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October 26, 2006

  いつもギリでゴメンナサイ

部屋に飾りたい写真とは、どういうものでしょうか。
昨今、写真家自身がギャラリーを開設し、運営するケースが増えているようです。作家にとってプリントが売れてナンボの世界。ところが僕たちは、あまり写真を購入して壁に掛けるという習慣がありません。どちらかと言えば企業やお店などが購入し、社内や店舗内に、というのがケースとしては多いのでしょう。まぁ名前のある方のプリントはそれなりのお値段していますので、個人で所有するには相当余裕がないといけませんね。

ところで、僕はいつも開期終了間際に駆け込むことが多い写真展。今回も28日で終了という展示に駆け込んできました。
今年9月に写真家・小瀧達郎氏がオープンさせた、gallery bauhausに、オープニング企画展である「清家冨夫 写真展 SEIKE TOMIO WORKS 1987-2004 モノクロームの時間」を見にいってきました。

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神田明神の近く、小段が設けられたビルの1階にその瀟洒なギャラリーはありました。
清家さんのプリントは素敵な木枠の額に収められていました。マットサイズが16x20でしょう。充分な余白を与えられたその中心に、意外なほど小さなプリント。8x10印画紙に充分余白をとってプリントしたら、こんなサイズになると思います。
夜のパリを写したそれら小さな写真は、そのサイズから想像される世界を飛び越え、気高く、僕の目に入り込んできました。まさに写真そのものの力が、そこに在りました。
ああ、これがヨーロッパでも認められる写真なんだ。

ここはシャドウだ、というところには躊躇無く黒く潰す潔さ。そして印画紙の地色に向けてどこまでも粘るハイライト。温黒を描くトーンの美しさはパリの妖気を写しているようです。
さらに地階に下りると、waterscapesと題された水辺の風景をテーマにしたシリーズ、極上のスティル・ライフ、そしてシャドウとそこから浮かび上がる肢体の美しさと肌の質感が顕わな対比を見せるファイン・ヌード。1作1作見ていくうちに、周囲から雑音が消え、どんどん写真家の描く世界に引き摺りこまれ、とても落ち着いた心地になりました。
生臭い話しですが、アートとしての商品価値をもった作品を堪能することのできた写真展でした。なお会場にて清家さんの写真集「waterscapes」と「ZOE」(ともに向こうでの出版物)も販売しており、買おうと思い中身を拝見しましたが、やはりオリジナル・プリントを見てしまった直後には、なんとも頼りないそれらの印刷に、本を閉じギャラリーを後にしました。

土曜日までですが、超オススメですよ。


清家冨夫 写真展 SEIKE TOMIO WORKS 1987-2004 モノクロームの時間
10月28日(土)まで
gallery bauhaus
東京都千代田区外神田2-19-14 TEL 03-5294-2566 open 11:00~19:00
JR御茶ノ水駅(聖橋口)下車、徒歩6~7分。

posted by mniijima : Oct 26, 2006

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