何がわたくしを惹き付けるのでしょうか?
1960年代のポピュラーヴォーカル。
この時期のLPレコードは中域がブ厚く(一部スクラッチノイズの影響を隠すための処理とも言われておりますが)、要のヴォーカルのリアリティに富んでいる、そんな音のことだけでなく、魅了される何かがあるように思えます。
ときに、世界の状況がシビアになって、音楽の世界でもロックやSSWが台頭してきており、甘い浮き世ごとを歌うポピュラーソングにリアリティが失われてきたのかもしれません。多くの歌手が引退を強いられたり、また路線変更を余儀なくさせられたころ、時代錯誤とも捉えられる音楽を続けてゆくことに、焦燥感や諦念だけではない何かを信じる気持ちが其処にあったのかもしれません。
65年に生まれたわたくしにとって、その時代のことをリアルには知らないからこそ、何故か無性に恋い焦がれてしまうのかもしれません。
Peggy Lee / Big $pender (1966 / Capitol / Stereo)
Peggy Leeは50年代にリリースした「Black Coffee」がもっとも有名なアルバムなのでしょう。このハスキーなヴォーカルに魅了された人たちがたくさんいるようでございます。60年代になってまいりますと、その声はもう少しふくよかになったように思えます。そして決して熱く歌い上げることのないソフトでクールな魅力にも磨きがかかってきたのではないでしょうか。
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10:28 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
クリスマスとなれば「ピンポンパンのクリスマス」というLPを楽しんでおりました。幼少のころのことです。わたくしの世代ですと歌のお姉さんは、この番組の代名詞的存在でありました酒井ゆきえさんではなく、初代の渡辺直子さんでして、そのアルバムも渡辺さんの歌がフューチャーされているものでした。おそらく盤の状態がひどくなってしまったのでしょう、その盤は既にかつてどこかで処分してしまったようですが、もし現在も所有していれば娘に聴かせてあげたかったななどと思うのであります。
そんなわたくし、そしてわが家におけるクリスマス音楽は前回エントリーしましたようにカーペンターズによる「Christmas Collection」が担ってくれているのですが、今年はそれに加え、もう1枚仲間を増やしてみたのでした。
Connie Francis / Christmas In My Heart (original 1966 / Stereo)
ポピュラーヴォーカルの歌姫、Connie Francisによるクリスマス・アルバムです。
オリジナル・リリースは66年のようでステレオ盤。わたくしが購入したLPは後年に廉価盤として再リリースされたもののようですが、オーケストラがしっかりとした技術で収録されており聴きごたえがありますし、コニーも当時まだまだ20歳代後半ですから若々しいのは当然。なかでも「I'll Be Home For Christmas」はコニーの歌声にとてもマッチしていて、こんなに良い曲だったのだと再認識させられました珠玉のトラック。
そしてB面の「Silent Night! Holy Night!」以降、「O Little Town Of Bethlehem」、「The First Noel」、「Ave Maria(シューベルト版)」と続く流れにわが心は昇天させられます。
CDならばこちら。ボーナストラック1曲追加です。「Christmas in My Heart」。中古ならば安く入手できそうですね。
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Cilla Black / Surround Yourself with Cilla (1969 / Stereo)
タヴァーン・クラブとは、The Beatlesがレコード・デビューする前に出演していたライブハウスですが、Cilla Black(本名:Priscilla Maria Veronica White)は其処の店員だったのだそうです。
wikiによりますと、ジョン・レノンによってブライアン・エプスタインに紹介され、最初のオーディションは失敗したものの、その後63年にはエプスタインの唯一の女性シンガーとして契約できたとのこと。Lennon and McCartneyからの楽曲提供も多かったようですが、当時日本ではどの程度知名度があったのでしょうか。
この「Surround Yourself with Cilla」は彼女の4枚目のアルバムで、もちろんジョージ・マーティンのプロデュース。ブリブリのブリティッシュ・ロックのビートを基盤にゴージャスなホーン、ストリングス、各セクションが加わったアレンジが格別に良いのです。
今回はそこそこの質のLP盤を入手することができましたが、CDで購入するとしても彼女の音源は国内盤では皆無(かつてはどうだったのでしょうか?)ですから、ブラジルの大河や大手CDショップから輸入盤で、ということになってしまいます(ただし、このアルバムは見かけないのです)。
あるいは、iTunes Storeでは今年全アルバムがアップされたようですので狙い目かもしれません。
ところで失礼ながら彼女は決して美人ではないと思うのですが、ジェケットに写っているようにスラっとした長い足が素敵ですし、サイケデリックな柄のミニワンピースは60年代を感じさせ、こういう格好よさは大きなジャケットのLPであることで一層魅力が増しているように思えます。
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11:19 PM permalink | comments (3) | trackbacks (0)