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June 30, 2007
  六月のみそぎ

吉原御免状」という小説があることを最近のお気に入りのブログから知りまして、今春に読んでみました。著者であります故隆慶一郎氏は脚本家としての人気作家でありまして、この「吉原御免状」が隆氏61歳のときの小説デビュー作であったとのことです。

時代小説ですが、ストーリーテリングの見事さにより、文庫にして500ページの長編を一気に読んでしまいました。
吉原成立秘史に迫る内容で、なぜ吉原だけが御免色里として成立できたのか、神君御免状とは何か、なぜ裏柳生が狙ってくるのか、主人公の剣士・松永誠一郎とは何者なのか、畳み掛けてくる謎が明らかにされるに従い、読み手はぐんぐん引き込まれる、そんな小説でございました。
そしてその舞台では「傀儡子(くぐつ)」や「道々の輩(みちみちのともがら)」(このあたりの歴史用語につきましては隆慶一郎氏の門下生による隆慶一郎オフィシャル・サイト内「歴史用語の基礎知識」が詳しい)らが大活躍するのですが、これはまったく網野善彦氏による歴史観であるところが驚きでもあり、かつ楽しかったです。

さて、隆氏には「かくれさと苦界行」という「吉原御免状」の続編にあたる作品があるとのことでしたが、しばらくは手に取りませんで、いかがしようかと思っていたのです。
ところが先日、書店にてちらっと、この「かくれさと苦界行」のページを捲ってみますと、何ということでしょうか、その冒頭に完全にやられてしまいまして、そのままその文庫を持ちレジに足を向けておりました。
ではその冒頭を引用させていただきますね。

『川祓(かわみそぎ)
 大川(隅田川)では、例年六月の晦日になると御祓(みそぎ)が行われる。江戸各所の神社が、神主と氏子の者でそれぞれ舟を仕立て、両国川を宮戸川へさかのぼる。舟の中で神主が祝詞を誦し、終ると氏子たちが形代を川へ捨てる。形代は藁人形で、人々は自分の罪障や病い、苦しみや悲しみの一切をこの人形に転移させ、それを大川に流すのである。六月祓、夏越しともいった。』


※『』内は「かくれさと苦界行/隆慶一郎」(新潮文庫)より引用
※拙注:両国川は大川=隅田川の別称、まさに両国あたりの流れを指していたのでしょう。宮戸川も同様で、こちらは浅草辺りを指しているようです。

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June 29, 2007
  プリント・アプローチ

(click on the image for enlarged)

"プリント・アプローチ / 朝を迎えたキッチン"
May '07, @Yokohama.
Taken with the Mamiya C330proS with the Mamiya-Sekor S 105DS f3.5 lenz.
Fuji Neopan 100 Acros @EI 50, dev in Ilford Perceptol (1:3)
Ilford MGFB Warm, Glossy, dev in Home brewed ANSCO 110 (1:5)

5:54 PM permalink | comments (10) | trackbacks (0)

June 27, 2007
  水辺の風景・江東区(2)

(click on the image for enlarged)

"千砂橋から, May 2007"

May '07, @River Yoko-Jyukken, Koto-ku, Tokyo.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 85mm f2 lenz.
Fuji Neopan 1600 Super Presto @EI 800, dev in Kodak X-tol (1:3)
Ilford MG4 RC, Pearl, dev in Home brewed D-72 (1:2)

かつてアイルランドに旅行をしましたとき、首都ダブリンの郊外にThe Grand Canalと云う運河が走り、素敵な水風景を見せてくれることを知ってはいたのですが、時間がとれず、また今ほど水風景に憧憬もございませんでしたので、そこまで足を延ばさなかったことを、いまさらながら猛烈に悔いております。

と云いますのは、Kai-Wai散策のmasaさんが、まさに今、滞在中のイングランドのオックスフォードからライブな写真を、オックスフォードの素晴らしい運河景を見せてくださったからなのです。
そのエントリーによりますと、水路は近隣住民の生活にかなり密接な活用がなされているように見受けられます。

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12:58 PM permalink | comments (4) | trackbacks (0)

June 21, 2007
  Sound Of Silenceの更新/水辺の風景・江東区(1)

拙サイト「Sound Of Silence」のトップページ写真を下に掲載している作品に変更致しました。


(click on the image for enlarged)

"千砂橋, March 2007"

