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   <title>Across the Street Sounds</title>
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   <title>残暑のお見舞いを申し上げます。</title>
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   <published>2010-08-11T17:27:20Z</published>
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      <![CDATA[<center><object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/RCQsnoZMGig&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/RCQsnoZMGig&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object></center><br><br><br><br>

<center><object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/UFp60k9-Y74&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/UFp60k9-Y74&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object></center><br><br>


嗚呼、これらの歌唱に魅了されます。ふたつめは日本人による詞曲ですが、繊細なファルセット・ヴォイスで本場ものを彷彿とさせるのではないでしょうか。こちらSP盤からコピーされた音源のようで、スクラッチ・ノイズも雰囲気を高めているようです。

数日間、家内の実家へ行って参ります。ハワイイでなく残念。


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      <![CDATA[（８月１８日追記）
アロハ・オエはアルバム「LOVE! MISORA HIBARI JAZZ & STANDARD COMPLETE」などに収録。

●<a href="http://www.amazon.co.jp/MISORA-STANDARD-COMPLETE-COLLECTION-1955-66/dp/B0009OLPF6/" target="_blank">amazon</a>

●<a href="http://itunes.apple.com/jp/album/love-misora-hibari-jazz-standard/id280921578" target="_blank">iTunes</a>


バイバイハワイは「ミソラヒバリ　リズム歌謡を歌う！1949-1967」に収録されています。
●<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%82%BD%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%90%E3%83%AA-%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E6%AD%8C%E8%AC%A1%E3%82%92%E6%AD%8C%E3%81%86-1949-1967-%E7%BE%8E%E7%A9%BA%E3%81%B2%E3%81%B0%E3%82%8A/dp/B000J107CG/" target="_blank">amazon</a>

●<a href="http://itunes.apple.com/jp/album/id281060178" target="_blank">iTunes</a>

iTunesならば１曲買いができるので便利ですね（というか、上記２アルバムについてはアルバム買いが設定されていない。然もiTunes Plusでもないのに１曲200円とは！）。

なお、「バイバイハワイ」をYou Tubeにアップされたのはkonidolfineという方で、洋楽（JAZZ, POPS)、邦楽、クラシックなどのSP音源をたくさんアップロードされています。古い映画のオープニングのようなものが全てのクリップに付いていて、微笑ましく好感のもてる、わたくしのお気に入りチャンネル。
●<a href="http://www.youtube.com/user/konidolfine" target="_blank">KONIDOLFINE'S DISK SHELVES</a>

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   <title>おそらく雨音はわたしと娘では聞え方が違うでありましょう</title>
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   <published>2010-08-01T20:18:57Z</published>
   <updated>2010-08-02T04:27:25Z</updated>
   
   <summary>小学校の校庭。卒業してから訪れてみると、なんだこんな狭い所で運動をし、遊んでいた...</summary>
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      <![CDATA[小学校の校庭。卒業してから訪れてみると、なんだこんな狭い所で運動をし、遊んでいたのかと思わずにいられないのではないでしょうか。わたしたちの心の成長、すなわちより広く社会を見得る力の獲得という以上に、単に体のサイズの成長によるところが大きく影響しているに違い在りません。
恐らく、わが娘も、いま、広々と感じている小学校の校庭が、いつの日か、とても狭く感じる日が訪れることでしょう。
そんな彼女と、親（大人）であるわたくしの間には、見ているもののスケールの差と同様に、聞いているものにも差があるのではないでしょうか。地を叩く雨の音、虫の音（ね）、背の高さが多いに影響を与えるでありましょう自動車のエンジン音、そして周りを取り囲む雑踏の音。

月捲りのカレンダーを一枚破って暦は八月となりました日曜日、前売り券を買ってあるので今日はポケモンの映画を見にゆこうという娘と家内を制して、この月始めの日はひとり千円で映画を見れるのだから、わざわざ前売り券を使って入場するのはもったいないと進言したところ、それならば<a href="http://www.karigurashi.jp/index.html" target="_blank">アリエッティ</a>を見ようということでwebにて席を確保し最寄りのシネマコンプレックスへと出掛けたのでした。

作品は絵の描き込みの詳細さにも目を見張ったのですが、なんといっても音の扱いが秀逸でした。状況を描写しながら、心理に迫る演出。翔くんが聞いているであろう音と、アリエッティが聞いているであろう音の描き分け。マルチ・チャンネルであるサラウンド効果を上手く使いながら、柔らかい音質でこれらを表現された音響効果、ダビングステージ担当者には敬意を表したいです。
そして、ダブルのアコギに、アイリッシュ・ハープ、イーリアン・パイプ。加わる音楽は妖精の国、ゴブリンの伝説を語るに相応しい響き。作曲者は仏国ブルターニュ出身だとの由。ああ、ブルターニュはケルトの人々の土地であります。

お話しは、原作である「床下の小人たち」を<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4001140624?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4001140624" target="_blank">岩波少年文庫</a>にて是非読みたくさせられました。このような寓話が、ずうっと残って、いつの時代でも、わたしたちの心の隅で生き続けてほしいと願わずにいられません。


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   <title>盛夏の熱を四分之一秒の幻に変えて</title>
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   <published>2010-07-24T16:02:31Z</published>
   <updated>2010-07-24T16:05:51Z</updated>
   
