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April 26, 2009

  新たな銅鑼は黄金で鋳出せ(1)

ニ短調によります陰のある序奏が静かに始まり、ほぼ満席となりました「みなとみらいホール」に足を運んだ全ての聴衆が息を飲んで見守っている緊張感のある時空。それを突き破るようにニ長調の天真爛漫な主題が歌い始めました。
神奈川フィルハーモニー定期演奏会、金聖響・常任指揮者就任披露公演の1曲目はハイドン作曲、交響曲第101番ニ長調「時計」。

クラシックの演奏会、ホールに着くとわたくしは椅子の配置、数をチェックするのが自然な行動となって久しく、これも舞台を見上げるような席であることは稀で、たいていは舞台を見下ろす階上の席に着きますからこのようなことが習わしとなってしまったのでしょう。
この日、チェロとコントラバスの低弦が下手側、第1ヴァイオリンの後ろに位置する古典配置。第1(以下1st Vl)、第2ヴァイオリン(以下2nd Vl)が相対する対抗配置であることは直ぐに理解できました。
ところが椅子の数がどうも変なのです。10脚ある1st Vlに対して、2nd Vlとヴィオラで19脚あるのです。2nd Vlも1stと同じく10人でヴィオラが9人なのでしょうか?
そしてもうひとつ。マイクで音を拾い拡声(PA)しないクラシック・コンサートでPA用スピーカーが両袖に置かれています。これは就任披露公演であることで、挨拶かなにかセレモニー的なことがあるのではと容易に想像でき、また実際そのようになったわけです。

開演の銅鑼の音が鳴りわたる前に燕尾服姿の青年がひとりマイクを持って現れました。おいおい、いきなりご本人、金聖響氏がご登場ですか。誰か、神奈川フィルのお偉いさんとかに紹介され、そして華々しく登場するのではないのですね。
自己紹介も簡素に、「しゃべり」始めた金氏、燕尾服を着ていなければ此処其処にいる気のいい大阪の兄ちゃんです。まずはピリオド・アプローチについて解説を始めました。いつもと違うテインパニーについても。そしてわたくしも不思議に思っていた弦の配置と数についても「しゃべって」くださいました。
対抗配置にした場合、左肩に楽器をのせるヴァイオリンでは舞台下手側の1st Vlは客席に楽器が向くようになりますが、2ndは楽器の背が客席に向いてしまいます。よって音がこもりがちになること。それを嫌ってベートーヴェンの時代から2nd Vlの人数を増やすことをしていたようです。また金氏はこれによって和音の内声も充実させられると舞台を右に左に、奥に前に、身振り手振りおおきく「しゃべって」くださったのでした。

第1曲目のハイドン、弦の編成は10, 10, 7, 6, 5。2nd Vl最後尾の2を空席にしたまま始まりました。

posted by mniijima : Apr 26, 2009

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