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March 31, 2010
  メキシコの空を飛ぶハチドリの羽ごとく極彩の(2)

前回エントリーを書きながらYouTubeを巡ってみました。
リラ・ダウンズの魅力はこのクリップひとつで伝わるのではないでしょうか?

Lila Downs canta Paloma negra


こちらはデュエットもの。主旋律を歌っているのはEugenia Leon(エウヘニア・レオン)。Eugeniaのことはよく知りませんが、こちらもメキシコの大物歌手のようです。
この「La Brujja」という曲も映画「フリーダ」で扱われており、フリーダ役の主演女優Salma Hayek(サルマ・ハエック)によって、フリーダが酔って歌うシーンで使われておりました。

Eugenia Leon & Lila Downs "LA BRUJJA"

とてもよいメロディ。そしてアルトな声に魅せられます。

そして、踊って踊って踊りまくるライブのパワーがもの凄いとのことですが、日本で観ることは(国内盤が1枚もない!)叶わないかもしれませんね。

Lila Downs "La Iguana"


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March 30, 2010
  メキシコの空を飛ぶハチドリの羽ごとく極彩の(1)

frida-01.jpg

フリーダ・カーロについては、もう此処であれこれと記す必要はないでしょう。小児麻痺に苦しみ、交通事故で瀕死の重傷を負い、さらには未熟な手術を何度も受け、生涯にわたり痛みを伴った身体、そして美術家(壁画家)である夫との一時の幸せを経ながらも結局は彼との関係で心までとことん傷ついていった。そんな女性の内側と外側を自身の絵筆に託し、カンバスにぶつけていった人。彼女の伝記映画「フリーダ」を見たのはもう7、8年前になると思いますが、あの映画には歌が満ちていたことを鮮明に記憶しております。

その歌に満ちた映画の歌を聴きたくサウンドトラック盤はすぐに購入いたしました。

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10:15 PM permalink | movie | music | comments (0) | trackbacks (0)

March 24, 2010
  ナインティーンシックスティーズ(3)

何がわたくしを惹き付けるのでしょうか?
1960年代のポピュラーヴォーカル。
この時期のLPレコードは中域がブ厚く(一部スクラッチノイズの影響を隠すための処理とも言われておりますが)、要のヴォーカルのリアリティに富んでいる、そんな音のことだけでなく、魅了される何かがあるように思えます。
ときに、世界の状況がシビアになって、音楽の世界でもロックやSSWが台頭してきており、甘い浮き世ごとを歌うポピュラーソングにリアリティが失われてきたのかもしれません。多くの歌手が引退を強いられたり、また路線変更を余儀なくさせられたころ、時代錯誤とも捉えられる音楽を続けてゆくことに、焦燥感や諦念だけではない何かを信じる気持ちが其処にあったのかもしれません。
65年に生まれたわたくしにとって、その時代のことをリアルには知らないからこそ、何故か無性に恋い焦がれてしまうのかもしれません。

Peggy Lee / Big $pender (1966 / Capitol / Stereo)

Peggy Leeは50年代にリリースした「Black Coffee」がもっとも有名なアルバムなのでしょう。このハスキーなヴォーカルに魅了された人たちがたくさんいるようでございます。60年代になってまいりますと、その声はもう少しふくよかになったように思えます。そして決して熱く歌い上げることのないソフトでクールな魅力にも磨きがかかってきたのではないでしょうか。

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10:28 PM permalink | 1960's | music | comments (0) | trackbacks (0)

March 21, 2010
  橋づくしをするから道行きっていいぢゃないですか

まだ劇場で文楽の生体験をしたことがございません。しかし文楽を見て、浄瑠璃を聴いておかなければと常々思っているのです。願わくば大阪の文楽劇場へ行ってみたいところですが、まずは東京・永田町の小劇場での鑑賞になろうかと思います。
その永田町での公演、先月はなんと「曾根崎心中」(夜の部)であったそうです。見逃したのは甚だ残念なことでした。
最初に観る演目としては門左衛門の世話物がよかったのです。
道行きっていいぢゃぁないですか。

