、須賀神社、第六天榊神社、篠塚稲荷神社におきまして例大祭が行われる週末。榊神社を氏神とする地元の町会も神輿を担ぐとのことで行って参りました。

子供たちが山車を牽き、大人が神輿を担ぐ。

この界隈では、鳥越神社、東京で最も重い神輿を担ぎ丸一日かけて町内を廻る、鳥越祭り(神田明神祭、浅草三社祭に並ぶ規模の祭り)、この地元以外からも多くの人出がございます祭りが次週控えているせいでしょうか、街中も大人しい感じがいたしました。
よってこの週の祭りは、ほんとうに地元の方々だけの神事といった趣がございまして、よそ者のわたくしが斯様なことを申し上げるのは如何なものかと思いますが、好印象をもちまして拝見させていただいた次第です。

(メモ:6月2日、午後6時半ごろより、Super Presto 1600 @EI 1600 w/flash light.)

8:01 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

February 27, 2007
  柳橋日記(その3)

<柳橋日記、遠征編 山谷掘 その1>

久しぶりに冬らしく寒い一日でした。

  柳橋から小舟を急がせ 山谷堀~
以前「柳橋から」という江戸小唄の詩、をご紹介しましたが、寒気が覆った24日土曜日に、その山谷堀跡まで行ってまいりました。
ここは柳橋から大川を猪牙舟(ちょきぶね)と呼ばれた船足の速い小舟で上り、吉原へ遊びに行く旦那たちが経由した堀があった処でございます。ただいまは暗渠となり、その上は遊歩道のような公園に様変わりをしております。大川から堀にはいる口には水門がございますが、堀が暗渠となっているためこの水門も周囲をコンクリートで固められ上部構造だけをずんぐりと突き出した恰好で、南に草野球場、北にスポーツセンターに挟まれた河岸に不似合いな姿を晒しております。

今日では猪牙舟を駆ってというわけにはなりませんから、柳橋最寄の浅草橋駅前よりバスに揺られてゆきました。江戸通りを北上し、蔵前、浅草と経由、言問橋西詰めの五叉路から吉野通りに入ります。今戸の停留所までいってしまいますと少し遠くなりますので、手前の浅草7丁目で下車。この吉野通りがかつて堀を渡っておりました吉野橋跡より、暗渠上の公園を歩きます。夏場は水が張られるのでしょうか、人工の流れが、寒風に吹かれるまま石底を晒していました。ときおり飼い犬を散歩させる人とすれ違うだけの寂しい夕暮れでございます。
待乳山聖天(まつちやましょうでん)神社のある高台を右に見上げ、そして永井荷風の中編「すみだ川」で長吉がお糸を待った今戸橋、その橋柱跡を見て、大川と平行する江戸通りを渡ります。隅田公園内に入りますと野球少年たち、スポーツセンターに来た人たち、犬の散歩と、こちらは賑わっておりましたが、それも日没までのわずかな時間で、辺りの暗さが増すにつれ、だんだんと人影もなくなってまいりました。

わたくしは、かつての掘りに沿って在ったのでしょうか、柳の木の根元の切り出された岩の上に撮影機材を置き、しばらく様子をながめながら、水門を置く構図を練ります。大川対岸のマンションなどが水門でうまく隠れる位置を探しながら、水門の上部から突き出した照明が灯るのを待ちます。
灯りました。5時50分頃です。上空はいい塩梅の群青色に暮れております。しかし雲がありません。少し前の時間には薄いすじ雲がところどころ走っていたのが、北のほうに残っておるだけで、これではとてもつまらない背景になってしまいます。まぁ仕様がありませんね。今日はあたりをつけるだけで、また来るといたしましょう。

f11まで絞ったときの露出は30秒。アクロスを詰めていますから、この秒数では相反則不軌を考慮する必要はありません。15秒、30秒、1分と段階露光することにしましたが、レリーズしている最中にかぎって川沿いを走ってきた自転車が、水門前を迂回するように通り抜けてゆきます。ありゃ。この間のカットは自転車のランプで白い線が横走りになっていることでしょう。
そうこうして、なんとかよいタイミングのカットを収めることができましたので今回は撤収といたします。宵の始めは通過する自転車が多く撮影に影響することがわかりましたので、次回いかがいたしましょうか。車を使い、もっと遅い時間にやって来るか、いっそのこと日の出前を狙うか、此処へも何度か通うこととなりそうでございます。

再びバスに乗り浅草橋へ戻ります。風がいちだんと冷たくなってまいりましたが、柳橋へ。橋詰にある船宿の鉢植えの梅が花を咲かせていることでしょう。


(メモ:2月24日、山谷掘、午後6時前後。柳橋、6時半から8時ごろ迄。
Acros @EI 25+1/2)

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February 5, 2007
  柳橋日記(その2)