   <summary>先週のこと。茹だるような暑さが続くとある日、その暑さの全てを吸収したような、これ...</summary>
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      先週のこと。茹だるような暑さが続くとある日、その暑さの全てを吸収したような、これまた熱い街路がございました。その宵、大きな荷を曳いたわたくしは其処の熱気の源となる雑踏の人々をすり抜けるのが一苦労でありましたが、それでもわたしたち一行三名は何とか裏路地へと身を忍ばせることが適いました。
路地に身を潜めること数十分、わたくしは協力者に予め打ち合わせた準備位置へ着くよう指示をしてわたくし自身も持ち場に着きます。
わたくしの指示にて協力者が動き、ある瞬間を狙って光景を写真機のフイルムを感光させるべく四分之一秒に設定してあつたシャッターを開けたのでした。




この日より、展覧会へ向けた写真制作を開始いたしました。
いや、展覧会はいつのことになるか、一年後なのか、二年後なのか、計画はまだまだ企てられないのではございますが、制作中途にて心が折れないように、こういう公の場所で宣言をしておくのがよいと思ったのでした。
      
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   <title>絵の具滴る筆のさき、想いも駈ける指のさき</title>
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   <published>2010-07-07T14:59:59Z</published>
   <updated>2010-07-07T15:14:26Z</updated>
   
   <summary>七夕の今宵、首都圏は雨。 わたくしは今日から始まりました、とある展覧会？　ライブ...</summary>
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      <![CDATA[七夕の今宵、首都圏は雨。
わたくしは今日から始まりました、とある展覧会？　ライブ・ペインティング？　パフォーマンス？　イベント？　上手く嵌まる言葉はございませんが、すなわちそういうふうに突き抜けたいと考えていらっしゃる（はずの）若い美術家三人と、幾人かのミュージシャンが為す会場へ、その行為を撮影するために行ってまいりました。

まだ始まったばかりで、わたくしには今後どうなってゆくのか、まったく見当がつかないのですが、そこが面白いところでしょう。明日はほぼ終日、金曜は夜帯に、土曜も数時間を其処で過ごそうとスケジュールしております。残念ながら最終日の日曜には伺えないのですが、全五日間、渋谷の画廊で行なわれる狂気を写しまくろうとしているのです。

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「間の無い国」
７月７日～１１日、Gallery LE DECO 4F
<a href="http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/map.html" target="_blank">http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/map.html</a>

岡崎嶽、坂本紀恵、松田紀子 with Musicians: 橋本裕樹、藤本一郎
12:00～20:30開場 ※初日は15:00～、最終日は～15:00
入場料￥500、交換にドローイングを一枚差し上げます。

東京都渋谷区3-16-3ルデコビル
TEL03-5485-5188
※渋谷駅南口を出て明治通りを恵比寿方面に徒歩5分


「間の無い国」は、３人のペインターとミュージシャンがGallery LE DECOの一室を５日間ジャックし、公開制作を展開するイベントです。
スクエアーな展示会とも一時間や二時間で終わるライブペインティングとも異なる濃密なムードを立ちこめ、鑑賞者はのぞき見的な体験を逸脱し、音と共に「間」に投げ込まれ、ねじれ、循環するヴィジュアルや行為に飛び込むことになるでしょう。
喧騒は息を潜めふと、そこには間の無い国が立ち現われるでしょう。
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とのことです。

会期中、渋谷に立ち寄られることがございましたら、若い美術家たちの奔放と誠実と迷いと真っ直さを見にきてくださいませ。

<center><img border="0" alt="st-ldc10070701.jpg" src="http://across.mniijima.com/img/st-ldc10070701.jpg" width="480" height="320" /></center>



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   <title>お父さんはそんなことお前に教えた覚えはない。</title>
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   <published>2010-06-13T14:59:59Z</published>
   <updated>2010-06-13T15:35:43Z</updated>
   
   <summary>昨日八歳となった娘に、どこか行きたいところはないかと問いますと、浅草のでっかい提...</summary>
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      昨日八歳となった娘に、どこか行きたいところはないかと問いますと、浅草のでっかい提灯がみたいとのこと。
下町はいいぞとか、浅草はおもしろいだとか、隅田川は最高だなどという教育は決してしておらず、お父さんが撮った雷門の写真とかを額装して部屋に飾ってあったり決してしてはいないのですが、何処から斯様な発想がでてきたものなのか不思議であります。


      <![CDATA[といふことで、地下鉄に乗ってまず目指したのは押上。トウキョウ・スカイツリィを根元から見せてやろうと連れていったのでございます。（墨東峻絶塔という名を使うと学校で「ナニソレ」と言われるでしょうから、家庭内ではトウキョウ・スカイツリィなのです。）
日曜日の北十間川沿いは見物客でさながら祭りのごとく賑わっておりました。
そして雷門前まで、普段ならば歩いてほんの少しのところですが、今日は丁度タイミングよくやってきた都バスに乗ってみました。浅草通りを西にゆくバス車内から見たところでは、押上の京成橋側よりも、業平橋駅近くの東武橋からのほうが建設中的カオスを醸し出す光景が見えるようです。これはしくじりました。

さて雷門から混み合う仲見世を経て平成の大改修中の浅草寺本殿でお参りをして、ほとんど凶ばかりでるお神籤をひかせて、やはり凶がでたので、これはいつも努力を惜しまないようにということで凶ばかり用意しているのだと言ってみたのですが、ほんとうのところは如何なものなのでしょう。

