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May 10, 2010
放浪の大道芸、諸芸を包含し、浪花節。
空き地に、人を集めて、これ「開き」といふ。
たまに高座を葭簀で囲んだ「開き」あり。
仮説小屋、中には桟敷、これ「箱店」也。
ときは文明開化、明治初期、寄席への進出、前夜のこと。
「浪曲の夕べ」にて伊丹秀敏師匠による浪曲・曲師の至芸を堪能し、冨士路子さんの実口演に触れたわたくしですが、この浪曲なるジャンルがいかに成立してきたのか、そういうことに甚く興味が湧く体質なのですよ。
ところが事前に読んでおりました
●「実録 浪曲史(唯二郎著 青峰書房刊 ISBN 978-4885920486)」
は、浪曲創成期のころの記述に乏しいのです。
いくつかの既存大道芸、放浪芸がミクスチュアされ、それらが明治期にひとつのジャンルとしての浪曲へと至ったのだそうですが、そのあたりを詳らかにするには他の資料をあたるのがそさそうです。
●「定本日本浪曲史」を記した正岡容氏に師事された大西信行氏による、
●「浪花節繁昌記(大西信行著 小学館刊 ISBN 978-4093872645 絶版かも。小学館のサイトでは検索にかかりませんでした。)」
●そして小沢昭一氏の「日本の放浪芸」が参考になります。
小沢昭一氏が1970年代におこなったたいへん貴重な聴き歩きの結実「日本の放浪芸 小沢昭一著」、現在入手しやすいのはオリジナル版と記されました岩波現代文庫版(ISBN 978-4006021054)ですが、白水社版(ISBN 978-4560035856)が写真が多くて参考になります。ただし高価な本ですので興味のある方は図書館などで探してみてください。
この本は浪曲のルーツだけでなく、わたしたちの国にある(あった)様々な芸能を取材しており、ほんとうに素晴らしい仕事を為してくださったとページを捲るたびにその感が強まります。そして本だけでなく(どちらかといえば、こちらが主なのだと思いますが)音源も残してくださっております。
わたくしはこの小沢氏が集めた音源を未聴なのですが、他のシリーズも含めてこれから是非揃えてゆきたいと強く思っているのであります。
(番外2 はそのうちに、)
posted by mniijima : May 10, 2010
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comments
小沢昭一の日本放浪芸、CD版は台東区立中央図書館で借りることが出来ます。登録も他区民でもOK、中央図書館は合羽橋にあり池波正太郎コーナーでも有名です。
by 真理子 : May 19, 2010 9:42 PM
真理子様、
はじめまして、
masaさんのKai-Wai散策にて時折コメントを拝読させていただいております。
このたびはご丁寧に図書(CD)資料の情報をお寄せいただき、まことにありがとうございます。
実はその後、在勤の千代田区(四番町)図書館にて、件のCDを発見し、借りて聴いていたのです。本文中に追記でもしておけば、真理子さんにお手間をお掛けすることもなかったと無粋を恥じております。
図書館は地域資料という面では地元に力をいれているものですから、これから台東区へお邪魔することもあるかと思います。合羽橋の中央図書館は池波正太郎コーナーがあるのですね。これは憶えておくようにします。
ところでKai-Wai散策のコメント欄によれば、真理子さんも「第1回浪曲の夕べ」にいらっしゃっていたとのこと。
あの素晴らしかった会の想い出を共有できているというのは、なんて素敵なことでしょう。「第2回」には行かれましたでしょうか? わたくしは用事で行くことが叶わず地団駄を踏んでおりました。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
by M.Niijima : May 19, 2010 11:59 PM