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June 5, 2009

  それを燻し銀の音といふ(2)

大倉山記念館内にはホールがございまして、毎週水曜日にクラシックのコンサートを自主運営されております。以前からあの瀟洒な建物にあるホールはどんな響きがするのだろうかと興味を覚えて久しく、今回初めて訪れることが敵ったのでした。

出演は気鋭のピアノ・デュオ「ドゥオール (Deu'or)」。2台ピアノと1台4手(所謂、連弾というスタイル)のどちらも取り組んでいるデュオですが、今回の大倉山では1台4手でブラームスの大学祝典序曲と、そしてなんと交響曲第1番ハ短調という意欲的なプログラム。
実はこのドゥオールとは5月の最終週に知り合ったばかり。某会合でお名刺を交換させていただき、(上記にリンクのあるお二人の)サイトを拝見しましたところ既にCDをリリースされておりましたので早速購入。切れのある演奏が気に入って生の音にも触れたくなり、今回の大倉山に足を運んだのでした。

大学祝典序曲の1台4手用の楽譜は、その存在を知りながらも絶版になって久しく、いろいろな情報を集めながら、英国の大学のサイトにアーカイブされているのを発見し、やっと手にすることができたのだとお二人が解説をしてくださいました。そしてオーケストラによる演奏機会を得ることがなかなか難しく、交通網も発達していない時代に、楽曲をより広め、楽しんでもらうためにブラームスはしばしばこのようにオーケストラのための楽曲を1台4手によるピアノのために編曲していたのだそうです。
ドゥオールのたいへん高度な次元でかみ合ったアンサンブルは無常の心地よさを与えてくれます。惜しむらくはホールの残響が意外とドライであったこと、そして高い舞台によって客席ではピアノ本体の底部からの鳴りが必要以上に聴こえてしまい中低域にヴェールがかかったような響きになっていたことでした。


ドゥオール (Deu'or) デビュー・アルバム

・レーベルのストアサイト NAT STORE

山野楽器

HMV

TOWER RECORDS


録音日:2008年8月11-12日
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
品番:NAT08401
定価:2,800円(税込)

posted by mniijima : Jun 5, 2009

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