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February 21, 2009
  移ろう時のなかで、もっとも輝く中秋の

カサンドラ・ウィルソンの代表的なアルバム「New Moon Daughter」に収められたニール・ヤングの名曲「Harvest Moon」はイメージを喚起する力の強い作品であるように思います。
たとえば小さなカフェの、通りに面した席で、雨が流れる窓の向こう、ときおり過ぎる濡れた路面を跳ね上げる車の音、酔人の嬌声、深夜に行き交う音の流れの向こうを。


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February 13, 2009
  その歌手の奇妙な果実度(3)

ビリー・ホリデイを取り巻いていた状況はとんでもなく悲惨で、それは当時の米国社会の暗部をみごとに映し出しているように思います。彼女の生涯をご存知のないかたにはwikiの解説がよくまとまっていて参考になります。(参照:(注)リンク先の『奇妙な果実』項にはかなりショッキングな写真が使用されておりので、ご注意ください。:wikipedia: ビリー・ホリデイ


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February 7, 2009
  その歌手の奇妙な果実度(2)

先日、苦手であったヴォーカリスト、ビリー・ホリデイのLPを聴かせていただく機会を得たのでした。
きれいな青の地に、ペン画によるポートレートが描かれた素敵なジャケット。タイトルに「Immortal Sessions」とありました。
彼女の十八番「Strange Fruit」も収録されており、その歌唱はわたしが所有しているボロボロであった晩年のテイクからは感じ得られなかった詞章に対する誠実さが凛として表れておりました。
気になってその晩に「Billie Holiday Immortal Sessions」とググってみたのですが、該当アルバムの情報に行き当たることがなく、もしかしてたいへんなレア盤、貴重盤を聴くことができたのかなと思ったものでした。

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February 6, 2009
  その歌手の奇妙な果実度(1)

好きなジャズ・ヴォーカリストの一番目はサラ・ヴォーンで、二番目はエラ・フィッツジェラルドなのです。
ビリー・ホリデイのCDはヴァーヴ・レーベルでの録音、すなわち最後の8年とか9年間の音源を集めた2枚組ベストしか持っておりませんでした。そのアルバムは何度聴いても、薬物とアルコールの過剰摂取によって肉体、声帯がひどい状態になっていることだけがよく判るアルバムとして、決して馴染めるものではございませんでした。
数年前、そのようなビリー・ホリデイに対する印象を、音楽制作者として大先輩であり、わたくしがたいへん尊敬している方にお話ししましたところ、若い頃の彼女がつくるタイム感覚はとても素晴らしいよと教えられました。そして聴いてみたのが1935年から42年(ビリー、20〜27歳)に渡ってピアニスト・テディ・ウィルソンと共演している音源を集めたもの。ここでようやく(それでも特殊だとは思いますが)まだ皺枯れていない彼女の声を聴くことができ、そして抜群のリズム感を知るに至ったのでしたが、それでもサラやエラから得られた圧倒されるような感覚には至らず、どうもわたくしにとってビリー・ホリデイは苦手なヴォーカリストであったのでした。

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