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March 18, 2008
うららかな天気に恵まれた週末。
いつもお世話になっておりますKai-Wai散策さんにて「川の地図辞典」が話題となりましたのは、今年にはいってすぐのことでした。地図数奇、水路数奇のわたくしも同じタイトルで、1月9日にエントリーさせていただきました。
この必携本の出版社である之潮さんがこのたび素敵なプランを企ててくださり、それに参加をしてきたのでした。
なんとこの「川の地図辞典」の著者である、菅原健二さんを案内人に、谷田川跡を歩くというのです。
谷田川と聞いても、わたくしはあまり馴染みがなく、早速「川の地図辞典」で確認をしましたところ、
『かつての石神井川の跡を流れる川』
であり、
『石神井川が現在の川筋へ変流したのちは中央卸売市場豊島市場と染井霊園の間附近にあった長池を水源として』
いたのだそうです。ただしウォーク中にも説明をいただいたのですが、このあたり幾筋かの水路が認められており、長池は水源のひとつのようでございます。
そして台東区と文京区の境を流れるあたりからは、藍染川と呼ばれ、谷中のよみせ通りから、へび道を経て、不忍池へ流れ込んでいたのだそうです。
また、
『水路は関東大震災後の昭和七・八(一九三二・三)年から一〇(一九三五)年頃に暗渠化されて道路になった。』
のだそうです。
(『』内は、川の地図辞典 P318~319 谷田川 の項より引用)
その上流部のかつての川筋を追いながら、周囲の神社仏閣に立ち寄るコースは、本郷台地の縁を登ったり、降りたりと、ダイナミックな東京の地形を堪能することになりました。階段に出くわしたり、急な坂道の存在は、写真的にも面白く、うららな天気の柔らかい光による演出も加わり、スナップ撮りも楽しい処でございました。
また、このあたりは高層の建物が少なく、同行の中央区から来た方々が、口々に空が広いと仰っていたことが印象的なくらい、台地から谷への、谷から台地への見通しが利きやすいところで、途中で立ち寄りました、遠山の金さんとして有名な遠山左衛門尉景元の墓や、北辰一刀流開祖・千葉周作の墓、また振袖火事と呼ばれる明暦の大火での犠牲者を供養する塔などが在る、本郷台地端に建つ「本妙寺」からの眺めは、沢山の住宅の絨毯に覆われながらも、谷田川が流れていた谷と、対岸から切立つ上野台地までの地形が認められ、それは高層ビルの展望室から眺め以上に興味深いものでございました。
この日、訪れた寺院、墓地では、早めのお彼岸参りに訪れた方々もいらっしゃり、まだ染井吉野が咲くまえでございましたが、桜と墓地、降り注ぐ午後の斜光というのは、なかなか絵になるのではないかと感じました。
江戸期に"吉野桜"と呼ばれていた"染井吉野"は、このあたりに集落を作っていた造園師や植木職人達によって交配、育成された品種なのだそうです。そのことより(訪問順では逆さになりますが)訪れました、染井稲荷が隣接される西福寺には、染井吉野の里の碑が立ち、またその時代の植木職人ではもっとも出世した方でしょう、8代将軍吉宗の御用植木師となった伊東政武の墓がございました。
おそらく桜花爛漫のころには、このあたり、文字どおり、花やいだ雰囲気に包まれるのでしょう。そのころ再び訪れてみたいと、谷田川の水源のひとつであった長池近く、染井霊園に沿う、狭い道を、暖かな空気に包まれ歩きながら思ったのでした。
一緒に歩いた方々も続々とエントリーなさっております。
・fuRuさんのaf_blog「川の地図辞典 記念ウォーク」
・masaさんのKai-Wai散策「とげぬきフォント」と、「『川の地図辞典』出版記念ウォーク」
・iGaさんのMADCONNECTION「谷田川跡をあるく」
・じんた堂さんの東京クリップ「二連ポンプ:谷田川を行く」
・Akiさんのaki's STOCKTAKING「川の地図辞典・出版記念ウォーク」
・りりこさんのsimple pleasure 2「東京は起伏に満ちている(3/16)」
・わきた・けんいちさんのBlog版「環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発」「『川の地図辞典』出版記念ウォークとJEDI」
最後になりますが、『川の地図辞典』はめでたく重刷の運びとなったそうです。
posted by mniijima : Mar 18, 2008
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comments
おひさしぶりです。拙ブログでも、やっと記念ウォーク関連のエントリーをすることができました。5月の神田川のこと、メールでのお返事いたします。誠に申し訳ありませんです。
by わきた・けんいち : March 30, 2008 1:38 AM
わきたさん、当日はたいへんお世話になりました。お会いできましたこと、まことに光栄と喜んでおります。
そして、「待ってました!」の、わきたさんのエントリーを楽しく拝読させていただくとともに、本エントリーより早速リンクさせていただきました。
ご多忙極めるなか、コメントをお寄せくださいまして、ありがとうございました。
by M.Niijima : March 30, 2008 11:43 AM