既に暦は如月に入り神田川の船宿を訪れるものは少ないのでしょう、3日土曜の河岸は閑散として、ただ柳が風に揺れるばかり。
両岸を高いビルに囲まれた川に日が差し込む時間はこの時期たいへん短く、柳橋から一本上流の浅草橋上を走る江戸通りの広い道幅を利用して冬の午後の陽射しは、ほんのわずか橋袂から船宿1軒分東に光を注いでいるのみ。そこでその宿に係留させられた小さな舟のみを撮り、河岸を離れ、町内を散策することにしました。

JRが浅草橋駅から大川を渡る橋の間の高架を抜け北に歩いていますと、風情のある屋根が見えてまいりました。気になって近くに寄ってみますと、なにやら立て看板が道に出ておりまして、その旧態を保持したとても素敵な家がギャラリーになっていることを知りました。ところが表から見るに佇まいがどうしても私的な空間であることを主張しており、一歩入るのにたいへん躊躇させられるのですが、それでも「ご自由におはいりください」とも書かれ、丁度中では展示が行われているようでしたのでお邪魔してみることに致しました。

ごめんくださいと声をかけ、返事はございませんでしたが靴を脱ぎ興味津々でぐるりと頭を回せば、なんと素敵なところでしょう。勝手に奥へ進んで行くと、廊下のシェルフに焼き物が飾られていたり、途中の部屋に作品が置かれてあったりと、ワクワクさせます。木工展として作家の指物が中心の個展でありましたけれど、一番奥の居間には木皿や器、匙などの小物も展示販売されておりました。作品に触れてはいけないと、わたくしはごつい三脚を両の腕で抱えるようにして見ておりましたところ、このギャラリーのオーナーと思わしい女性が、どうぞ遠慮なく荷物を置いてご覧くださいとお声をかけてくださいました。とはいえ重いスチールの、そしてパン棒が張り出した汚い三脚を此処のきれいな床にごつんと置くのも憚れましたので、そのままの恰好でふらふらとしていますと、先の女性がお茶を用意してくださったのに恐縮し「ふと通りがかったところ、看板が目に入り、ここにこのようなギャラリーがあるとは存じませんでしたので、勝手に上がらせていただきました」と説明すれば「普段は閉めていることもありますからお気づきになりにくいかも知れません」と。また「こちらはレンタルもされておりますか?」と不躾にも質問したところ、積極的にはやっておりませんと、ただし時期的なものもございますが、こちらで作品を拝見させていただいた上でのご相談と相成りますとのこと。

可能性はなくはないようです。

柳橋の写真を根気良く撮り溜めることができれば、このようなところで作品展をしてみるのも乙なものではないだろうかと想いを馳せながら、薄暗く電灯のあかい光が優しい廊下を抜けて辞してまいりました。

(メモ:2月3日、午後4時ごろ、Super Presto 1600 @EI 640)

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January 6, 2007
  柳橋日記(その1)

昨5日、仕事の取引先への挨拶回りを済ませ、新年会へ向かう途中で柳橋に立ち寄ってまいりました。船宿はどこも明かりが灯いておらず、川沿いは寂しかったです。
この日はほんの少しだけ北に歩いてこの辺りの氏神さまが祭られている第六天榊神社へ。

初詣は毎年家内の実家近くの大きな社へ家族で出向くことにしております。今年は3日に訪れました。そこはわたくしたちが挙式をし、娘のお宮参りをした処。毎年たくさんの人で賑わっており参拝するのも一苦労なのですが、今年も家族で訪れることが出来たということが大事なのだと思っています。
晴れも褻もないわたくしたちの毎日にあって、さらにわたくし自身まったく信仰心というものが希薄なのですが、それでも神社でお参りをするとピーンと背筋が正される思いが致します。とはいえ初詣先の賑わいの中ではそういった厳粛な気分はまったく味わえません。

ところが昨日うかがった第六天榊神社は初詣の提灯が明るく灯っていたにもかかわらず、訪れた夕暮れ時境内には他の参拝者はおらず、とても得した気分になりました。静かな境内、手水舎から拝殿前へ。賽銭を投げ、二拝した後、二拍打つ。パン、パンッという音は拝殿から反射し、自分自身へ返ってくるようです。その音にピーンと気持ちが張ります。そしてもう一拝。それだけで構いません。そおっと静かに社を辞してまいりました。
今年、何度この付近を歩くことになるでしょうか。まったく楽しみなことであります。


橋近くのお稲荷さん(篠塚稲荷)で数枚スナップを撮る。Super Presto @EI 800.

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December 30, 2006
  柳橋日記(その0)

(個人的メモ)

12月2日(土)晴れ (16:00~18:30)
ロケハン兼ねて撮影。Acros @EI 35.


12月9日(土)雨 (17:00ごろ)
雨の中撮影。雨の柳橋もなかなか乙なものです。
Super Presto @EI 1600.


12月22日(金)晴れ (19:00ごろ)
忘年会真っ盛りだろうと予測。案の定、多くの屋形船が出て行きました。
舟を中心に撮影。Super Presto @EI 640.


12月30日(土)晴れ (18:00~19:00)
寒かったぁ。もうほとんどの船宿は閉まっていました。
ロケハン時に撮った橋の構図を煮詰めて、Super Prestoで再撮。
Super Presto @EI 640.

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