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March 21, 2011

  平成二十三年のわたくしたちは戦慄を禁じ得ない

映画は、当たり前のことですが、その映像によってストーリーの時代が表れてきます。その映画は疑うことなく現代劇でありましょう。


MADCONNECTIONのiGaさんより、"暗示的"であると教えていただいた短編映画がございます。iGaさんが教壇に立つ東京造形大学の学長・諏訪敦彦(すわのぶひろ)氏による監督作品。まずはその概要を引かせていただきますね。


本学学長諏訪敦彦の新作短編映画「黒髪」(10分)がフランス、ドイツの文化チャンネルarte(アルテ)にて放送され、現在は同社webサイトにて公開中です。
同作はパリのシネマテーク・フランセーズにおいて開催された展覧会「Brune Bronde」展において展示されました。
女性の髪をテーマにアッバス・キアロスタミ他世界の6人の映画作家が、短編を制作する企画の一編です。(東京造形大学web site内: http://www.zokei.ac.jp/news/2010/115.htmlより)


構成等々、たいへんよくできた短編と思いました。強いて云えば、高層ビルが見える窓辺のシーンにて、振り返った後の彼女に、もう幾許か複雑な表情があってもよかったと思います。
然し乍ら、斯様な小さきことには目を瞑っても、尚この映画が視聴者に問う想像喚起力を防ぐことにはならないのであります。
最終シーンにて、彼女が、何故、斯様な状態になったのか、これが現代劇であるという観点からそれを想像することで平成二十三年のわたくしたちは戦慄を禁じ得ないことでしょう。


「黒髪」はこちらでストリーミングを視聴することができます。
arte - les cheveux noris(音声日本語です)

posted by mniijima : Mar 21, 2011

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