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すこしの寒さが戻ったり、暖かい雨が降ったり、そして強い風に顔を背けたりした平日を過ごし、先週に引き続きうららかな週末を迎えました。
うちの前の白木蓮の花はもうほとんどが散ってしまいましたが、街なかのさくらはいくつかの枝に、元気な花をつかせ始めました。
毎日新聞の土曜夕刊(東京版)に「訪ねたい」という特集連載がございます。22日は「和歌山・湯浅 香り立ちのぼる醤油のふるさと」という、和歌山市より南へ、直線距離で20キロほどでしょうか、町内に熊野古道が通る町を紹介しておりました。
リンクしましたウェブ・ページはテキストだけで残念なのですが、紙面には街中の写真もございまして、広川と山田川に挟まれた地区に、重要伝統的建造物群保存地区というのがあるようです。拝見するに、なるほどこれはまるで明治のころの街並みと思わせるような一画が写っております。
こういうところは、ちょっと博物館のようで、訪れてみるだけの感興がわかないのでございますが、それでも此処には、現在も生きた生活が営まれておりますし、その中心的役割を果たしているのが、記事のタイトルにもございます醤油の醸造元「角長」。天保のころの創業で、いまも手作りで製造していらっしゃるとのこと。
これを読んで、明治のころからの手法で、おなじく醤油をつくっている関東の醸造元のことを思い出したのです。
7:19 PM permalink | comments (6) | trackbacks (0)
うららかな天気に恵まれた週末。
いつもお世話になっておりますKai-Wai散策さんにて「川の地図辞典」が話題となりましたのは、今年にはいってすぐのことでした。地図数奇、水路数奇のわたくしも同じタイトルで、1月9日にエントリーさせていただきました。
この必携本の出版社である之潮さんがこのたび素敵なプランを企ててくださり、それに参加をしてきたのでした。
なんとこの「川の地図辞典」の著者である、菅原健二さんを案内人に、谷田川跡を歩くというのです。
continue reading "春うらら、「川の地図辞典」出版記念ウォーク"
1:57 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
旧桃園川緑道を阿佐ヶ谷方面より、旧西原橋、旧宮下橋、旧馬橋、旧内手橋、旧東橋、旧八反目上橋、旧八反目橋と、橋づくしをしながら、歩いてきますと、高円寺駅近くまでやってまいります。次にくる橋が、旧宝橋です。此処の橋詰北側は、JR高円寺駅南口より続くアーケード商店街「Pal商店街」となっております。
そしてこの旧宝橋を挟んだ南側から、商店街名が変わり、こちらは「高円寺ルック」といいます。
「高円寺ルック」となった最初の路地を左(東)に折れますと、それは凛として、そこに立っておりました。
continue reading "桃の園近く、再び咲いた菜の花(5)"
1:18 AM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
JR中央線沿線をご紹介しております今回のシリーズですが、前回はテーマを中野まで進めましたが、一旦、前々回の阿佐ヶ谷まで戻ります。
クラシック喫茶「ヴィオロン」は、阿佐ヶ谷駅北口より、西、荻窪方向へ向かったところにございます。今回は、その阿佐ヶ谷駅を東に向かってみることにします。
線路、高架の北側に沿う道は、さらにもう一本北側の平行する道からも、高架真下の商店街からも「裏側」にあたり、この高架に沿う道の両側の建物から背を向けられた寂しい処ですが、それでも駅へゆくのには便利ですから、駐輪場なども設けられ、人通りもそこそこある通りでございます。
さて、その道を300メートルほど進みますと、けやき公園という、区民プールが隣接する公園施設が見えてまいります。公園に沿って進み、高架をくぐり、南側にでますと、緑道の入口がございます。(ここまで、高架真下を通ってくることも可能です。)
continue reading "桃の園近く、再び咲いた菜の花(4)"
7:42 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
20数年前、わたくしが「ヴィオロン」で、ライブの収録をしておりましたころ、マスターのT氏に、その店のことを教えていただきました。JR中央線で阿佐ヶ谷から駅をふたつほど新宿に上り、中野駅北口、サンモールというアーケード商店街の途中を左に折れて、路地にはいりますと、黄色い地に、黒文字で「クラシック」と書かれた看板がございました。そして赤い文字で「音楽室と談話室」とも書かれておりました。
数年前のある日、おそらくはサンモール右側をはいったところにございますフジヤカメラさんへ、なにか写真の道具を買いに出かけたときのことであったと思いますが、久しぶりに「クラシック」へ行ってみますと、入口に閉店した旨が記されており、茫然と、しばらくはその前で、その手書きのメッセージを何度も読み返したことがございました。
前世紀に咲いた、此処の看板のように、ささやかな菜の花のような喫茶店がひとつ、此処を訪れたことがある者の心の中にだけ、強い色を残して、消えてしまったのです。
continue reading "桃の園近く、再び咲いた菜の花(3)"
6:54 PM permalink | comments (4) | trackbacks (0)
JR中央線、阿佐ヶ谷駅を北口に下りまして、高架に沿った駅前商店街、スターロードを西へ、荻窪方向に歩いてゆきますと、行き止まり、クランク状に、少しだけ北へ進み、すぐまた西へと向かいますと、商店街から住宅地へと移ってまいります。周囲が静かに生活を営む人々の家々に囲まれてすぐ、右側に一軒の趣きを異にした建物と出会うことになります。
「ヴィオロン」と云う名のクラシック喫茶でございます。
continue reading "桃の園近く、再び咲いた菜の花(2)"
8:28 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
JR中央線で、新宿から西に向かいますと、中野区、杉並区、武蔵野市と、市区を越えてゆきます。
わたくしは5歳のころより、20年弱を、武蔵野市で暮らしておりましたから、其処は、云わば、わたくしの故郷なのでございます。
かつて中央線文化圏なる一種の流行語がうまれ、数種の本が出版されておりました。もっとも売れていたかもしれません三善里沙子さんによる「中央線なヒト―沿線文化人類学(小学館文庫)」を、その当時読んでみましたが、なるほど解る気もいたしますし、斯様にカテゴライズされることを嫌うのもまた、中央線人気質なのではないかと思ったりもするのです。
continue reading "桃の園近く、再び咲いた菜の花(1)"
11:56 PM permalink | comments (4) | trackbacks (0)