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March 13, 2009
コンサートの日、ホールや会館で出演アーティストのCDを売っておりますが、たいていは地元の小売店が出張してきて販売を行う習慣になっております。これは地元小売店の営業を護るという面で有用な商習慣だと思います。
先日訪れましたMUZA川崎では、川崎の業者さんではなく、横浜駅前の某楽器店(のおそらくはCD販売部門)が販売業者としてはいっておりましたが、現在のシュナイト=神奈川フィルの録音物をリリースしているレーベル「MusicScape」さんの商品を並べておりませんでした。
当日の演目にちなみ、ブラームスの第1交響曲が収められたいくつかの盤が目立っておりましたが、この場でカラヤン指揮などの盤を置いていても、それはいささか焦点ボケな感じが否めませんでした。
ところが同じ国内でシュナイト氏が大活躍をしていましたシュナイトバッハ合唱団の作品は数々並んでおり、こちらは「LIVE NOTES」というレーベルからのもの。おそらくはこの小売店とレーベル(流通業者との)取引の有無が今回の商品陳列に影響しているのでしょう。
小売店側もレーベル側も、そして神奈川フィルとしてももったいないことだったのではないでしょうか。
ということで、この日は神奈川フィルのものではなく、シュナイトバッハ合唱団のCDのなかからモーツァルト「ミサ曲 ハ短調」が収録された盤を購入して参りました。この曲はバーンスタイン指揮・バイエルン放送響のものを初めに聴き、たいへん好きになったのでした。その後、このソプラノ・パートをルチア・ポップが歌っていないだろうかと探しクーベリック指揮のDVDを購入。ルチア・ポップのソロによる「Et incarnatus est」が、クーベリックと(これも)バイエルン放送響の素晴らしい伴奏によって深く深く深く歌われる様に圧倒されました。
またクリスティ指揮、レザール・フロリサンの盤、クリヴィヌ指揮、シャンブル・フィルの盤、ともに古楽器による演奏のフレンチ・モーツァルトも楽しんでおります。前者のソプラノは人気急上昇中のパトリシア・プディボン。後者のそれはサンドリーヌ・ピオーとそれぞれの盤のソプラノ対決も聴いていて楽しいところ。
さて演奏会場で購入しましたシュナイト氏による(彼以外)国産のモーツァルトは、まさにシュナイト節が聴こえる重厚な演奏。第1曲目の「Kyrie」でいきなりガツンとやられてしまいます。
シュナイト氏のキャリアを拝見するに、彼自身、合唱団での経験が豊富で、トレーニングの段階からわたしたちの国でも力を存分に発揮されていたことが窺えます。
さらにわたしたちの国内では、元々はユース・オーケストラであります「ジャパンアカデミーフィルハーモニック」の指導にもご尽力されていたようで、彼のこの国への貢献にはまったく頭が下がります。
彼から直接学んだたくさんの日本人音楽家が今後わたくしたちの耳を楽しませてくださることが楽しみでなりません。
その骨身を削って、わたくしたちの国の音楽に大切なものを残してくださったシュナイト氏、今日、3月13日の神奈川フィル定期演奏会をもって同楽団の音楽監督を辞任されるとのこと。(演奏会の出演としては五月の企画コンサートが最後)
健康上の理由ということで、なんとも寂しい限りではございますが、故郷のドイツで長くお元気に暮らしていただきたいと切に願うばかりでございます。
いま3月13日、午後6時30分。みなとみらいのマクドナルドにてこのエントリーを打って、これからここのエアを使ってアップロードするところです。
そのあとは、シュナイト氏が振る最後の定期演奏会へいってまいります。シュナイト氏がわたくしたち聴衆とこの国の音楽家に与えてくださった全てのことへ感謝の気持ちをもって聴いてまいります。
posted by mniijima : Mar 13, 2009
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