Mar '07, @River Yoko-Jyukken, Koto-ku, Tokyo.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 85mm f2 lenz.
Fuji Neopan 100 Acros @EI 25+1/2, dev in Ilford Perceptol(1:3)
Oriental VC-FB2, dev in Home brewed D-72(1:2)


Sound Of Silenceのコンテンツを整理したいと思いつつ、なかなか実行できずにおります。

6:34 PM permalink | comments (10) | trackbacks (0)

June 18, 2007
  いま、そこに咲く花(3)

前回のエントリー「霊岸島を歩く」にて、中央区新川で見つけた古書店で、近藤富枝著「今は幻 吉原のものがたり」という文庫を購入したことを記しました。

女史の作品では、わたくしが本郷界隈を撮影しましたころ、「本郷菊富士ホテル(近藤富枝著・中公文庫)」を読んでおりました。
その作品中にて、坂口安吾の恋人と記された矢田津世子(やだ つせこ 1907~1944)という作家の名を知り、その矢田が、

自分はどういう意味にしろ圧迫する人を持ちたくない。そのために萎縮する性質だから

と、進展芳しくない恋を振り切り、小説を書くことを選んだということにたいへん興味を覚えました。

そうして、矢田津世子の「神楽坂(神楽坂・茶粥の記―矢田津世子作品集・講談社文芸文庫に所収)」という芥川賞候補となった作品を、古き時代の神楽坂の様子が窺い知れるかもと、早速読んでみたのです。

坂下の袋町(現存)の妾宅へ通う、坂上の通寺町(現神楽坂6丁目)もしくは横寺町辺りに住む「馬淵の爺さん」。妾のお初は、爺さんに贅沢なものを強請るのが得意。ところで爺さんの本妻はたいそうな働き者。身体を患い床の生活を強いられているものの、腕に覚えのあるお針仕事を辞めることはない。爺さんは妾をもつほど経済的には恵まれているというのに、であります。
そしてその本妻、お内儀さんが床の生活を始めた頃に孤児院から引取られ女中として働くお種は、お内儀さんのしっかりを引き継いでゆく。

近藤富枝さんは、余程矢田津世子に心を奪われたのでしょう、「花蔭の人-矢田津世子の生涯」と彼女の伝記も書かれております。「本郷菊富士ホテル」によりますと、矢田は「うわぜいが高く、体格もすぐれ、目鼻立ちも美しく、いわゆる秋田美人で、色も白」かったのだそうで、そこで挿された写真から判断しますと、はっきりとした目鼻立ちは、宝塚の男役など似合うのではないでしょうか、と云いますのも、他の資料も含め、わたくしが見た彼女の写真すべてでネクタイを締めているのです。そんな麗しい方です。

消費することしか口にしないお初、ものを作り生み出してゆくということが身体に染み込み始めたお種、それらは今の街そのものにも通じる二面性なのかもしれません。


(注)イタリック体の箇所は、近藤富枝著「本郷菊富士ホテル」(中公文庫)より引用

6:19 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

June 15, 2007
  霊岸島を歩く

予報では曇り空が続くはずの日でした。ところが朝から雲の切れ間には美しい青が見え、このまま晴れ渡ったらさぞ素敵な光に満ちた日になることでしょう。
午前中、仕事の納品物を取引先へお届けにあがり、昼はその近くでと考えておりましたら、朝期待しましたとおり、初夏を思わせる光に、思わずコンビニでおにぎりと茶を購入、取引先近く隅田川の川辺でいただくことに致しました。(こういうとき弁当を買ってしまいますと空き箱の処理に困りますので、使用済み包み紙(ポリ)を鞄に仕舞えるおにぎりが宜しいのです。)

ここはかつて霊岸島と呼ばれた処、北に日本橋川、東に大川(隅田川)、西側から南へと折れるかたちで亀島川に囲まれた、もともとは江戸中島と云う大川の中州で、江戸期に埋め立てられた人工の島でございます。かつては廻船の船着場を多く抱え、上方から卸される下り酒(と呼ばれた酒)を扱う問屋で賑わったとのことであります。
現在は中央区新川1丁目、2丁目となり、オフィスビルの建ち並ぶ地区。
わたくしが昼食をとりましたところから、左方、上流側を見れば大川を跨ぐ永代橋。その橋を越えると深川でございます。

st_smd07061501m.jpg

下流を見れば中央大橋が架かり、その橋の行く先に佃島。佃2丁目に聳える高層ビル群が大川に影を落としております。

st_smd07061502m.jpg

亀島川も都内の多くの堀川と同じく、コンクリートの護岸に囲まれ、なかなか撮影には厳しいようです。唯一絵になるところと云いますと、桜通りが亀島川を跨ぐ「南高橋」を含めて、ということになるでしょうか。
さて、本日は仕事の合間を利用しての散策でございましたので左程時間もなく、堀川をぐるりと周って、お終いでございます。
最後に、新川1丁目と2丁目を分かつ明正通りを歩いていますと、文庫と新書だけの古書店を見つけました。

