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May 19, 2010

  秀抜な黒子たちによって支えられるものがたり

そほいえば、まだ書いていなかつた感想文。有楽町では毎年恒例になってまいりましたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンがショパン生誕200年で盛り上がっていたであろう、黄金週間のとある日、わたくしは地方のシネコンでそのショパンのピアノ協奏曲を聴いておりました。
と言いますのも「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」(!)を娘や姪子たちと観にいったのでした。この映画の前編は観ていないのですけれど、ピアノ演奏の吹替えをラン・ランが(前編も)おこなったということを遅まきながら知ったので、娘たちを連れていったというより、くっ付いて行ったようなものでした。

テレビドラマのころは、(ドラマが始まる以前に開かれた、のだめをタイトルに冠したコンサートでも弾いていらっしゃった)三輪郁さんが大部分のピアノ吹替えを担当されていたようでして、スラップスティックなコミックの要素をそのまま映像に移行したごとくの演出が、音にまでしっかりと波及しており、私的にはそれが「のだめ〜」のもっとも面白かったところで、三輪さんを始めとするゴーストプレイヤーたちの陰ながらの活躍に随分とニンマリとさせられたものでした。

映画(最終楽章 後編)ではいかがなものになっていたかと言えば、千秋とのだめがドラマ以来再び弾いたモーツァルトの2台ピアノで、千秋に「オレ様が奇跡的に合わせてやった」と言わせたように途中から爆走し始めるのだめのピアノに、ドラマ時代の面影を見たのでした。これは2台(のピアノ)ともラン・ランがオーバーダビングして弾いたのでしょうか? であれば凄いです。録音している現場を見てみたいと思いました。

さて、重厚なオケ前奏から華々しいピアノが楽章全編にまき散らされているショパンの協奏曲(1番1楽章)は、のだめのデビュー演奏会のために用意されておりましたが、ラン・ランが弾いたのだろう演奏をなぞる(のだめである)上野樹里さんの手がところどころ映っておりました。ドラマのころから彼女はある程度ピアノを弾くことができるのだろうと思っておりましたが、なかなか堂に入ったものでしたよ。
肝心のお話しのほうは、演奏者が演奏を続けてゆくことで常にぶつかる壁の存在がテーマになっており、とりわけて面白いわけではございませんでしたが、音楽を題材にした映画(やドラマ)を偏屈に視聴するわたくしには充分楽しめた2時間でございました。

そほいえば、ショパンの音楽を日頃楽しむことの少ないわたくしは、彼の協奏曲の音源を唯一アルゲリッチ盤(アバド指揮、ロンドン響)しか持っておりませんでした。そのアルゲリッチがショパン・コンクールで弾いたときの音源も聴いてみたいものです。


posted by mniijima : May 19, 2010

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comments

最後の方にだけ反応しますが、アルゲリッチと言えば 毎年開催されている別府アルゲリッチ音楽祭が気になっています。
一度は 行ってみたい。
温泉も良いですしね〜。

by 光代 : May 19, 2010 11:33 PM

光代さん、
そうですね! 別府アルゲリッチ音楽祭!
殊に最近のアルゲリッチは素晴らしい室内楽アンサンブルを手がけていらっしゃるようなので、ラヴェルの三重奏曲や、ショスタコーヴィチの五重奏曲、三重奏曲などを是非聴いてみたいものです。

by M.Niijima : May 20, 2010 12:16 AM

今年はショパンでしたね
昨年はバッハでしたでしょ
すごい人が出ていて、気がついたときはもう遅く何も聴けませんでした
それにしても複数の会場と出し物豊富さ、大変頑張ってます
本当に、裏方はたいへんだろうな

by shin : May 30, 2010 7:50 PM

shinさん、
コメントをお寄せいただきありがとうございます。
そうですね、あれだけの規模のイヴェントの裏方はかなりたいへんなことでしょう。それを乗り越えて毎年しっかりと運営されて、それが認知され、根付いてきたのはお見事です。
チケット購入も毎年激化しているようです。
わたしは運営事務局から配信されるメールマガジンを購読していますので、公演情報を先取りしています。
チケットの優先予約もできますのでお勧めです。
http://www.lfj.jp/lfj_2010/friends/
こちらでメルマガ登録ができますよ。これからはオフ・シーズンですので配信量は減りますが、次回のテーマが決まると、その作曲家の特集が始まり、年をまたぐころから段々と配信量が増えてきます。
来年のテーマは誰になるのでしょうね。

by M.Niijima : May 30, 2010 8:19 PM

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