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November 30, 2007

  墨東の記 その(2)

東向島に訪れましたその翌日、午前中から休日の誰もいないオフィスで少し仕事をしまして、天気もよろしいので午後は再び墨東へゆくことにしました。
ところでこの日、毎年行われ、会社近くがそのコースになっております東京国際女子マラソンが開催されておりましたので、昼少し過ぎにスタートした選手のうち、首位の選手が戻ってくるころ、コース脇の歩道へゆき一時の観戦を楽しんだのでした。
其処は38キロ地点にあたりまして、優勝しました野口選手は既にスパートをかけ、2位のケニアの選手を引き離しにかかっておりました。野口選手は大きなストライド走法が特徴と云われておりますが、ほんとうにダイナミックでして、かつ素人判断ですが恐らくは腰の位置がブレないのでしょうね、スゥーと滑るかのように目の前を通り過ぎてゆくその姿、殊の外美しかったのでした。

そんなこんな、しばらく通過する選手たちに頑張れとエールを送っておりましたので、すっかり墨東ゆきの出足が遅れてしまいました。
この日は前日と経路を変えまして、地下鉄を乗り継ぎ、都営浅草線の押上駅で降りてみました。拙ブログへコメントをお寄せくださるbraryさんの興趣尽きぬエントリー「秋の曳船界隈」を既に読んでおりましたので、わたくしも押上から歩き始めてみようと真似をしたのです。

地下鉄(都営と東京メトロの)押上駅と、近隣の東武業平橋駅近く、北十間川のほとりに、新東京タワーが建設されるそうで、それは来年に着工、3年後の2011年竣工予定なのだそうです。名称を公募しているそうですが、どうせまた何処其処ヒルズとか、ミッドタウンとか、そういう無粋なカタカナ語がはいってくるのでしょう。とはいえ墨東峻絶塔などと漢字攻めにしてしまいますと、中国の秘境みたいになってしまいますし、自国の言葉を育てる試みを怠ったツケが回ってきていますね。
いずれにしろ、新タワーが伸びてきますと、この界隈の風景は一変してしまうのでしょう。着工前に歩いておきたい、それが今回の目的でした。

さて、押上駅を地上にでまして、しばらく東武、京成の線路に沿って北上しました。昨日乗車してきました亀戸線の踏み切りを越えますと京島と云う町になります。早速路地の奥が気になりはじめました。さらにこのあたり真直ぐの道がないのです。くねくねくねくねと蛇行しつつ、さらにその両の脇には色濃く憂愁の情を招きます細かい路地が潜んでいるのです。わたくしはまるで千鳥足の酔漢のように、きょろきょろ、くねくねとふらつき、京島2丁目を楽しんでまいりました。
そして此処では1箇所だけ、ああ、写真をつくってみたいな、と思わせる処を見つけることができました。昨日と同様、陽射しが得られない時間となってしまいましたので、この日もシャッターを切ることはなかったのですけれど、たいへん気持ちの良い散策でございました。

あれよと云う間に東武亀戸線の小村井駅に着きましたが、其処で電車には乗らず、さらに南下し、既に陽は落ち黒い川面を見せる北十間川を越え、JR亀戸駅までそのまま歩いてゆきました。
ところで亀戸駅前の繁華な姿には猛悪ささえ感じたほど、わたくしはその差異に狼狽えたのでした。おそらくは35年ほどの時間旅行をしてきたのかもしれません。

posted by mniijima : Nov 30, 2007

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comments

トラバありがとうございます。
ご勤務先の近くは、あの有名な上り坂ですね。野口選手のスパートは、わたしもテレビで拝見していました。そして、墨東峻絶塔!これは何とかせねばなりません。入口で杖とお守りを買っていかねばならない気がするので、このネーミングを採用すれば収益も上ると思われます。

by brary : November 30, 2007 6:37 AM

braryさん、事後報告にもかかわらず温かく迎えていただきましたこと感謝いたします。
職場は、マラソン・コースの復路では神楽坂入口の先、急坂の手前にあたります。
墨東峻絶塔には、富士の麓のように浅間神社を配するのがよろしいかもしれません(お叱りもあるでしょうが、、、)。

by M.Niijima : November 30, 2007 11:18 AM

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