« 住吉様の祭り | main | 街に溢れる水の匂い(2) »

August 19, 2008

  街に溢れる水の匂い(1)

どうやら間に合ったようです。佃の埋設作業が始まるのを待たずに其処へ向かったのでした。
佃から、相生橋を渡れば、其処は越中島、その先はもう門前仲町で深川の中心街となりますが、わたくしは地下鉄大江戸線にて、モンナカを通過し、そのひとつ先の清澄白川までやってまいりました。清澄通りを少し南にゆきますと、東からやってくる資料館通りがございます。その通りこそ、七時半に永代通り、富岡八幡宮を出発しました神輿、その数、今年は全部で五十五基が一時休止をとる場所であるのです。清澄通り沿道の商店からはホースを伸ばし、歩道上にポリの樽を置き、せっせと水をくべております。それは彼の行為のために。
いまや深川という地域に留まらない、東京の祭りのひとつに数えられます富岡様の例祭、その三年に一度の本祭りのメインイベントとも云うべき、この氏子各町が繰り出す神輿を縦列して、深川一帯そして、隅田川対岸の箱崎、新川と廻り、永代橋を渡り、再び深川に戻り、富岡様へと帰ってくる「連合渡御」、その神輿の先頭は、まだ到着していないようでした。
この祭りは、水かけ祭りでありまして、沿道の方たちが水を用意していたのは、やってくる神輿、そして担ぎ手たちに威勢よく、水をぶっかけるためであります。わたくしもそのような中で撮影をするために前夜にわかに拵えた水除け(レインコートの袖を切り、手首を通すゴム部分をレンズの胴に、そしてファインダー部は覗けるように穴を開けておいたもの)をカメラにとおしていますと、資料館通りが色めいてまいりました。

やってきました、連合渡御の先頭が、氏子内、通常五十四基の神輿に、今年は奥州平泉から参加した一基を加えた全五十五基

今年は奥州平泉(岩手県平泉市)の神輿が参加することも話題の一つ。これは平成7年、平泉900年を祝う平泉祭に深川の神輿を披露したのが縁で、以来毎年7月の平泉水掛け神輿は平泉の名物行事になりました。そして今回連合渡御に始めて参加することに。(富岡八幡宮HP:8月17日神輿連合渡御 より引用)


は、相撲番付に似せ(階級分けはない)出発順を記しました駒番表に則り担ぎ出されるのですが、今年の第一番、三好三丁目四丁目の組が資料館通りのもっとも西側に着き、神輿を台座に下ろしました。比較的幅の狭い道路にひしめく担ぎ手たちと、彼ら彼女らの興奮と熱気、そして半纏から滴り落ちる水気で、息苦しいほどです。わたくしは一時の後、場所を移動し、清澄通りと清洲橋通りが交わる清澄三丁目の交差点近くで待機することにいたしました。沿道には多くの人が集まり始めております。
再び連合渡御の出発となり、神輿は順に従い、清澄通りを北へ向かってまいります。此処清澄三丁目の交差点で、神輿は左に曲がり、隅田川を清洲橋で越えるため西へと向かいます。此方彼方でバケツの水をかけられる神輿と担ぎ手ですが、この交差点ではさらに消防隊によります消火栓から引いた水の放射を浴びることになるのです。この水で興奮はさらに増し、神輿をうねらせ、そしてぐるぐると回り始める組も少なくありません。締めは腕を上に伸ばした位置まで神輿を高々と上げ、静止。これらは舞い上げ、差し上げと呼ばれているようです。そのような神輿にはひときわ大きな歓声と拍手が起こります。

さて、この連合渡御ですが、全長およそ8キロほどを練り歩くことになりますので、交代交代で、担ぎ手にはかなりの人的余裕が必要になります。ところでこの日は、猛暑が続きました東京につかの間の涼しい一日でありました。担いでいる最中、炎天下の日に比べてずいぶんと楽だったのではないでしょうか。反面、担ぎ終えて一旦組の後ろに回った方のなかには、少し寒そうにしている様子もうかがえたほどです。身体を冷やしすぎて風邪などひかれないとよいなと、他人事ではないような心地でございました。

一時間半ほど、そこにいたでしょうか、全ての神輿を見送る少し前に、わたくしは待ち合わせの場所まで移動することにいたしました。

(上記引用ページ、および連合渡御のルート参照:URL

posted by mniijima : Aug 19, 2008

trackback

trackback URL for this entry:
http://www.mniijima.com/across/cgi/mt/mt-tb.cgi/297

comments

あの~、、、。そのレインコートを切って作ったカバーをかぶせたカメラで撮った作品は何時拝見できるのでしょうか。楽しみに待ってます。

by shoko : August 19, 2008 9:15 PM

shokoさん、
はい、鋭い突っ込みをありがとうございます(^^;
いつも見てくださっていること、たいへん励みになっておりますので、頑張ってプリントしようと思います。

by M.Niijima : August 19, 2008 9:47 PM

カメラ保護の水除けが話題になってますが、あれは傑作ですね。使わないときは体積が無いに等しい…ってくらいに収納が楽そうですし…。僕のカメラ本体はちょっと大きいですが、なんとか、Niijimaさんのモノに似た水除けを作りたいものだと思います。雨の日もラクラクですよね…あれが在れば…。
ところで、深川、ご一緒くださいまして、ありがとうございました。後半、雨には降られましたが、とても楽しく過ごせました。

by masa : August 20, 2008 1:53 AM

masaさん、先日はたいへんお世話になりました。
あの水除けですが、ときどきファインダーを邪魔をすることがありましたので、その部分にはアイピースを外から取り付け固定してしまうという、masaさんのアイデアは「いただき」であります。
今回にわかにつくってみましたが、ぶっかけ祭り専用ではなく、普段の降雨時にも活用できますね。もう少し撥水性の高いものにしてみようと考えておりますが、通気性が悪くなりますと、シャッターを押す手で、内部の湿度があがってくるようです。ただ、あのときのように絶えず右手にカメラを掴んでいることも、そうそうないでしょうから大丈夫かもしれませんね。

by M.Niijima : August 20, 2008 10:04 AM

先日は、ありがとうございました。
あのカメラ雨カバー、さすが水辺をよく歩かれているNiijimaさんならではの工夫かなと感心しています。

ところで深川祭り神輿ですが、ワッショイの掛け声とともに「平担ぎ」で進み、お神酒所などで「もみ上げ・差し上げ・舞い上げ」を行うのが通例になっているようです。当日も”さーせ”の掛け声で神輿を高く差し上げ、さらに片手で担ぎ棒を叩きながら神輿を回す光景が何箇所かで見られましたね。

by じんた堂 : August 20, 2008 9:11 PM

じんた堂さん、
深川をよく知っていらっしゃるじんた堂さんのナビで、ご一緒できましたこと、喜びで一杯であります。
「もみ上げ」という言葉もあるのですね。そして高く差し上げたときの、片手で担ぎ棒をたんたん叩く姿には惚れました。そのときの「さーせ」の掛け声も含めて、あれは恰好いいです。
いろいろと教えてくださり感謝の言葉が尽きません。

by M.Niijima : August 20, 2008 10:42 PM

post a comment




remember personal info?


(you can use some html tags.)