ところで先日エントリーしました「河原者ノススメ」の著者、映画監督、篠田正浩氏の(映画作品の)特集が京橋のフィルムセンター(国立近代美術館)で開催されておりました(開期終了)。
もちろん1969年作の「心中天網島」もリストされ、終演後には篠田氏のトーク・イベントもあるとのことで(3月10日)行ってまいりました。これはもちろん世話物最高傑作といわれる近松門左衛門原作。そしてなんと音楽は故武満徹氏が担当していたことも、わたくしには興味を倍加させる対象でございます。武満氏は、この日本の古典文芸、芸能の頂点であろう作品に、いったいどんな音楽を付けたのでしょうか。


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3:26 PM permalink | movie | comments (0) | trackbacks (0)

March 10, 2010
  ソナタにソナチネ、ブルースにブルーゼット、ということかしら?

トロンボーン奏者、カーティス・フラーが1959年にSAVOYレーベルよりリリースした「BLUES-ETTE」は、往時におけるジャズ喫茶の定番であったと諸先輩方から教えていただきました。
じんた堂さんのエントリー「SAVOY」で紹介されている盤は90年代に国内の(当時)日本コロムビアから発売されたリイシュー盤。これはなかなかよい処理を経て世に出てきた盤であることを他所から情報を得たことで、俄然興味を覚えたのでした。そしてモノ盤、ステレオ盤を判別する品番情報もじんた堂さんよりいただき、まずはモノ盤でも買ってみようとオークションに入札したのでした。


blues-ette01.jpg


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1:40 PM permalink | jazz | comments (2) | trackbacks (0)

March 6, 2010
  啓蟄の虫は春のにほいに鼻を蠢かす。

(三月五日のこと、)
昨晩の雨がすっかりあがり、青々とした空が心地よく身を包む朝、所用あって、久しぶりに人形町へ。啓蟄の虫のごとく地下鉄駅から地上へと這い出てまいりました。
大通りからひとつ入ったまだ仕度中の商店が並ぶ道の人影はまばらでしたが、着物に前掛けをした寿司屋の女将さんは雨も疾うに乾いた店先に水を打っておりました。パーマネント屋の鉢には絵日傘というのでしょうか、紅白斑の椿が凛として咲き、菓子屋からはニッキ(ここではシナモンと呼ばないほうが似合っていると思います)の香りがたち、春めいた陽気に心までほかほかとしてまいります。
しばらくしてこんどは、このあたりは寺町ではございませんが、ふうっと鼻を包んだのは線香からたったほのかなにおい。何処かの御宅の仏壇で燻されているのでしょう。商店街とはいえ、店と家が同じ屋根の下にあるといったことは以前では普通のことであり、その普通の営みが此処ではまだ息づいているようです。

用事はすぐに終わり、時間があったので大川端へ寄ってみることにしました。
箱崎の高速道路の下から堤防を越えますと、たくさんの保育園児が明るい日差しの下で遊んでおりました。その陽は強く、少し歩いてきただけで汗ばむようでしたから、上着は小脇に抱えることにいたしました。昨晩の雨に川は洗われたのでしょうか、この日はあまりドブ臭くなく、風はほんのりと潮のにおいを運びわが身を摩るようにして過ぎてゆきます。
清洲橋。
南にそびえる旧石川島の高層マンション群、そして北に見えるまだ半分の高さなのに視界に迫る墨東峻絶塔(ああ、世間では東京スカイツリーと申すそうな)、ここから石川島へはおよそ1.5キロ、押上まで3キロメートルほどしか離れておりませんが、靄に覆われコントラストが著しく低い遠景。
これはもう春の様子でございます。

翌日からは、また天気が崩れるとのこと。そのせっかくの一日の一時をこうして過ごせましたこと、ありがたいことでした。

11:48 PM permalink | essay | comments (6) | trackbacks (0)