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July 23, 2009
わたしを惑わす不気味な月よ、今宵だけはあの方の行かれる先を優しく照らしてあげてください。(2)
不気味な月で思い出したのは、もう15年程昔のこと。わたくしはある仕事のために軽井沢へ、自ら運転して向かっていたときのこと。
関越自動車道から藤岡で分岐し、通行できるようになったばかりの上越自動車道。深夜の移動でしたから、前後に他の車はまったく無く、ひとり、一台で走っていたのでした。
わたくしの行く真ん前に昇ったまん丸の月。周囲に光は無く、わたくしはその月に向かって飛び込んでゆくような錯覚に陥ったのでした。
そのとき、車内でかけていたCDは20世紀オペラの最高傑作と云われております、アルバン・ベルク作曲、「ヴォツェック」。
この車内の音楽の効果がいとも甚だしく、なんとも不気味な瞬間を味わったのでした。
(左の写真のアルバムがそのとき聴いておりました、
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮
ウィーン・フィルハーモニー
による「ヴォツェック」全曲盤(1979録音)。
- シェーンベルクのモノドラマ「期待」を併録 -
奥にあるのは同じコンビによる ベルクの「ルル」(1976録音)。)
posted by mniijima : Jul 23, 2009
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