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June 27, 2007

  水辺の風景・江東区(2)

(click on the image for enlarged)

"千砂橋から, May 2007"

May '07, @River Yoko-Jyukken, Koto-ku, Tokyo.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 85mm f2 lenz.
Fuji Neopan 1600 Super Presto @EI 800, dev in Kodak X-tol (1:3)
Ilford MG4 RC, Pearl, dev in Home brewed D-72 (1:2)

かつてアイルランドに旅行をしましたとき、首都ダブリンの郊外にThe Grand Canalと云う運河が走り、素敵な水風景を見せてくれることを知ってはいたのですが、時間がとれず、また今ほど水風景に憧憬もございませんでしたので、そこまで足を延ばさなかったことを、いまさらながら猛烈に悔いております。

と云いますのは、Kai-Wai散策のmasaさんが、まさに今、滞在中のイングランドのオックスフォードからライブな写真を、オックスフォードの素晴らしい運河景を見せてくださったからなのです。
そのエントリーによりますと、水路は近隣住民の生活にかなり密接な活用がなされているように見受けられます。

さて、今回の写真は、東京都江東区、前回エントリーしました「千砂橋」上から眺めました横十間川の光景でございます。
ここは親水公園地区で、一見コンクリートの護岸は低く水辺に近づけるのですが、鉄製の柵により、あくまでも公園路とは隔てられております。そして公園両脇には切立ったコンクリートが近隣と、公園、そして川との絶対的な空間の隔絶を為し、これが旧来の堤防の役割を担いまして、もし水位が1メートル以上嵩んでも近隣への流水を阻んでおります。

江戸期に埋め立てられたこの低地は、工業用水の汲み上げで地盤沈下甚だしいゼロメートル地帯。昭和24年、江東区ほぼ全域が浸水しましたキティ台風での高潮被害の経験により整備されてきた護岸ポリシーと、親水ポリシーの妥協点が此処に集約されているように感じられます。

写真に見えます和船は、毎週水曜日に江東区とボランティアによる和船保存会の方々により運営されています乗船会の模様でございます。写真はちょうど幼稚園児の団体を乗せ、船着場へ戻るところをレリーズいたしました。
5月の暑い日でございましたが、のんびりと和船に揺られて堀川を進んでゆきますと、たいへん心地よい風が頬にあたります。橋の下を潜りますと、ひんやりとした空気が一瞬身を包み、船頭さんによりますと、夏場でも直射があたらないので、気温差が激しく、ほっとするとのことです。

ところがやはり舟からの護岸の眺めは作りものの公園、そしてその外側のマンション群、、、と、風情を感じるには至りません。
この江東区の和舟は、桜の時期には門前仲町の大横川まで出張しているとのこと。大横川もコンクリートの護岸に挟まれておりますし、水面レベルからですと、護岸の高さはかなりなものです。それでも満開の桜と花ふぶきに惑わされれば、それは乙なものかもしれませんね。

さて斯様な水風景の江東区におきましては、災害時の非常交通路としての整備とともに、今後10年、そして30年と、より親水性を増した護岸をつくってゆく検討がなされているそうです。
しかし生活に密着した堀川運河というのは、もう在り得ないのかもしれません。親水は非日常を楽しむ機会として新たな歴史をつくってゆくように思われます。

posted by mniijima : Jun 27, 2007

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comments

水面がとてもきれいですね。和舟に乗られたのですね。私も、この横十間川散策以来、川があるというと水はどのくらいかとか、護岸はどうなっているか、とか要するに被写体としてどうかなとよく見るようになりました。とてもいいところを紹介していただきました。多摩川ばかり見てきた私には、江戸情緒の残る運河の風景は新鮮でした。又行ってみたいと思います。

by shoko : June 28, 2007 4:45 AM

shokoさん、いつも温かいコメントをありがとうございます。
水辺の風景を撮るにあたりまして、護岸がどうなっているかは、もっとも気になるところですよね。
日本は狭い土地のなか、台風や地震などの災害から、河川近隣住民を守ることが第一に考えられていますので、なかなか美しい風景に出会うことができません。
それでも水彩都市を謳っている江東区は、水との共存を昔からおこなってきていますので、様々な試みを行うなかで、新たな展開を期待してしまいます。

来春、大横川で桜が咲くなか、和舟に乗ってみてはいかがですか? 門前仲町1-1(門前仲町駅近く、黒船橋-越中島橋間、臨海小学校前)あたりから乗ることができます。

by M.Niijima : June 28, 2007 11:22 AM

こんにちわ。ご無沙汰しております。

東京に住み・勤めていますと所謂コンクリートジャングルの中で生活している様な気がしますが、そうですね、意外と河川が多いのも東京、視点を変えればこんな素敵な風景があるですね。いや、私だけが見えていないのかも。

大阪の人に言わせると、東京は大阪に比べ坂と公園(緑)が多いとか。そこに埋没してしまうと見えなくなってしまいますが、東京の坂をテーマにして撮ったりすると面白いのかな、などと今回のエントリを見て思いました。

第三弾が楽しみです。

# そういえば、マスコミ報道で最近キャナリストなる人種がいるとか言っていましたのを思い出しました。水辺のマンションが増えそこに住んでいるマダムをそう呼ぶとかw

by yasu : July 6, 2007 11:30 AM

yasuさん、ハンドルネームを変えられたのですね。最初どなたかと思いました。お久しぶりでございます。

さて、東京は大阪に比して河川が多いのですか? それでもほとんどが暗渠となったり、埋められてしまったりしているので、大昔のように生きた河川を見ることは少ないのだと思います。
そして残っている河川も3方をコンクリートで固められ、まさにコンクリートジャングルの続きを構成しているのが通常のありかたですから、普段気に留まらなかったと仰るyasuさんのほうが自然なのではないかと思います。

ここの場所もどれほど素敵かと問われれば、う~んと云うしかないのですが、写真ですから、どこに焦点をあてるかで印象はがらりと変わってしまうと思います。周囲にあるマンションなどを対比物として取り入れるのか、そういうものをいっさい切り取ってゆくのかと。
でもそのように感じていただけたのであれば、この写真の狙い通りなのでございます。

ところでキャナリストって言葉は無粋ですねぇ。豊洲のことらしいですね。こういうのは周囲が煽ってなにか商売をと目論んでいるのでしょうが、実際にお住まいの方々はあまり関心がないのが常だったりして?

坂をテーマ。とてもいいのではないでしょうか! 確かに東京は坂だらけですからね。それぞれの坂がどのように地元の方に使われているのか、どのように思われているのか、そういったことが写真に現れたら深みの在るテーマになり得ると思います。

by M.Niijima : July 6, 2007 1:28 PM

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