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January 31, 2008
エラ・フィッツジェラルド(1917~1996)が、初めて聴衆の前で歌ったのは、1934年、ハーレム、アポロシアターでの「アマチュア・ナイト」というイベントで、曲はボズウェル・シスターズのレパートリーであったそうです。
ボズウェル・シスターズおよび、(その後ソロでも活動した)グループのリード・シンガー、コニー・ボズウェルは、当時の自分のアイドルであったと、エラは後年語っております。
「アマチュア・ナイト」で、エラは優勝し、翌年からビッグバンドで歌う職を得、プロの歌手として輝けるキャリアをスタートさせるに至ります。
かのエラ・フィッツジェラルドが憧れたボズウェル・シスターズ、そしてコニー・ボズウェルとは何者であったのでしょう。
「RCA女性ヴォーカル1000シリーズ」には、コニー・ボズウェルによる1956年作品「コニー・ボズウェル/ジ・オリジナル・メンフィス・ファイブ・イン・ハイファイ/BVCJ-38156」がリストされております。
長姉のマーサ・ボズウェル(1905~1958)、次女のコニー(1907~1976)、そして三女のヴェット(ヘルヴェティカ)(1911~1988)の3人はニュー・オリンズで成長、コーラスグループとして10代前半には地元でその名を知られるようになったそうです。その後1930年にニューヨークへ移住し、ラジオ出演や、レコードを通じて、ボズウェル・シスターズの名は米全土に広がってゆきました。
完成されたコーラスアレンジのもと、ハーモニーによって膨らみを増したメロ、ソロとの対比、とても気持ちの良い歌唱を聴くことができます。
その後デビューしたアンドリュース・シスターズが完全にボズウェル姉妹を模倣したグループであったことを踏まえますと、その高い音楽性によってボズウェル姉妹は(音楽的な)影響力を持った草分け的存在の女性コーラスグループであったと言えるでしょう。
ボズウェル・シスターズは、マーサと、ヴェットの結婚などで活動ができなくなり1936年に解散となりましたが、次女のコニーはソロ・シンガーとしてキャリアを伸ばしてゆきます。
姉妹のコーラス・グループとしても、コニーのソロも、いまでこそ数種のCD(輸入盤)で聴くことができますが、かつては音源がほとんど出回っていなかったため、日本ではあまり知られた存在ではなかったと思います。それでも80年代には貴重な音源を編纂したLPが、インディペンデント・レーベル、具体的にはレコード小売店であったWAVEより発売されました。

これら2組のLPを(各々が2枚組、1組3千5百円。そのころの2枚組みLPの新譜価格が4千円でしたから、多少安かったとはいえ)バイト代を注ぎ込み、清水の舞台から飛び降りる心地で購入したことを記憶しております。
(続く)
posted by mniijima : Jan 31, 2008
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