・今は幻 吉原のものがたり / 近藤富枝著(講談社文庫)
・新編 近代美人伝(上、下) / 長谷川時雨著、杉本苑子編(岩波文庫)

を購入いたしました。
「今は幻~」、近藤富枝さんは、このような小説もお書きでしたか。衝動買い。
「近代美人伝」、これ欲しかったのです。

11:28 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

June 14, 2007
  いま、そこに咲く花(2)

(click on the image for enlarged)

"Untitled"
April '07, @Kagura-zaka, Tokyo.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 35mm f2 lenz.
Fuji Neopan 1600 Super Presto @EI 800, dev in Kodak X-tol (1:3)
Ilford MG4 RC, Pearl, dev in Home brewed D-72 (1:2)

6:01 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

  いま、そこに咲く花(1)

柳橋、江東区、そして市川と、撮っているこのごろでございますが、実は代官山と、神楽坂にも足を向けてアプローチを開始しております。
代官山はわたくしが五歳まで過ごしたところ。記憶の中にある街の姿と、まったく様変わりしてしまった現在のイメージを重複させることで、なにか作品ができないものかと、考えているのです。

東京都新宿区にございます「神楽坂」の一部は今も続く花街であります。東京に残る花街で、唯一花街的雰囲気を保っている処ではないでしょうか。かつて東京最大最盛の花街でありました柳橋は、ひとりも芸妓がいない街となって久しく、そこでわたくしは目にしたことのないかつての輝きに対し、遅れて産まれた者の愁嘆を作品に結び付けようと足掻いているのでございます。ところが神楽坂にはその花がございます。もちろん実際に花を摘んで遊ぶことができるような身分ではございませんが、日が暮れた街を歩いてみますと、なんともいえない風情に心を奪われることを拒むことができません。それでも現役ということに甘えて、撮影をする、という行為を延ばしておりました。

ところが過日、戦慄を禁じえない出来事が起こりました。

-

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5:49 PM permalink | comments (10) | trackbacks (0)

June 12, 2007
  Star Navigation(7)

(click on the image for enlarged)

"ホクレア号, @Yokohama."

Jun '07, @Yokohama.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 35mm f2 lenz.
Fuji Neopan 1600 Super Presto @EI 800, dev in Kodak X-tol (1:3)
Ilford MG4 RC, Pearl, dev in Home brewed D-72 (1:2)


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11:58 AM permalink | comments (6) | trackbacks (0)

June 11, 2007
  Star Navigation(6)

光射す朝、予報ではこのあと雨になるとのことです。
9日土曜は朝一番で娘が通う幼稚園の参観へ。家族揃って登園。昨年のこの日を思い出し、娘のこの1年間の成長をあらためて認識いたしました。
友人母子と公園に遊びにゆくといいます娘、家内に別れ、わたくしはひとり、横浜みなとみらい駅へ向かいました。小型艇や、水上バスの発着場となっております「みなとみらい・ぷかり桟橋」へ到着したのが11時10分。

六分儀も、クロノメーターも、方位磁針も備えずに、星の位置から方角と緯度を割り出し、雲が覆う日には波や風から天気の流れを知り、そして鳥の姿や行動から位置を知るといった人間が持つ知恵を最大限に利用する伝統航海術を用いて大海原をハワイから3ヶ月かけ航海してきた古代式のカヌー「ホクレア号」の最終寄港地である此処横浜みなとみらいへ、その偉業をこの目にしたいとの想いで出かけたのでした。
予定では12時に入港とのことでしたが、わたくしがインターコンチネンタル脇のテラスから桟橋へ降りてゆくと、既に多くの人が桟橋内、そして桟橋を見渡せる岸に集まっているのが見えました。

