« ズラし、スカし、カワす。 | main | お知らせ:gelatinesilverの更新(Feb 26, 08) »

February 25, 2008

  真冬の暗室、2浴現像

darkroom080223.jpg

狭い暗室が殊更たいへんなことになっております。左下から時計廻りに、現像液1浴目、現像液2浴目、停止がわりのリンス用の水、定着液、リンス用の水。
この時期、エアコンで室内温度をあげていても室温18度、床面温度14度くらい。そこで現像液2種と、定着液は、液温を20度以上に保つためにバットを二重にし、下側のバットに張った水には、熱帯魚用のヒーターを投入していますので、電源コードもバットの合間、狭いスペースに這っている状態でございます。
FB(バライタ)印画紙を使っておりますので、従来ならばもう1組のバットを増やし、定着も2浴させねばならないところですが、迅速アルカリタイプの定着液のおかげで、1浴で済ませております。

今月は、毎週末、このような状態でプリント作業をしておりますが、ようやっと2点ほど満足のいく仕上がりとなりました。
いまは紙のフラットニング(平坦化)中です。重しをかけたまま、あと1週間以上寝かせることになります。

(↓ 追記、アップいたしました。アナログ写真ウェットプロセスに関する内容です。)

それでは、何故このような面倒なセッティングをしているか、すなわち、2度も現像液に浸す処理をしているのか。基本的には軟調現像液を使って、柔らかなトーンを描きたい、とくにハイライト部において、そのご利益を被りたいことが第1の理由です。そして軟調現像液では締まりきらないシャドウ部を2浴目で補ってあげるような使い方をしております。

現像1浴目には、AGFA 105処方の軟調現像液を調合。これは市販薬のコダック・セレクトール・ソフトを使用するか、同等処方のANSCO 120を調合してもよいのですが、炭酸カリウムが多く余っているので、わたくしが軟調現像液を調合する際は、いつもAGFA 105となっております。
2浴目はD-72処方。標準では1:2に希釈する現像液ですが、求める画質によっては臭化カリウムを増量し、1:3希釈と薄めにする場合もございます。ところがこのように2浴で行なう場合、1浴目で柔らかいトーンを描いてもらいますので、目的どおり、ここではきっちりとシャドウを描いてもらうよう1:1希釈と標準より濃い希釈率を用意いたしております。

今回のネガをプリントするにあたり、印画紙もいくつか試しましたが、最終的にはもう在庫もほとんどなくなりましたハンガリー、フォルテ社のポリウォームトーン・アイボリーのセミグロッシー紙を使っております。
フジのスーパープレストを撮影感度1600としたネガではございますが、フィルム現像の仕方と併せて、これが超高感度フィルム? と思えるようなトーンと立体感溢れるプリントができあがっております。

posted by mniijima : Feb 25, 2008

trackback

trackback URL for this entry:
http://www.mniijima.com/across/cgi/mt/mt-tb.cgi/254

comments

私は写真をしませんので 何度読んでも意味がさっぱり分かりませんが、とっっっても大変なのだけは伝わります。
さっぱり分からない私には ただただ大変な作業だとしか思えませんが、お好きな方には それも楽しい作業???

きっと 色々な違いが見えてくると その大変さを乗り越えて良いものを作り上げたくなるんでしょうね。
その事は よくわかります!!

やっぱり、M.Niijimaさんは 面白い人です。

by 光代 : February 26, 2008 11:59 AM

このエントリーは、写真薬品の調合にも至っておりますので、自分で現像したり、引伸ばしをしている方でも、かなり訳の解らない内容になってしまいました。
写真を、アナログ写真をされない方にとっては、それはもう、なにがなんだか、だと思いますのに、最後まで読んでくださったようで、ありがとうございます。

このようなアナログ写真の制作でも、もっとシンプルに行うことも可能なのですが、仰るように違いが見えてきますと、よい作品づくりへ向けて、どこまでも拘ってしまうのです。

> やっぱり、M.Niijimaさんは 面白い人です。

最大級のお褒めの言葉をいただいたと、喜んでおります。ありがとうございました。

by M.Niijima : February 26, 2008 12:36 PM

post a comment




remember personal info?


(you can use some html tags.)