帰路は当然隅田川です。水上バスに乗り込み浜離宮までおよそ三十分。いくつもの橋をくぐりながら、其処から見える東京は汚くて、下世話で、そして愛すべき風景なのでした。娘はそんな景色を好きになるのでしょうかね。


<img border="0" alt="komagata-azuma10061301.jpg" src="http://across.mniijima.com/img/komagata-azuma10061301.jpg" width="480" height="320" />

<em>棚曇り、吾妻レッドに駒形ブルー</em>



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   <title>さすが浅草、此処は猿ではないが、馬が居る</title>
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   <published>2010-06-09T20:22:50Z</published>
   <updated>2010-06-13T15:30:46Z</updated>
   
   <summary>皐月の末から好天つづき、水無月にはいっても梅雨の足音はまだ聞えない首都圏。この日...</summary>
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      皐月の末から好天つづき、水無月にはいっても梅雨の足音はまだ聞えない首都圏。この日も暑く陽が射すお天気で、雷門の前には多くの人々が記念の写真を撮っておりました。
このところの浅草は観光客が増えてきているのではないかと、其処で待ち合わせたＪさんは言うのです。六月六日、わたくしは浪曲の魅力を教えてくださったＳさんと、そしてそのご子息であって、此処浅草にも勤務されていたことのある呉服のプロであるＪさんと男三人で、人ごみの仲見世を避けながら、伝法院をぐるりとし、木馬亭へと向かったのでした。

かつてはちょっと繁華なところには必ずやあったと言われる寄席も、ラジヲやテレビの普及以来、いまやめっきりその数を減らしており、まして浪曲を定席としている小屋なぞは関東では此処木馬亭のみとなっている今日でございます（上方には在るのでしょうか？）。
ところが、その木馬亭でも浪曲公演は月の頭の十日間ほどだけ開かれ、残りの日々はその他の演芸種の公演で埋められるありさま。先日、此処に電話をかけ、日曜に伺いたいのですが混み合いますかと尋ねたところ、いや大丈夫ですよ、どうぞいらしてくださいと、おそらくは席亭の方だろう女性の声で仰られ、安堵と同時に寂しい気持ちにさせられたのでした。


      席の埋まりはよく言って二割ほどであったでしょうか。なるほどこれは事前の心配は無用であり、憂慮の念は深まるばかり。

さて、此処での定席は会期中日替わりで、毎日六名の浪曲師と一名の講談師が出演されるのですが、たいてい講談は中入りの一つ前に組まれております。
ところがこの日は一等最初、すなわち前座ですね。
登壇されたのは一龍斎貞鏡さん。おそらくは芳紀二十幾つかのうら若きお嬢さん。町衆角左衛門が松平の殿様に召し抱えられ出世してゆく「出世纏」。この若き方の講談がいったいいかがなものか判断しかねるトーシローのわたくしですが、それでも彼女の声の質は語り物をするのにたいへんよい資質を持っていらっしゃるように感じました。決して澄んでいるとか、きれいな声というのではないのですが、甚く心地よかったのでした。一龍斎の門を叩いたのですから、是非立派な真打ちへとなっていただきたいものです。

ところでまったく偶然なのですが、この日は、先日松戸の「第一回浪曲の夕べ」にて聴かせていただいたときの浪曲師、富士路子さんと、わたくしは行けず残念であった「第二回」目のそれに出演された玉川福助さんも香盤にはいっていたのです。
玉川さんは伊勢の旅籠屋で働く巨漢の女中が、なんだかんだと武家へ嫁いでしまう「真柄のお秀」。高いキーの関東節が炸裂しておりました。
富士さんは新しくレパートリィにしたといふ「太刀山と清香」を熱演。終盤に長い長い節（メロディがあって歌うところ）があったのですが、声量があって、いや、まったくお見事な浪曲を聴かせていただきました。以前聴いたことがある方という贔屓目を差し引いて、本当に聴衆へ迫ってくる勢いがございました。同行のＳさん、Ｊさんも、素晴らしかったと言っておられましたからね。

そして（勝手に）我らが伊丹秀敏師匠。この日は富士さんと、トリの東家三楽さんの横で曲師を務めていらっしゃいましたが、他の曲師に比べて、秀敏師匠の三味線は圧倒的に音が大きいのです。それはバチンとノイジーに弾くスタイルだけでなく、柔らかな音色を出すときの音量においても他の曲師と差が認められました。よって楽器が豊かに鳴ることこの上ございません。そして合いの手のかけ声のキレ味、煽って煽ってゆくときの三味線、まぁどれもこれも図抜けたものだと思い知らされました。

さて、十二時三十分に開演し、上記したように講談師一名と、六名の浪曲師が出演されておよそ三時間三十分。たっぷり聴かせていただき、これで木戸銭は二千円というお安さ（二十五歳以下の若い衆にはさらに半額の太っ腹）。

さあ、みなさんも、木馬亭へゆこお、おおおう。


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   <title>夏隣る空は沈んで樹木浮く</title>
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   <published>2010-05-24T08:32:03Z</published>
   <updated>2010-05-24T08:40:42Z</updated>
   
   <summary> 富士に降った雨雪が、八千五百年前の噴火でできた三島溶岩流の内部を経て地表に湧き...</summary>
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      <![CDATA[<center><a href="http://across.mniijima.com/img/st-kkt10050201l.html" onclick="window.open('http://across.mniijima.com/img/st-kkt10050201l.html','popup','width=720,height=540,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img border="0" src="http://across.mniijima.com/img/st-kkt10050201l-thumb.jpg" width="480" height="360" alt="" /></a></center>


