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December 26, 2006

  日本の音(2)

此処最近、柳橋に惚れ芸妓や花街について調べものをしたり、フィクションを読んだりしているうちに、どうしても聴きたくなった音楽がありました。「小唄」です。

江戸小唄と本来呼ぶこのジャンルは、江戸後期に起こり明治大正そして昭和と発展し続けてきた大衆唄ものであります。江戸大衆唄ものでは「端唄(はうた)」というものが先にあり、伝統的な「長唄」などを気楽に、そして短く庶民が歌ったもので、

     梅は咲いたか、桜はまだかいな

という詩、ときにはメロディも、多くの現代人も知っていることと思います。
またこの「端唄」をより芸術的に完成度を高めたものに「うた沢」というジャンルもあり、これも気になるところ。永井荷風の短編「深川の唄(すみだ川・新橋夜話/岩波文庫にカップリング)」の最後、夕刻の深川不動の境内で盲目のうた沢唄いが登場するのですが、かわりゆく景観に憂うこの小説の語り部の心境に深く染み入ってゆく江戸の芸が対比的に扱われ、たいへん印象的。この短編に素晴らしい余韻を与えておりました。

話しが逸れましたが、わたくしまずは「小唄」から聴いてみました。

(続く)

posted by mniijima : Dec 26, 2006

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