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October 10, 2007
友人のジャズ・ピアニスト、鈴木奈緒さんのライブを観に、久しぶりに山手教会地下「公園通りクラシックス」へ。
彼女が自主制作しましたCD「suite luz」は、わたくしの好みにぴったりで、この1枚があれば、もうパット・メセニー・グループはいらないと思わせるくらい充実した内容なのでございます。
そのアルバムを評して、かつて、このように書いたことがございました。
『このアルバムのために彼女自身がポルトガルで撮影した雰囲気のある写真に囲まれ、そのヨーロッパの古い街に降り注ぐ陽光と、それに寄り添う陰が、日がな一日、時間の経過とともに移ろいゆく様を表したかのような、和音の推移と旋律の交わり、そして時の普遍性とパトスが心地よいリズムに支えらた素晴らしいアルバムなのです。』
(click on the image for enlarged)
Nov '05, @Koen-Dori-Classics, Shibuya, Tokyo.
Taken with the canon poupulaire, with the canon L-mount 50mm f1.4 lenz.
Ilford delta 3200 @EI 3200, dev in Microphen-type (stock)
Forte Polygrade V FB, Grossy, dev in Home brewed D-72 (1:2)
さて、この日のライブは「suite luz」の制作を支えたミュージシャン2名を迎え、アルバムを彷彿とさせる世界観を築いてくれるのではないかと、たいへん期待をしておりました。
まずこの日の核となる「森の湿度」という組曲のうち、「春」と「夏」から始まりました。このシリーズは以前にもライブで聴かせてもらっておりまして、「suite luz」に通じるコンテンポラリーな響きに魅了されていたのです。そこに、わたくしは初めて生演奏を聴かせていただく、河井重人さんのギターが加わり、楽曲の聡明さが一層際立った感じがありました。ベースの増根哲也さんも、お馴染みで彼女とのコンビネーションは抜群。この日は派手で目立つような演奏を避けるかのように、しっかりと安定した存在がアンサンブルの中で効き、よい仕事をされておりました。
2部に分かれたプログラムの後半で、「森の湿度・秋、冬」を披露し、クライマックスへ近づいてまいりました。アルバム「suite luz」の中でも、構成上、最大の聴かせどころに位置する「Hyori Ittai」。わたくしこれが大好きなのです。その生の演奏を聴くことができただけでも大収穫。楽曲、アレンジ、即興のバランスが見事な好演でございました。
立ち見が出るほどの大盛況であった会場は日曜日の昼下がりとは思えない、また此処が渋谷の一角であることが信じられないほど、感覚が研ぎ澄まされ、全身で音を享受する時間となりましたこと、鈴木奈緒さんと、共演のお二人には感謝申しあげたく存じます。
posted by mniijima : Oct 10, 2007
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