富士に降った雨雪が、八千五百年前の噴火でできた<a href="http://www.kakitagawa.tv/shimizu-t/roman/shizun/shizen.htm" target="_blank">三島溶岩流</a>の内部を経て地表に湧き出る処。その湧水量は東洋一とか。
この湧水地には朝な夕な幾度となく足を運んでおりましたが、陽の高きとき、その陽の姿も包有してしまうことに気づかなかったのは迂闊でございました。
と言ふわけで、写真機は持っておらず、電話のカメラ機能にてキャプチュアするしかなかったお粗末でございます。
これもまた黄金週間でのこと。


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   <title>秀抜な黒子たちによって支えられるものがたり</title>
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   <published>2010-05-19T02:36:37Z</published>
   <updated>2010-05-19T15:23:11Z</updated>
   
   <summary>そほいえば、まだ書いていなかつた感想文。有楽町では毎年恒例になってまいりましたラ...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://across.mniijima.com/">
      <![CDATA[そほいえば、まだ書いていなかつた感想文。有楽町では毎年恒例になってまいりました<a href="http://www.lfj.jp/lfj_2010/" target="_blank">ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン</a>がショパン生誕200年で盛り上がっていたであろう、黄金週間のとある日、わたくしは地方のシネコンでそのショパンのピアノ協奏曲を聴いておりました。
と言いますのも「のだめカンタービレ　最終楽章　後編」（！）を娘や姪子たちと観にいったのでした。この映画の前編は観ていないのですけれど、ピアノ演奏の吹替えを<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3" target="_blank">ラン・ラン</a>が（前編も）おこなったということを遅まきながら知ったので、娘たちを連れていったというより、くっ付いて行ったようなものでした。

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      <![CDATA[テレビドラマのころは、（ドラマが始まる以前に開かれた、のだめをタイトルに冠したコンサートでも弾いていらっしゃった）<a href="http://www.kojimacm.com/artist/miwa/miwa.html" target="_blank">三輪郁さん</a>が大部分のピアノ吹替えを担当されていたようでして、スラップスティックなコミックの要素をそのまま映像に移行したごとくの演出が、音にまでしっかりと波及しており、私的にはそれが「のだめ〜」のもっとも面白かったところで、三輪さんを始めとするゴーストプレイヤーたちの陰ながらの活躍に随分とニンマリとさせられたものでした。

映画（最終楽章　後編）ではいかがなものになっていたかと言えば、千秋とのだめがドラマ以来再び弾いたモーツァルトの２台ピアノで、千秋に「オレ様が奇跡的に合わせてやった」と言わせたように途中から爆走し始めるのだめのピアノに、ドラマ時代の面影を見たのでした。これは２台（のピアノ）ともラン・ランがオーバーダビングして弾いたのでしょうか？　であれば凄いです。録音している現場を見てみたいと思いました。

さて、重厚なオケ前奏から華々しいピアノが楽章全編にまき散らされているショパンの協奏曲（１番１楽章）は、のだめのデビュー演奏会のために用意されておりましたが、ラン・ランが弾いたのだろう演奏をなぞる（のだめである）上野樹里さんの手がところどころ映っておりました。ドラマのころから彼女はある程度ピアノを弾くことができるのだろうと思っておりましたが、なかなか堂に入ったものでしたよ。
肝心のお話しのほうは、演奏者が演奏を続けてゆくことで常にぶつかる壁の存在がテーマになっており、とりわけて面白いわけではございませんでしたが、音楽を題材にした映画（やドラマ）を偏屈に視聴するわたくしには充分楽しめた２時間でございました。

そほいえば、ショパンの音楽を日頃楽しむことの少ないわたくしは、彼の協奏曲の音源を唯一<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002GKRTE2?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B002GKRTE2" target="_blank">アルゲリッチ盤（アバド指揮、ロンドン響）</a>しか持っておりませんでした。そのアルゲリッチが<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005EOXL?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00005EOXL" target="_blank">ショパン・コンクールで弾いたときの音源</a>も聴いてみたいものです。


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   <title>薫風ふく永田町、此処が道頓堀だっていいぢゃない</title>
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   <published>2010-05-17T14:59:59Z</published>
   <updated>2010-05-17T16:17:40Z</updated>
   
   <summary>歌祭文は錫杖を片手に、もう片方には法螺貝をもって歌い語る芸能であったようです。多...</summary>
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      歌祭文は錫杖を片手に、もう片方には法螺貝をもって歌い語る芸能であったようです。多くコピーペーストされ続けた文献に、法螺貝は吹くものとして挙げられていたようなのですが、小沢昭一氏の聞き書き「日本の放浪芸」によりますと、法螺貝はメガホンの代わりなのだそうです。もちろん門付けの芸。
文楽の「新版歌祭文」の冒頭は、この歌祭文を、世話物本を売る繁太夫節の門付けに替えて演出が為されており、義太夫語りによる繁太夫節という複雑な状態を、ああさすがに繁太夫節は哀切な語り口だなぁなどと知った口を聞けるほど違いを感じることが出来なかったのは日本人として甚く悲しいことでした。

五月十六日の日曜日、待望の文楽による人形浄瑠璃を永田町の国立小劇場にて観てまいりました。
演目は先にも記しました「新版歌祭文」と、舞踏もので短いけれど華やかな「団子売」。


