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December 25, 2006

  日本の音(1)

十代の頃より、多くのジャンルの音楽を聴いてまいりました。ロック、ジャズ、クラシック。そして民俗音楽の一部も早くから聴いておりました。ところがどうしても好きになれない音楽があったのです。
純邦楽。すなわち日本の伝統的な音楽がそれでした。

ところが年齢を重ねるうちにそれらの良さがだんだんと解るように。
最初は雅楽でした。この日本の宮廷音楽、最近ではポップスのアレンジにのって篳篥などを奏する方もいらっしゃるのですが、きちんとオフィシャルな雅楽もいいものです。あの時空感覚、全てが間延びされた感覚というのは宮廷音楽ならではのものでしょう。まったく唯一無二の世界であります。

次に仏教音楽である声明。これは僧侶による合唱といえるでしょう。儀式音楽で、特に密教系の儀式で盛んに行われていたようです。わたくしは天台宗の僧侶たちによるコンサート形式のものを聴いたことがあるのですがその荘厳なことといったら比較するものがありません。またわたくしの友人に日蓮宗のお坊さんがいるのですが、その宗派にも声明があるようで同宗の住職たちで声明グループを結成し、お花祭りのときなどに境内でコンサートをしているのです。これもまた興味深いものであります。やはり自分は日本人だったのだ、バッハのあの素晴らしいマタイ受難曲を聴くよりすんなりと体に染み入ってくるのですから。

最近では能の音楽にも興味津々です。もちろん能は総合舞台芸術ですから音楽だけを切り取りどうのこうのするのは野暮なことなのですが、それでも囃子における笛、小鼓、大鼓、太鼓による四拍子は、アレンジという面からみて完璧であります。なんと素晴らしい音楽なのでしょうか。いつぞや必ずその舞台を生で見てみたいと思っております。

このように段々と日本の伝統的な音楽を聴くことができるようになってまいりました。それは年齢的なことも大きく関わっているのかもしれません。それはたいへん嬉しいこと。新しい音楽との出会いは常に刺激的でありますから。

(続く)

posted by mniijima : Dec 25, 2006

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