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June 2, 2009
意外にも埋まった客席、とはいえ7割くらいでしょうか。それでもゲンダイオンガクの演奏会としては、なかなかな集客であったように思われます。ところで、この日のコンサートへ、はじめの3曲のいずれか、或いはいずれもを目当てに来た聴衆はどの程度いたのでしょうか。
ほとんどの聴衆は、次に演奏される協奏曲の独奏者が庄司紗矢香さんであったことで、彼女の演奏を目当てに来たのではないかと思うのです。
ジェルジ・リゲティ(1923-2006)作曲、
「ヴァイオリン協奏曲(1992版)」。
この「尾高賞」とN響委嘱作品を演奏するイベントであります「Music Tomorrow 2009」において、そのどちらの範疇でもない、外国の巨匠による楽曲が用意されているのです。これまさに庄司さんの人気で観客動員を増そうという狙いだったのでしょうか? 会場にはヴァイオリンのはいったケースを大事そうに抱える学生さんでしょうか、そして頬下にヴァイオリニストの証しをもった方も見られましたし、またいかにも若い女性演奏家を好きそうな怪しげなオジサンたちもちらほら。
庄司紗矢香さんといえば1999年に史上最年少でパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝し一気にスターダムへ上がったヴァイオリニストですが、もう10年経ったのですね。
わたくしは今回初めて彼女の演奏を聴かせていただきました。
胸に垂れた長い髪を背中へはらい、指揮のノット氏へ微笑みます。準備ができました、或いは、さあ、いきましょう。
最弱音からアルペジオをクレッシェンドさせて始まり息つく暇もない第1楽章。
2楽章は鄙びた旋律が印象的。リゲティ氏の故郷、ルーマニアはトランシルヴァニア地方の民謡から題材を採ったのでしょうか? 楽章前半はフレーズの語尾にだけ、そして後半はたっぷりとフレーズの全体にわたってヴィブラートをかけていた庄司さんのプレイ、美しい楽章でした。
金属片や針金が重層的に折り重なり、そしてそれがひとつの塊になったような印象の3楽章、耽溺的な4楽章を経て、最終楽章、最後のカデンツァの凄まじさ。
いやぁ、楽曲もよければ、演奏も素晴らしかったです。
この庄司さんをソリストに迎えた演奏は6月28日(日)21:00〜22:00のNHK教育「N響アワー」にて放送されるようです(今月6日に演奏予定のプロコフィエフの協奏曲も併せて放送されるとのこと)。えっ、庄司さんが演奏した曲だけなのですか?
と思いきや「Music Tomorrow 2009」としての放送は7月3日 10:00からBS2にて、またBS Hiでは7月26日 18:00からだそうです。あら、うちはBS受信できませぬ。
posted by mniijima : Jun 2, 2009
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