      「新版歌祭文」は、ときに「野崎村の段」一段のみ上演されることも多いと聞きましたが、今回は上巻よりこの「野崎村の段」、休憩を挟んで下巻より「油屋の段」と「蔵場の段」を続けて上演とたっぷりした内容。門左衛門の弟子、半二によるお染め久松の心中ものでございます。
冒頭の繁太夫節の門付けが売った世話本がお夏清十郎の話し。この世話物が此処で引用されることが、この「新版歌祭文」のクライマックスのメタファーになっているんですね。

文楽の人形はご存知のとおり三名の人形師によって操られますね。主遣いを「頭（カシラ）」と呼び、彼の一挙手一投足に、左手を操る「左遣い」と脚周りを操る「足遣い」が即反応してゆく様はまったく見事なものでした。
「野崎村の段」では、久松と婚約をする、おみつの主遣いに吉田簑助。大夫に竹本綱大夫と竹本住大夫という切りが二枚（と言ふのだらうかしらん？）。人間国宝が三名も出演するという豪華な段でございました。
その大夫の語りと三味線の絡み、そして人形遣いの動きがシンクロして進行してゆく舞台は、古浄瑠璃の世界から、おそらくは義太夫節との邂逅と近松の本の出現によって高められた総合芸術性に支えられ、それが江戸、明治の時代を経て今日に至る芳醇な熟成を遂げているのでしょう、完全なる舞台芸術として在ることに感動を覚えたのでした。文楽すげぇ、と。
次回の東京公演は九月とのことですが、再び堪能してみたいと既に今から楽しみになっているのでございます。


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   <title>黒と白の狭間で生きた一世紀</title>
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   <published>2010-05-12T05:44:00Z</published>
   <updated>2010-05-12T05:46:28Z</updated>
   
   <summary>昨日（11日）の朝刊にリナ・ホーンの訃報記事が掲載されておりました。 享年九十二...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://across.mniijima.com/">
      <![CDATA[昨日（11日）の朝刊に<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Lena_Horne" target="_blank">リナ・ホーン</a>の訃報記事が掲載されておりました。
享年九十二歳の大往生。


●<a href="http://across.mniijima.com/2008/01/post_200.html" target="_blank">レビュー・ソング（１）</a>

●<a href="http://across.mniijima.com/2008/01/post_201.html" target="_blank">レビュー・ソング（２）</a>

●<a href="http://across.mniijima.com/2008/01/post_202.html" target="_blank">レビュー・ソング（３）</a>

●<a href="http://across.mniijima.com/2008/02/post_209.html" target="_blank">２０世紀の歌姫たち（３）</a>

彼女と、他の素晴らしいミュージシャンが出演した1943年の映画「<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Stormy_Weather_%28film%29" target="_blank">Stormy Wheather</a>」を観てみたいと思っているのですが、国内ではまだDVD化されておりませんで、叶っておりません。（上記「レビュー・ソング（３）」にてトレーラーをリンクしています。）

リチャード・アヴェドンが撮影したLPジャケットを掲げながら「Lena: A New Album」を聴いて追悼。]]>
      
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   <title>端座する名人の背は伸び撥踊る、声色許多で間を走る（番外１）</title>
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   <published>2010-05-10T07:32:02Z</published>
   <updated>2010-05-10T08:05:39Z</updated>
   
   <summary>放浪の大道芸、諸芸を包含し、浪花節。 空き地に、人を集めて、これ「開き」といふ。...</summary>
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      <![CDATA[放浪の大道芸、諸芸を包含し、浪花節。

空き地に、人を集めて、これ「開き」といふ。
たまに高座を葭簀で囲んだ「開き」あり。
仮説小屋、中には桟敷、これ「箱店」也。
ときは文明開化、明治初期、寄席への進出、前夜のこと。

「浪曲の夕べ」にて伊丹秀敏師匠による浪曲・曲師の至芸を堪能し、冨士路子さんの実口演に触れたわたくしですが、この浪曲なるジャンルがいかに成立してきたのか、そういうことに甚く興味が湧く体質なのですよ。
ところが事前に読んでおりました
●「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4885920485?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4885920485" target="_blank">実録　浪曲史</a>（唯二郎著　青峰書房刊　ISBN 978-4885920486）」
は、浪曲創成期のころの記述に乏しいのです。
いくつかの既存大道芸、放浪芸がミクスチュアされ、それらが明治期にひとつのジャンルとしての浪曲へと至ったのだそうですが、そのあたりを詳らかにするには他の資料をあたるのがそさそうです。

●「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4000242636?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4000242636" target="_blank">定本日本浪曲史</a>」を記した正岡容氏に師事された大西信行氏による、
●「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4093872643?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4093872643" target="_blank">浪花節繁昌記</a>（大西信行著　小学館刊　ISBN 978-4093872645　絶版かも。小学館のサイトでは検索にかかりませんでした。）」
●そして小沢昭一氏の「日本の放浪芸」が参考になります。

