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April 4, 2007

  水辺の風景-本撮影開始(2)

住吉駅→本村橋     420m
   →クローバー大橋 900m
   →千砂橋     1.6k
   →仙台掘との交差 1.8k
   →水門橋     2.3k
   →亀久橋     3.4k

江東区千石3丁目と南砂1丁目をつなぐ「千砂橋」は絵になる橋です。初めて見たときに感じた思いをフィルムに焼き付けるため、深夜1時から2時30分の間に4シーン、12カットほど撮影いたしました。
さて次なる撮影も「橋」です。神田川が隅田川に注ぐ直前に架かる「柳橋」の撮影を始めてから、美しい橋の姿を見ると「ああ、撮りたい」という欲求に駆られるようになりました。
さて次は此処横十間川から仙台掘川へ、そして西に、先の「千砂橋」から1.8キロほど歩いたところ、江東区冬木と平野2丁目をつなぐ「亀久橋(かめひさばし)」へ向かいました。

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この橋はトラス構造の橋桁を持っておりまして、この桁が以前は空色にペイントされていたようですが、現在は黒く塗りなおされています。このペイントがかっこいい(だんだん橋フェチになってきました)。
そしてそのトラスの垂直部と、親柱の石にはステンドグラスを模した照明が施され、これが真っ黒な雄姿と相対的でよいバランスを作り出しているのです。すなわち此処はカラーで撮ると、そのバランスが活きてきて面白い絵になると思います。そこでカラーネガも持参してきましたが、まずは敢えて、拘って、白黒で撮ってゆきます。

時刻は3時をまわりましたが、この橋が架かる仙台堀川と平行して走る葛西橋通りは交通量が多く、ときおり、そちらからこの橋に入ってくる車両もあり、此処でもまたレンズ前被せ方式で長時間露光をしてゆきます。全部で7シーン撮るうちに時刻は4時30分。だいぶ疲れてきたのと、次の予定を考えて小休憩をとることにしました。カラーでの撮影はまた今度ということに。
橋から出てすぐ、葛西橋通り沿いにあるファミリーレストランへ。ここが24時間オープンであることは既にロケハン時にチェック済みなのです。

ところで、この「亀久橋」へ向かう途中、仙台堀川沿いに咲く満開の桜にすっかり心を奪われてしまっておりました。
此処は陽がある時間、そして常識的な範囲での夜の時間においては、大勢の花見客で賑わうのでしょう。
水面近くまで垂れた枝から広がる花。少し風も出てきたようです。ふわふわと目の前を踊るように花弁がひとひら、ふたひら、散ってゆきます。それらが黄色でも赤でもない異様な色温度の人工光源により照らされ、水面と木々の間に潜む闇とのコントラストを形成するなか、静かな静かな親水公園を、たった一人きりで歩いているのです。この嘘だらけの親水公園は、わたくしに此処がこの世ではないような錯覚を覚えさせたのです。
しかしこの時間、いくらライトアップされているとはいえ、ある程度のシャッター時間は必要になります。風に揺れる枝を止めることは不可能。そもそも怪しい色温度など白黒写真の世界には反映されないのですから、そのとき、「亀久橋」への途上で撮影することはいたしませんでした。しかし不気味な色が放つ、怪しい雰囲気を充分に堪能させていただきました。

この朝の日の出時間は5時30分とのこと。その30分前の5時ごろより、空の色が変わってきました。都心の空は深夜といえども真黒になることはありません。濃いグレーといったところでしょうか。そこにほんの少しだけ青が混じってきたのです。空には雲が一面に覆っているにも関わらず、ある濃度まで、その青さが増してゆくのです。そしてゆっくりゆっくりと青が薄れ、空一面を灰色に覆う雲の存在が見えてきました。そんな様子をファミレスの窓越しから眺めながら夜は明けてゆきました。
さあ仙台堀の桜を撮りに、来た道を戻ります。

posted by mniijima : Apr 4, 2007

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