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January 17, 2008

  レビュー・ソング(1)

禁酒法時代の酒と金、ハーレムでのギャングの覇権争い。主人公ディキシー(リチャード・ギア)の成功と、ヴェラ(ダイアン・レイン)との恋。客は白人セレブリティの高級クラブ。出演者はアフロ・アメリカン。そういった人種差別問題を浮き上がらせるタップダンサー、サンドマン(グレゴリー・ハインズ)と、コーラスガールのリラの恋など、コットンクラブとそこでのショーを背景にしながら、いくつかのプロットを進行させ、総体でコットンクラブそのものを描いてゆく2時間。好きな映画のひとつでございます。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「コットンクラブ(原題:The Cotton Club)」が国内公開されたのは1985年(昭和60年)のことでございました。
ニューヨーク、ハーレムに実在した高級ナイト・クラブを題材にした大作で、公開当時は1930年代に全盛を誇りましたクラブの内装を再現したと、その美術の豪華さが殊に取り上げられておりました。

現実のコットンクラブは、元ヘビー級ボクサー、ジャック・ジョンソンがハーレムに開店したクラブ・デラックスを、1923年にギャングのオニー・マデンが獄中に居ながら買収し、店名を(コットンクラブに)変え開店させた、アフロ・アメリカンを主体とするエンターテイナーを出演させるレビューを売り物にした高級ナイト・クラブ。
1940年の閉店まで紆余曲折を経ながらも、フレッチャー・ヘンダーソン、そして彼のオケに在籍したルイ・アームストロングやコールマン・ホーキンス。そしてデューク・エリントンや、キャブ・キャロウェイなどを輩出しております。まさに当時のエンターテインメント、大衆文化の拠点であったのでしょう。

映画コットンクラブの中での重要なプロットに、グレゴリー・ハインズ扮するタップダンサーがアフロ・アメリカン差別に憤るシーンがございます。社会的な問題だけでなく、ここでは恋人リラとの発展しない恋への私的な不満も加わりまして、憤りが爆発してゆく展開に、人間がよく描けているなぁと感心いたしました。
その恋人リラは、コットンクラブに大勢居るコーラスガールのひとりで、混血の女性という設定。彼女はその後、主演女優ダイアンレイン扮するヴェラがコットンクラブと対立するギャングのボスに与えられた、その新しいクラブで「ヴェラはわたしのことを認めてくれている」と、ソロ歌手として成功してゆくのです。

コットンクラブの経営者、オニー・マデン。クラブの人気歌手、キャブ・キャロウェイ、バンドのデューク・エリントンなどなど、実在の人物をモデルに扱っている映画ですが、主役リチャード・ギア扮するディキシーも当時の人気コルネット奏者、ビックス・バイダーベックを、タップのサンドマンは、ビル・ロビンソンをモデルにしていると言われております。
そしてサンドマンとの恋を演じるリラは、リナ・ホーンをモデルにしているのは明白であります。


リナ・ホーンという歌手は、ほとんど日本では知られていないのかも知れません。わたくしも最近はじめて1940年代の音源からのCDを入手したのですから。

そのCD「Stormy Weather」はまことに素晴らしい作品でございました。

(続く)

posted by mniijima : Jan 17, 2008

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comments

続きを楽しみにしています!

この1000円のリナ・ホーンも 買い物かごに入れていますが 1500円以上でないと送料がかかるのでもう一枚何か買うつもりです。
やっぱり 女性のシンガーが良いな〜。
お薦めは有りますか?

by 光代 : January 20, 2008 7:21 AM

光代さん、
コメントをありがとうございます。
続きをアップいたしましたよ~。

このシリーズでもう一枚というと、悩みどころです。
わたくしも、まだ買っていないので(^^;

もう少し待っていただければ、このシリーズについて、少し詳しく書いてみようと思っているのです。

by M.Niijima : January 20, 2008 12:15 PM

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