小沢昭一氏が1970年代におこなったたいへん貴重な聴き歩きの結実「日本の放浪芸　小沢昭一著」、現在入手しやすいのはオリジナル版と記されました<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4006021054?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4006021054" target="_blank">岩波現代文庫版（ISBN 978-4006021054）</a>ですが、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4560035857?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4560035857" target="_blank">白水社版</a>（ISBN 978-4560035856）が写真が多くて参考になります。ただし高価な本ですので興味のある方は図書館などで探してみてください。
この本は浪曲のルーツだけでなく、わたしたちの国にある（あった）様々な芸能を取材しており、ほんとうに素晴らしい仕事を為してくださったとページを捲るたびにその感が強まります。そして本だけでなく（どちらかといえば、こちらが主なのだと思いますが）<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005GW9G?ie=UTF8&tag=soundofsilenc-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00005GW9G" target="_blank">音源</a>も残してくださっております。
わたくしはこの小沢氏が集めた音源を未聴なのですが、他のシリーズも含めてこれから是非揃えてゆきたいと強く思っているのであります。

（番外２　はそのうちに、）]]>
      
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   <title>端座する名人の背は伸び撥踊る、声色許多で間を走る（３）</title>
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   <published>2010-05-05T14:59:59Z</published>
   <updated>2010-05-05T15:51:45Z</updated>
   
   <summary>浪曲を演じる舞台のうえはKai-Wai散策さんの「『浪曲三味線』はいかが？」で詳...</summary>
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      <![CDATA[浪曲を演じる舞台のうえはKai-Wai散策さんの「<a href="http://kai-wai.jp/2010/04/post-1401.html" target="_blank">『浪曲三味線』はいかが？</a>」で詳らかではございますが、後ろに金屏風、浪曲師の前に口演台となるテーブルがございまして、曲師はたいてい幕やついたてのうしろへ隠れて浪曲師をサポートいたします（そうでないこともあるそうな）。
演劇的なセットはございませんので、如何なる演目においても（物語の）状況はあくまでも浪曲師の（節＝歌とせりふ）言葉と曲師の三味線のみで表されます。
節やせりふといった文句の中で雪が降っていれば客たちは「ああそうなのか」と頭で思うのではございますが、そこにしんしんとした雪景色をイメージとして立ち上がらせるのは曲師が付ける三味線の音であったのでした。またときには登場人物の感情までも表すその音が、浪曲師の言葉を増幅させて物語のなかへはいってゆく手助けとなっているようなのでございます。

また曲師の三味線は、おそらくはもともとは大道の芸であったという（浪曲の）ルーツを思わせるのですが、たいへんエモーショナルなもので、これは長い歴史のなかでソフィスティケイトされた長唄（三味線）などの表現とは甚く異なりまして、瞬間的に聴くものの心にぐさりと入り込んでくるように感じられました。
それは殊の外よい心地なのでございます。
三味線は、糸の振動が竿に触れてビヨーンサワサワサワと鳴るというたいへん独特な構造を持っていて（これがギターなら不良品または要調整）、これを「さわり」と呼ぶそうなのですが、浪曲三味線にはこの楽器的特徴だけでなく、思いきり撥で弾いた反動で糸が本体の皮やそれこそ竿にまで当たってバチッという打撃音を加えた奏法が目立つことが判りました。このノイジーな奏法はどちらかというと地方の民謡などをルーツに持つのではないかしら？　そんなことを考えながら伊丹秀敏師匠の芸を聴いておりました。

正直なところ、浪曲演目の所謂「なにわぶしだよねぇ」という世界観が現代におきましてどれほど通用するかと云えば、甚だ残念なことになるのかもしれません。然し乍ら明治の時代にジャンルとして確立され、大正、昭和と、近代日本の大衆の中で育まれ、愛されてきた民衆の哀歌が、このような高い完成度の芸能として在ることに感動を覚え、また同時に憂慮の念も抱かずにはいられませんでした。
こうした状況描写や感情描写を受け持つ曲師の芸を目の当たりにできましたこと、「席亭　宇」にて開かれました「浪曲の夕べ」はまたとない素晴らしい時間でありましたこと明らかなのでございます。


＜＜関連エントリー＞＞
●MyPlace: <a href="http://myplace.mond.jp/myplace/archives/000665.html" target="_blank">浪曲の夕べ：伊丹秀敏師匠の三味線と浪曲をきいた</a>

●Kai-Wai散策: <a href="http://kai-wai.jp/2010/04/post-1406.html" target="_blank">席亭 宇『浪曲の夕べ』</a>

●Kai-Wai散策: <a href="http://kai-wai.jp/2010/04/post-1407.html" target="_blank">宇 光 景</a>

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   <title>端座する名人の背は伸び撥踊る、声色許多で間を走る（２）</title>
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   <published>2010-04-27T12:09:55Z</published>
   <updated>2010-04-27T12:24:37Z</updated>
   
   <summary>明日へ続くと書きながら、間を置いてしまった体たらく。 四月二十四日、松戸の「席亭...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://across.mniijima.com/2010/04/post_352.html" target="_blank">明日へ続く</a>と書きながら、間を置いてしまった体たらく。
四月二十四日、松戸の「席亭　宇」にて行なわれました「浪曲の夕べ」の第一部は、曲師・伊丹秀敏師匠の至芸を味わおうという、なかなか稀な企画でございました。そもそも浪曲における曲師は如何なる仕事を受け持ち、主となる浪曲師の芸を如何に支えているのかを弟子の水乃金魚（みずのきんとと）さんが進行を務め、それに師匠が応え、演じてみる、というものでございました。

伊丹秀敏師匠は、大正から昭和の中頃まで大活躍をされた浪曲師、（二代天中軒雲月改め）伊丹秀子さんのお弟子さんだったとのこと。八歳でこの道に入門されたのだそうです。
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      <![CDATA[今回はまず伊丹秀子さんのことをご紹介するといたしましょう。図書館から借りて参りました「実録　浪曲史　唯二郎著　青峰書房刊」より、かなり長くなりますが、かまわず引用してしまいましょう。