残念なことがふたつ。
ひとつめは、このとき既にホクレア号は伴走船カマ・ヘレ号とともに着岸していたことでした。港へ入ってくるところから、この目にしたかったのですが、予定が早まったのでしょうか。午後からの荒天を予想してのことだとすれば理解できますね。
もうひとつ、これは大方予想していたことですが、関係者およびプレス以外は艇に近づけなかったこと。入港式を間近で体験できなかったことです。まぁこれは仕方ありませんね。

わたくしは2本延びた桟橋の付根あたりで進行してゆく入港式を見守りました。艇の中ではクルーたちの相次ぐ抱擁が見られます。式は伝統に基づいた神事を見るがごとくの進行、圧巻はクルー全員が艇上で行った歓喜を伴った踊りでした。
一面を覆う雲からは、いまにも雨が落ちてきそうですが、なんとか持ちこたえているようです。
ようやっとクルーが艇から桟橋に降り立ちます。
そして続く儀式、そしてメディアの取材。クルーが桟橋をこちらへ渡ってきたのは13時ごろのことです。わたくしたち外野の見学者も全員で彼らの偉業を讃えまして大きな大きな拍手でお迎えいたしました。その拍手は英雄ナイノア・トンプソン氏と、そして日本人クルーのお二人にはいっそう大きく背後には無粋な現代商業施設が建ち並ぶ横浜の岸に響きわたりました。


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11:32 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

June 10, 2007
  リアリズムと作品力

8日金曜、友人が「日本リアリズム写真集団」主催の公募「視点」におきまして入賞されたとのことで、その展示を拝見しに、上野の「東京都美術館」へ行ってまいりました。
友人の作品はしっかりと脳裏に焼き付けてきたのですが、展全体で、すごいボリュームがございまして、総評としての感想はあるのですが、他の個々の作品に対する印象はかなり散漫になってしまいました。

と云いますのも、その直後、せっかく上野に来たのですからと、「東京国立博物館」へ足を延ばしましてダ・ヴィンチの「受胎告知」を見てしまったのですから。
「受胎告知」はダ・ヴィンチ若干二十歳ごろの作品ではございますが、美術の歴史を通じても第一級の作品が持っております力というものをまざまざと見せつけられた心地でございます。
その色、立体感、そして放たれる強い存在感、と云ったものは生で見、体験することで初めて得られるものでございますね。

ところでこの「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」と題されました展示、僕がとても好きな国立博物館の和洋折衷な本館内では、この作品1点のみ展示されておりまして、それ以外は全て脇の「平成館」での展示となっておりました。と云いましても、ダ・ヴィンチ本人の美術作品はもうひとつ「少年キリスト像」だけでございました。この彫刻もただただ美しかったです。
あとは彼のスケッチから作成されましたレプリカ(有名な人力飛行機など)や、彼の生涯、ものづくりの原点となるコンセプト、技術的背景などがとことん紹介されておりました。
特に「光源と物体と影の関係」「線的遠近法」「空気遠近法」を解説されたコーナーは興味深く、こういったことは写真をある程度やってきていますと自然と身につくことと思うのですが、始めて間もない方などはたいへん参考になると思いますので、是非ご覧になられてはいかがでしょうか?

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

June 8, 2007
  unnatural color(1)

pola07060301l.jpg

May '07, @Yokohama.
Taken with the Polaroid Model 1000S / Polaroid 600 film / LBB filter

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11:48 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

  最近のこと、

過日、家族で出かけた市内(とは云え、自宅から電車を乗り継ぎ1時間ほど)の或るローカル駅にて、用事を済ませた帰り、其処の駅前広場のようなスペースで蚤の市が開催されておりました。

pora07052701m.jpg少し冷やかしてみようと、家内は古着に、娘はおもちゃに、素早くチェックを入れております。
わたくしもなにか古道具のようなものはないかと、うろうろしておりましたところ左の画像に写るものを発見いたしました。
お店番の女性に「これらは未だ使えるものでしょうか?」と、尋ねましたが、「依頼されてもってきているので、よくわからないのですよ。」とのこと。しかし値段が値段なので、購入して使い物にならなくても惜しくないと思い、2つ出品されておりました、これらポラロイド・カメラを両方とも買ってきました。

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11:01 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

June 7, 2007
  皐月のこと、

(click on the image for enlarged)

"新内は流しが宜しい"

