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November 4, 2006
昨3日、ミュージックビデオの演出制作を手掛けている友人から、彼の作品が上映されているという知らせを受け、急遽レイトショーへ、渋谷のUPLINKまで出かけてきました。
9時ごろからという漠然とした情報だけで伺ってみると、すでにイベントは始まっており、出演されているジャズ・ピアニストの南博さんを囲んで、評論家氏、友人N、司会進行の4人のトーク・イベントの真っ最中というか、終了間際でした。
作品はオルタネイティブ・ジャズを中心としたベテラン・ミュージシャンと、クラブやその他諸々活躍している若手ミュージシャンとの異種格闘技のようなインプロヴィゼイション=即興演奏でのバトルと、それらミュージシャンたちのインタビューとで構成されたドキュメント映像。
劇場版「BOYCOTT RHYTHM MACHINE II in Lonesome nation」
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異種格闘技的な音楽バトルって70年代や80年代のほうが盛んに行われていたのではないでしょうか。ところがこういった企画ものから何かが生まれたりすることは稀なような気がします。少なくともリスナー側としては一過性のエンターテイメントに過ぎないのかもしれません。
ところで最近の若手のアーティストって、みんなとても器用で、自分たちが何を為しているのかをしっかりと把握した中で、ほんと真面目に取り組んでいるという印象が以前からあったのですが、今回の映像のインタビューや演奏からもそれがとても伝わってきました。
収録された演奏に関して、南博氏と高木正勝氏のピアノ・デュオ。最初に南氏がどんどん飛ばしていったのですが、そこはあまり面白くありませんでした。ただ南氏が受け手にまわったころからジャズしかできない南氏と決してジャズにはならない高木氏の間に妙なグルーブが生まれ始め、すごく良くなった感があります。
ベテラン・パーカッショニスト、ドラマーである岡部洋一氏と「渋さ知らズ」の芳垣安洋氏。そしてDJ KENTARO氏とDJ BAKU氏も面白かった。とくに若い二人のDJの技術が物凄い。それに平然と、ある意味淡々と受けて立ったベテラン組みのリズム。単純に興奮させられるのですが、それこそ音楽って気がします。
そして最もおもしろかったのが、今や飛ぶ鳥も落とす勢いの菊地成孔氏と、マニピュレーター(DTMをプログラムする人ね)半野善弘氏。菊地氏がどうこうではなく、これは半野氏のアイデア勝ち。
半野氏はプログラミングが主な活動なわけで、これは自宅でできちゃう。というか、リアルタイムでの即興は無理。そこで半野氏はプログラムしたものを現場では生のミュージシャンに弾かせるのです。インタビューで、録音したものを再生するだけでもいいと彼は語っていたのですが、これすなわちアレンジを事前に行ったということです。その上に菊地氏がアドリブを重ねてゆく。他のセッションとは違う形態になっていたのですね。このように元のコンセプトから少しズレたセッションが、僕にはもっともおもしろく聴こえたのは少々皮肉なことのように思えます。
全部で7組のセッションが組まれ、インタビュー含めると100分という作品。もう少し短くてもよかったかもね。
REENTRY - BOYCOTT RHYTHM MACHINE II VERSUS
@Shibuya UPLINK FACTORY
11月5日最終日
posted by mniijima : Nov 4, 2006
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