--------------
<em>　初代天中軒雲月は明治末期、九州の一郭から天才少年浪曲家として彗星の如く現れ、またたく間に全国を風靡した。五尺二寸の体躯ながら、心持ち肩をいからせ胸を張った品のよい舞台と、雲調を華麗にした妙節と美音は観客を酔わせ、一席終わったあとの米山甚句、博多節の余興は舞台に華をそえた。養父母への孝養も厚く、先輩同僚にも礼儀正しく、誰からも愛されたという。三十七歳で病気のため引退し、長らく病床に臥し、昭和二十年に没した（中川明徳『浪曲口三味線』による）。
　この初代雲月の門下に、のちに興行界屈指の大立者となった日新プロ社長の永田貞雄がいた。その永田が声帯の故障から、雲月の門下を辞し、九州から上京、大谷興行部に草鞋をぬいだのは大正九年、十六歳のときである。この頃大谷興行部に属していた藤原朝子、のちの二代天中軒雲月改め伊丹秀子は十一歳のかわいい少女浪曲であった。
　藤原朝子は明治四十二年、浅草の生まれ。雲井式部は姉にあたる。彼女は十七歳の時に、大谷興行部から独立し興行師としての道を歩みはじめた永田貞雄と結婚し、初代雲月の許しをうけて天中軒雲月嬢と改名する。後援会には金子堅太郎伯爵をはじめに、高橋是清、鈴木忠治、小笠原長生などの政財界の知名士が顔をそろえた。
　昭和四年には渡米公演も実現。さらに昭和九年五月二十七日から四日間、虎丸・友衛・米若・楽燕・雲・重友と当時の大看板をならべ、新宿歌舞伎座、明治座で二代目雲月襲名披露興行を行なう。
　　雲月は薬研掘から声を出し
　名馬も伯楽なくしては世に出るのは難しい。本人の努力もさることながら、雲月嬢から雲月へと人気を高めていったのは永田貞雄の貢献がきわめて大きい。「乃木将軍墓参」につづき＜七色の声＞を駆使した「杉野兵曹長の妻」が大ヒットし、「九段の母」「祖国の花嫁」など実演・レコード・映画に活躍する。
　桃中軒雲右衛門以来、閉ざされていた演劇の殿堂・歌舞伎座で連続して独演会を開催する。しかし夫君との感情的な行き違いから太平洋戦争中に引退が取り沙汰され、この昭和二十二年三月に、雲月を返上し本姓の伊丹にもどり、秀子と改め、再出発した。同じ四月、下谷神社で娘の二代雲月嬢が三代雲月を襲名したが、二十五年には永田豊子として歌手に転じた。</em>
（以上、　実録　浪曲史　唯二郎著　青峰書房刊「天中軒雲月から伊丹秀子へ」より引用。）
--------------



この伊丹秀子さんですが、秀敏師匠から窺った話しによりますと、ほんとうにいろいろな声を使い分けてキャラクターを演じていたのだそうです。唯二郎氏は＜七色の声＞と記しておりますが、それを発揮されたという「杉野兵曹長の妻」を是非聴いてみたいものです。
また、秀子さんの公演はたいそう人気で、舞台の両花道上、そして舞台両袖までお客で埋まったのだそうです。そのお言葉を証明するのが<a href="http://across.mniijima.com/img/itami-hideko02_ss.html" onclick="window.open('http://across.mniijima.com/img/itami-hideko02_ss.html','popup','width=640,height=546,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false">こちら</a>。いや、まったく往時の浪曲の活況ぶりがまこと窺えます。

（またまた続く）

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   <title>端座する名人の背は伸び撥踊る、声色許多で間を走る（１）</title>
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   <published>2010-04-24T14:59:59Z</published>
   <updated>2010-04-24T16:44:14Z</updated>
   
   <summary>上野駅を発った常磐線は、隅田川、荒川放水路、綾瀬川、中川と越えてゆき、江戸川を渡...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://across.mniijima.com/">
      <![CDATA[上野駅を発った常磐線は、隅田川、荒川放水路、綾瀬川、中川と越えてゆき、江戸川を渡れば、其処は千葉県で、ほどなくして松戸駅に着きます。こちらの方面へほとんど来ることのないわたくしですが、四月二十四日の土曜日は、初めてこの松戸に降りたのでした。
駅の西側、江戸川に近いところには坂川を中心にいくつかの川や水路があって、わたくしの目を楽しませてくれるところのようでございます。
ところがこの日、そんな街をゆっくり見物しているどころではございませんでした。駅近くの好立地にございます「席亭　宇」に行かなくては。

「席亭　宇」の名が出れば、当ブログをお読みになられていらっしゃる、おおよその方々はお気づきだと思います。「<a href="http://across.mniijima.com/2010/04/post_349.html" target="_blank">アイリッシュ・ミーツ・ラテン</a>」へ行ったとき、<a href="http://myplace.mond.jp/myplace/" target="_blank">玉井さん</a>からお誘いがあったのでした。

MyPlace
・「<a href="http://myplace.mond.jp/myplace/archives/000661.html" target="_blank">伊丹秀敏の三味線　4月24日土曜日</a>」

