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February 7, 2009
先日、苦手であったヴォーカリスト、ビリー・ホリデイのLPを聴かせていただく機会を得たのでした。
きれいな青の地に、ペン画によるポートレートが描かれた素敵なジャケット。タイトルに「Immortal Sessions」とありました。
彼女の十八番「Strange Fruit」も収録されており、その歌唱はわたしが所有しているボロボロであった晩年のテイクからは感じ得られなかった詞章に対する誠実さが凛として表れておりました。
気になってその晩に「Billie Holiday Immortal Sessions」とググってみたのですが、該当アルバムの情報に行き当たることがなく、もしかしてたいへんなレア盤、貴重盤を聴くことができたのかなと思ったものでした。
そして翌晩、今度はそのLPの品番を用い「Billie Holiday SONET SLP 1000」として再度ググってみましたところ完璧なディクコグラフィへと至ることができました。
1939年に収録された4曲と、44年収録の12曲を合わせたこのアルバム「Immortal Sessions」は1965年にリリースされていた盤であったのです。そして検索したページの"Similar albums"の項にリンクされた同一曲、テイクを切った別のアルバムへのリンクを見ていったのです。
前エントリーでも触れましたが、わたくしが聴いていたビリーのアルバムはヴァーヴ時代のベストと、テディ・ウィルソン共演のコンピものだけでした。すなわち、もっとも有名であろう、あの、目を閉じ、大きく口を開けて歌唱しているところのイラストを用いたジャケット、邦題「奇妙な果実」を未聴だったのです。ところが「Billie Holiday Discography 」によりますと「Immortal Sessions」と邦題で「奇妙な果実」とは、"100%, no extra track(s)"な"Similar album(s)"であったのです。
(1): Immortal Sessions
(2): The Commodore Master Takes
(3): Billie Holiday - Commodore Records
(4): Henry Allen: Red Allen And His Friends
アルバムとしてのオリジナル・リリースは(2)、1944年のセッション直後のものでしょうか?
wikiによりますと、楽曲「Strange Fruit」は米国での人種差別問題を告発する歌であり、当時ビリーが契約していたコロムビアはこの曲の収録を拒否。よってインディペンデントなコモドアレコードからリリースしたのだそうです。(参照:wikipedia: 奇妙な果実)
有名な(3)のジャケットがいつごろから使用されているのかが判りません。またトランペッター、ヘンリー”レッド”アレンの名がある(4)存在も解りません。このアルバムの伴奏者のリストにはアレンの名を見ることができないのです。
なんということでしょう。もっとも有名なジャケット(であると、わたくしは思います)の作品を聴きもせず、苦手意識を持っていたとは! (しかもその有名ジャケットは「Immortal Sessions」を聴いていた場所で、其処の壁にしっかりと掛かっていたのです。)
さらにこのアルバムにて、楽曲「Strange Fruit」だけでなく、ビリー自作の「Fine and Mellow」を含む他の曲へのたいへんピュアなアプローチにも接しまして、彼女の印象はがらりと変わってしまいました。いや、まったくビリー・ホリデイの墓前に手を合わせたいくらいです。
※「Billie Holiday Discography 」では貴重なレコーディング・セッション中の写真を閲覧できるのも嬉しいです。リンクしましたのはStrange Fruitの最初のレコーディングが行われました(まさに伝説の!となりますね)1939年4月20日のスタジオでの模様です。
posted by mniijima : Feb 7, 2009
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