May '07, @Kawasaki.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 35mm f2 lenz.
Fuji Neopan 1600 Super Presto @EI 800, dev in Kodak X-tol (1:3)
Ilford MG4 RC, Pearl, dev in Home brewed D-72 (1:2)


ああ、早くも水無月へ突入しております。まったく日が巡る速さと云いましたら斯様なものかと疑念さえ抱く心地でございます。
五月にわたくしはひとつ年をとりました。家内からなんでも好きなものを食べにゆこうと云われ、家族に祝っていただいたのですが、その際に選ばせていただきましたのが、上の写真の場所。まあごく普通のお味の和食屋さんなのですが、店内にはいった瞬間、わたくしの耳が反応いたしました。
こういったお店では、なんら着意もなく三曲合奏による「越天楽」や「春の海」などがBGMとしまして使われる場合が多いように感じられますが、此方では新内節をわざわざ選んでかけておりました。
なかなかイナセな配慮でございます。
これがCDなどの再生メディアによるものでなく、ほんとうの流しにより、生で演じられていたら、もう、毎月のように通ってしまうのですけどね。

※エントリー・アップしましたとき、上のイタリック体、撮影場所を記すにあたりまして、
 May '07, @Yokohama.
 としましたが、この場所、川崎市であったことを確認しましたので、訂正させていただきました。

3:32 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

June 6, 2007
  第4回グループプリントエクスチェンジ

今回で4回目となります、グループ・プリント・エクスチェンジ企画が参加者の募集をしております。

写真はやはりプリントだよね。プリントをつくろう! プリントを見よう! そしてプリントを飾ろう!

という気持ちで初回から毎回参加してきました。もちろん今回も参加出品させていただきます。

拙ブログをご覧の写真を為されているみなさまも是非この機に参加されてみてはいかがでしょうか?

参加のご表明はtokyo-photo.netさんの、銀塩ウェットプロセス★モノクロ写真フォーラム下記スレッドにて受け付けていただいております。

第4回グループプリントエクスチェンジ専用スレッド
http://www.tokyo-photo.net/phpBB2/viewtopic.php?t=773

11:59 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

June 5, 2007
  柳橋日記(その4)

神楽坂から、かつての江戸東京最大の花街であった柳橋へ。
6月2日、3日は柳橋、浅草橋界隈のお社、銀杏岡八幡神社、須賀神社、第六天榊神社、篠塚稲荷神社におきまして例大祭が行われる週末。榊神社を氏神とする地元の町会も神輿を担ぐとのことで行って参りました。

子供たちが山車を牽き、大人が神輿を担ぐ。

この界隈では、鳥越神社、東京で最も重い神輿を担ぎ丸一日かけて町内を廻る、鳥越祭り(神田明神祭、浅草三社祭に並ぶ規模の祭り)、この地元以外からも多くの人出がございます祭りが次週控えているせいでしょうか、街中も大人しい感じがいたしました。
よってこの週の祭りは、ほんとうに地元の方々だけの神事といった趣がございまして、よそ者のわたくしが斯様なことを申し上げるのは如何なものかと思いますが、好印象をもちまして拝見させていただいた次第です。

(メモ:6月2日、午後6時半ごろより、Super Presto 1600 @EI 1600 w/flash light.)

8:01 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)

June 4, 2007
  Star Navigation(5)

ホクレア号航海ブログによりますと、九州と瀬戸内沿岸の港を巡っておりましたホクレア号は、6月4日正午すぎ、伴走船カマ・ヘレ号とともに、最後の寄港地・横浜へ向けて愛媛県宇和島を出航したとのことです。

横浜へは6月9日に入港予定。わたくしはその日、ホクレアの雄姿を見に、横浜ぷかり桟橋へ出向く予定でございます。


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7:06 PM permalink | comments (2) | trackbacks (0)

  路地の光、杜の木陰

昼過ぎから陽のあかりが射し、遠方は霞んでいるものの、それでも近景撮影にはよいコントラストを得られるような西日となりました2日土曜、仕事を切り上げた後、神楽坂へ向かいました。
此処は現役の花街が在る処でございます。勤務先からも近く、ある事をきっかけに撮影を始めました。その経緯は後日あらためて記させていただきたく思います。

さて土曜日は、黒い板塀に挟まれ、足下には石畳が敷かれた、神楽坂を象徴する路地への探訪ではなく、さらに奥へ、地下鉄東西線神楽坂駅の北側、まるで魚の骨のようにいくつもの路地が伸びる赤城下町へといって参りました。