Kai-Wai散策、masaさんの、
・「<a href="http://kai-wai.jp/2010/04/post-1401.html" target="_blank">『浪曲三味線』はいかが？</a>」
・「<a href="http://kai-wai.jp/2010/04/post-684.html" target="_blank">『浪曲の夕べ』への誘い</a>」

洋楽に詳しいが、邦楽にはあまり親しんでこられなかったと仰るmasaさんが、これは凄いと惚れ込んだ三味線。それはいったいどんな音色を聴かせてくれるのか楽しみでなりませんでした。
ところで、わたくしはこれまで小唄や新内流しなどは聴いてきたものの、浪曲にはほとんど縁がございませんで、昨年あたりお世話になっている知人の父君より、浪曲はいいよと、そして浪曲師だけでなく、曲師の合いの手も上手い人のものには陶酔できると、インド音楽のラヴィ・シャンカールやオスカー・ハマーシュタインのミュージカル、オペラのキャスリーン・バトルやレニ・フレミングなどを引き合いに出して教えてくださっていたのでした。
わたくしのなかでは機がまさに果実のごとく熟して、いまにも枝からこぼれ落ちそうになっていたわけです。あとは手を出してみるだけ。

まずは図書館へゆき、浪曲のCDを数枚、そして浪曲の発生や歴史を知りたく「実録　浪曲史　唯二郎著　青峰書房刊」を借りて読んでみたのでございます。

ところで「浪曲の夕べ」が催される二日前、こんなことがございました。
MyPlace
・「<a href="http://myplace.mond.jp/myplace/archives/000664.html" target="_blank">新島さんから送られたメール</a>」
曲師に注目した会が行なわれようとしているところへ、なんというタイミングでしょうか。ますます伊丹秀敏師匠の三味線が聴きたくなりますよね。

（明日へ続く）

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   <title>新月や神も覗いた笛の音に己が満顔羞色を帯び</title>
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   <published>2010-04-15T13:01:36Z</published>
   <updated>2010-04-17T04:33:50Z</updated>
   
   <summary>ここは東京、渋谷。駅前からかつての大和田横町を抜け、道玄坂を渡って、百軒店へ。そ...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://across.mniijima.com/">
      <![CDATA[ここは東京、渋谷。駅前からかつての大和田横町を抜け、道玄坂を渡って、百軒店へ。その百軒店も反対側へ抜け、円山町のホテル街にあるライブハウスへ。


彼女の出身地方【追記：注】は、彼女曰く、これ以上田舎なところは他所にないほど田舎なのだそうです。そして彼女はその地にある泉のほとりへ出掛け、ひとり、笛を吹くことがあるそうです。彼女の笛の音色が汚れなく澄んでいて、それを聴くわたしたちの心をも浄化するような響きであるのは、彼女が過ごしてきた斯様な環境が大きく影響しているのかもしれません。

<img border="0" src="http://across.mniijima.com/img/koto10041401.jpg" align="left" width="210" height="310">篠笛、神楽笛を吹く、<a href="http://www3.ocn.ne.jp/~kocchi/" target="_blank">こと</a>さんのライブを<a href="http://7th-floor.net/" target="_blank">渋谷7th FLOOR</a>へ4月14日、新月の日に、聴きにゆきました。
和ものの笛ですが、彼女が此処で奏でる音楽はあくまでもインストゥルメント・ポップスと云えばいいのでしょうか。ドラム、Ｅベース、ピアノ、アコギをバックに従えた編成。そうですねぇ、例えば世界遺産の番組（ってまだ放送されているのかしら？）のようなもののオープニング・テーマにしたらとてもマッチしそうですし、映画のサウンドトラックとしてもよさそう。すなわち音楽だけを聴いていますと映像を喚起する力があるのかもしれません。
シンプルなビートのうえに、たゆたう時間を乗せたメロウな曲、奇数拍子に複雑なメロディ、多彩な展開を持つアッパー曲など、どれも楽しい。
そしてことさんの笛。ピーっと高い音域を吹いても決して耳が痛くならないのですが、これは和楽器特有の性格という以上に、細やかな装飾音がたくさんついて、そしてロングトーンの最中も息の加減が微妙にコントロールされる奏法に大きく依っているのかもしれません。さらには笛を持ち替えてアルトな音域になりますとその柔らかさに空気の密度が一層増すようにも思えます。
そしてそれらは甚く澄んでいて美しいのです。

彼女は広島の県北部の山間で盛んに行なわれているそうな神楽団（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E8%A6%8B%E7%A5%9E%E6%A5%BD" target="_blank">石見神楽</a>の系流のようです）の一員を父にもつ、いわばエリート。ここまでの笛吹きになるまで血のにじむような努力があったのでしょう。そして得た音色は先に記しましたように、わたくしが訪れたことがない美しい日本の、その水に洗われて育まれてきたのでしょう。

ライブハウスを後にして、駅まで戻る途中、再び百軒店へはいってゆきました。こんな時間の此処には怪しい店に導こうとポン引きたちがうろうろしているのですが、声をかけてきたうちの一人は、わたくしに「兄さん、もう一軒どう？」と訊いてきたのです。「もう一軒どう？」と。
果たして、わたくしはそんなに満足げな顔をしていたのでしょうか？


【追記：注】風情溢るる田舎は、彼女のご賢父様の出身地とのこと、ご教示いただきました。ご本人は斯様な処へ神楽の鍛錬のために通い続けたとのことでした。
誤記に関しまして、関係各位様にご迷惑をお掛けしましたこと、深くお詫び申し上げます。（22年4月16日）]]>
      
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