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September 10, 2007
それが高らかに胸の内に鳴り、甦ったのは先月のことでした。
わたくしが通った東京武蔵野市の小学校では、どういう経緯でそうなったのか存じ上げないのですが、或る民俗舞踊を、最上級生になりますと覚えさせられ、運動会の中で発表する慣例がございました。わたくしはそれを踊る最上級生を見ては憧れ、早く6年生となり、あの「恰好よい」舞踊を体得したいと夢見ていたのでした。
それは、少なくともわたくしには、ただ一時の遊戯ではなかったはずです。通常の(音楽)授業では得られなかった音曲感覚を味わい、地域で行われる東京音頭をはじめとする盆踊りとも少し違う舞踊感覚を感じながらも、以来あまりにも多くの年月が過ぎてしまった今日、わたくしの身体にその振り付けはまったく残っておらず、旋律も忘却の彼方、と云いますより、その舞踊の存在自体忘れかけていたのです。
ところが、旋律だけははっきりと、詞章とともに蘇ったのです。
わたくしが、思い出したその謡は、
こんぴら ふねふね おいてに ほかけて シュラシュシュシュ
(金毘羅 船々 追い手に 帆掛けて)
まわれば しこくは さんしゅう なかのごおり ぞうずさん
(詣れば 四国は 讃州 那珂の郡 象頭山)
こんぴらだいごんげん
(金毘羅大権現)
香川県民謡より
その端緒となりましたのは、こちらのブログ・エントリーを拝読したことです。
なんと金毘羅さまにある襖絵が東京に来ているではないですか。あの舞踊を習いながら、これはいつかは金刀比羅宮詣でと考えていたことも併せて蘇ってきました。もちろんその舞踊自体忘れてしまっていたわたくしが、かの地へ詣でたはずもなく、金毘羅さまには失礼つかまつっていたのでしたが、友人と山手線内でその東京藝術大学美術館で開かれております「金刀比羅宮書院の美」の広告を見、この展示には絶対に行かなければと、「この夏は、上野の山に シュラシュシュシュ」というコピーに苦笑しつつも、決意したのでした。
posted by mniijima : Sep 10, 2007
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comments
こんぴらふねふね、の唄は胸が高鳴りますね。
江戸東京の商家から絵馬が奉納されているのにも感激しました。
関係ありませんが、わたしの通っていた小学校では秋の大運動会で高学年女子が「のぎく」という童謡に合わせてダンスを踊ることになっていて、それはちょっと誇らしい気持ちがしました。
by brary : September 10, 2007 10:45 PM
braryさん、リンクを貼っておきながら、ご挨拶にも伺わず失礼しておりました。
金毘羅さまは、さすが海運の神さま、絵馬は全国から集まってくるようですね。
きっと、どの船頭もシュラシュシュシュと船を運ばせたいに違いありません。
今回の展覧会は、わたくしにとりまして大切な機会となりました。展の情報をシェアしてくださり感謝いたします。
ところで「のぎく」という童謡に親しみがありませんでしたので、うちにある唱歌・童謡集CDで探してみました。各コーラス最後の「うすむらさきよ」というところがきれいですね。
女子が可憐に表現する野菊の振り付けを想像でき、和やかな気分になりましたです(^^)
by M.Niijima : September 11, 2007 2:58 AM