ところでこのあたりの細い路地には井戸跡が見られたり、わたくしのようなよそ者が、平気な顔で入り込むことが憚れるような住人のための生活路でございました。そこでご迷惑にならないような場所で、陽の光によって描かれるコントラストを切り取る作業を数シーン分撮影し、静かにこの地域を辞して参りました。

夕刻からの予定にはまだ時間の余裕がございましたので近くの赤城神社に立ち寄ることに致しました。低地の赤城下町からみますと急斜面を伴う台地の上に建つお社へ、メインの参道からではなく、西側の階段を登って境内に入ります。すると木々の葉に覆われた一面の陰によってひんやりとした空気が満ちており、西日の直射を受けながら歩いた赤城下町での路地探訪、そこで汗ばんだ身体にはたいへんよい心地が致します。

お参りを済ませ、境内を廻りますと、社脇の建物の2階に木製のテラスのような空間があることに気付きました。どうやらカフェのようでしたので、そのテラスへ直接アクセスできる階段を登ってみました。
たくさんのお客さんで店内は満席となっており、ちょっとお茶を喫することが叶わずに残念でございました。後ほど調べてみますと2008年までの期間限定で営まれております「Akagi Cafe」というカフェバーでございました。週末にはライブも催されているそうです。お社の木々を眺望できる環境はなかなか宜しいようで、次回は是非ゆっくりとしてみたいと思いました。

赤城神社を辞し、神楽坂をくだり、JR飯田橋駅へ。次に予定した撮影を為しに柳橋へと向かいます。

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June 2, 2007
  真間から菅野へ(9)

(click on the image for enlarged)

"習作・市川の光と陰 May 2007"

May '07, @Ichikawa, Chiba.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 35mm f2 lenz.
Fuji Neopan 1600 Super Presto @EI 800, dev in Kodak X-tol (1:3)
Forte Polygrade RC, Semi-matt, dev in Home brewed D-72 (1:2)


幸田文の「父-その死(父・こんなこと 新潮文庫に所収)」を読んでおりまして何度かぞおうっとした感覚に見舞われました。引用が多く情けないエントリーになりますことご容赦くださいませ。
その書を開く以前に同著者の幼女時代の思い出を綴った「みそっかす(岩波文庫)」を読んでおりまして、それによりますと幸田露伴の最初の妻で、文の実母は、文七歳のときに亡くなっております。

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12:50 PM permalink | comments (4) | trackbacks (0)

June 1, 2007
  真間から菅野へ(8)

「手児奈霊神堂」、「弘法寺」を後に、真間川沿いを歩きました。この先は何処を如何に歩いてゆくかまったくプランしておりませんでしたが、以前もご紹介しましたサイト「真間散歩」さんにあった地図を思い出し、真間台地がぐうっと張り出したように突き出た先にあたります、現須和田2丁目あたりへ行ってみました。東西に走る路地を境に北側には台地が聳えたっているのがよく解ります。登ってみようかと考えたのですが、その考えを一掃させる光景が、台地とは反対側の南側にございました。


(click on the image for enlarged)

"習作・材木屋のテクスチュア May 2007"

May '07, @Ichikawa, Chiba.
Taken with the Nikon new FM-2 with the Nikkor 28mm f2.8 lenz.
Fuji Neopan 1600 Super Presto @EI 800, dev in Kodak X-tol (1:3)
Forte Polygrade RC, Semi-matt, dev in Home brewed D-72 (1:2)

なんとも立派な材木屋さん。その外壁が描くテクスチュアに惚れてシャッターを切りました。

その後、真間3丁目、菅野3丁目を歩きました。このあたりは私学が多く、文教都市といった面も持ち合わせているのですね。それら学校の裏にあたる路地を歩いていますと、松の木が多く目につき、またかつての砂地の面影も垣間見られます。次回は学校と松の木を同時に収められる構図を探ってみたいと考えております。

京成の線路を菅野駅で越え、平田2丁目にはいりますと、もう迷路のような路地路地路地。あまり遊ぶことはないのですがまるで家庭用ゲームをクリアしてゆくように、角を折れ、細いところを抜け、オバチャンに挨拶をし、猫にウインクをしてゆくと、千葉街道に出てきました。
その街道とJR線の間に通る路地を東へ。本八幡駅に到着したとき、午後6時を知らせる電子チャイムが商店街に響いておりました。

7:03 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)