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October 5, 2007

  開いた姿だけが花ぢゃないはず(1)

みなとみらい線、日本大通駅を降りてすぐ、昭和4年に横浜中央電話局の局舎として建てられた歴史的建造物内にございます横浜都市発展記念館の企画展示「写された文明開化」を観にゆきました。


わたくしが古写真というものに興味を覚えましたのは、現代において湿板写真を復活させ作品制作に取り組んでいらっしゃる、菅原一剛さんの写真展「MADE IN THE SHADE」を拝見したことが機となったのでございます。
湿板写真とはなんぞや、から始まり、日本の写真開祖と称されております上野彦馬氏による湿版写真感剤製造に関する長崎大学薬学部の記事に圧倒され、念願の上野氏のプリントを今年3月に東京都写真美術館にて鑑賞できたことはたいへん貴重な体験でございました。

さて、ここ横浜は再来年の平成21年(2009)に開港150周年を向かえるにあたりまして、いまからイベントなどが多く組まれております。そのなかで開かれました今回の企画展示、オリジナル・プリントの出品が少なく、写真好きには少々残念な展示ではございましたが、開港当時の横浜の姿を垣間見ることができました。
また上野氏の展示にはございませんでした、ジンチャク(人工着色)写真を初めて見たのですが、作品によってはたいへん美しいもので、特に明治14年、本町通りに写真館を開業し、その明治中期に活躍された日下部金兵衛氏によって制作されました絹の団扇にプリント、ジンチャクされた鼓を打つ芸妓の柔らかい階調と、色調には釘付けにさせられましたこと記しておきます。


横浜都市発展記念館を退館した後、横浜公園を抜け、JR根岸線のガードをくぐり、伊勢崎町の入口をかすめ、大岡川を渡り、野毛へ、そして野毛山を登り始めてすぐの横浜市立中央図書館へいってまいりました。
目的は書棚ではなく、書庫に眠る一冊の本を求めてのこと。
戦後すぐ横浜のアンダーグランドな姿を撮った常盤とよ子氏の「危険な毒花(三笠書房)」を借りるために。

posted by mniijima : Oct 5, 2007

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