May 13, 2012
  豪雨と雹とマーチングバンドによるパレード

泊原発3号機が定期検査のため5月5日未明に運転を止め、ついに稼働原発ゼロになったことは各方面情報によりご存知のことと思います。42年ぶりに全原発が停止となったのです。
推進各方面は再稼働に必至であり、3月より大飯原発はその渦中にございましたが、民意による抵抗、殊に地元周辺の反対の声が圧倒的であり、未だ再稼働の目処がついておりません。
その翌日6日は主に首都圏で脱原発運動に尽力されてきた方々が、稼働ゼロを一時祝うため集まり、そして今後の再稼働を阻止するアクションが高円寺にて行なわれました。五月晴れの好天気はデモ隊の出発とともに大雨に晒され、中途、大粒の雹が身体を打ちつけることとなりました。
わたくしが毎度取材しているマーチング・バンドは、その豪雨と雹を自然の歓待と受け止め、益々演奏が盛り上がる始末。そのような素敵な人々とともに歩くのは至極光栄。パンツまでびしょびしょになりましたが簡単に防雨対策を施した録音機は最後まで彼らの音を捕えてくれました。
再稼働はさせぬよ。

脱原発デモ(5.06 杉並・原発ゼロ・パレード)
 110分におよんだマーチング・バンドの行進(サウンド)を30分に短縮編集したヴァージョン

mp3 音源 ダウンロード(30分15秒、69.6メガ)
 圧縮音源ファイル(mp3形式 320kbps)


wav 音源 ダウンロード(30分15秒、305.7メガ)
  非圧縮音源ファイル(wav形式 44.1kHz, 16bit = CDクオリティ)
 こちらはデータ容量が大きいのでご注意ください。

(■以降、青文字部分を、windowsは右クリック〜対象をファイルに保存、または、名前をつけて保存でダウンロード開始。Macは option key + クリックでダウンロードできます。
 ダウンロードしたファイルは、Windows Media Playerや、iTunes、その他音楽再生ソフトにてご試聴ください。)


今すぐストリーミング試聴されたい方は、下の画像真ん中の再生ボタンをクリック。
(内容は上記でダウンロードできる音源=mp3 と同一です。)

No nukes demonstration Tokyo May 06, 2012 edited short ver. by Makoto Niijima on Mixcloud


もし、このストリーミング音源を貴殿/女のブログその他でシェアしていただく場合は、音源をアップしているページ( No nukes demonstration Tokyo May 06, 2012 edited short ver. ) のプレーヤーの右側「< >」というマークを押し、貼付けるサイズを指定し(デフォルトでは上に貼ったように 480x480pixel)、ソース・コードをコピーしてください。

※此処で紹介させていただきました全ての音源ファイルは商用利用以外の全てにおいてご自由にお使いいただけます。
 ・このページへのリンク歓迎 http://across.mniijima.com/2012/05/post_424.html
 ・またお手元にダウンロードされた音源の再配布もOKです!

※なお、このデモにおきまして、わたしが収録した音は全体のほんの一部でしかございません。その概要は映像ディレクター秋山理央さんの動画によって垣間みることができます。→5.6脱原発デモ『第2回脱原発杉並デモ 祝!原発ゼロ パレード』(20分51秒)via YouTube)

May 8, 2012
  有象無象の街に御誂え向きな

高円寺の商店街が甚くをかしいものであることは皆さんご承知のとおり。もう何でもあると言ってよいでしょう。そのような有象無象ななかに、ひっそりと、そしてこの街にも数多ある落書きとは一線を画する存在感をもってSWOONの作品が新たに加わりました。
前回エントリーしましたSWOONの新作個展。このために来日した彼女による置き土産でございます。




  (ともに杉並区高円寺北3丁目)

May 6, 2012
  人も蜂も大地のうえで生きてゐる

数多の蜂が舞ってゐる。
蜂たちは農薬によって不覚となり、帰へる処が判らなくなってしまったのだ。(※1)不覚となった蜂は彼女の家にも沢山迷ひ込んできたさうだ。
だからだらうか、六角形の筒がいたるところ目につく。ここへ帰へっておひでと。

ケニアは動物たちの宝庫として知られ、アフリカで最も政情が安定した国にも関わらず、女性への人権侵害が残っているといふ。(※2)
SWOONの作品は斯様な社会の問題へ切り込んでゆく。

SWOONの新作インスタレーションの個展「honeycomb」に行ってまいりました。
以下、作品を撮った写真がございます(これから見にゆきたき方はネタバレご注意)。


continue reading "人も蜂も大地のうえで生きてゐる"

May 5, 2012
  傾城の北、ドヤの中

「廻れば大門の見返り柳いと長けれど」の北側、かつて堤があった、いまは交通量の多い通りを越えると、簡易宿泊所が立ち並び、日本一のドヤと呼ばれた処がございます。そんなところにも立派なアーケードが付いた、然し乍ら開いている店は寡少で、ダンボールに横たわる年配者もゐるやうな拱廊商店街の中程に、それは何を訴へてゐるのか、強く迫ってくるストリート・アートがございます。

それを知ったのは、masaさんのこのエントリー「日本堤の壁画」(その後、こちら「山谷のSWOON」が追加されています。)でした。そしてその雄勁なアートの作者は女性で、SWOONと名乗る、ブルックリンを拠点に、世界的に活躍してゐるストリート・アーティストであることも判りました。
以来、SWOONの存在、作品は私を捉えて離さなくなったのでした。






これらは先月、あらためて撮影したものです。masaさんが撮られたころより作品が痛むできてゐるように思ひますが、これも生ものであるストリート・アートの姿でございませう。



↑ 彼女の制作の様子を捕えた映像「Walrus TV Artist Feature: Swoon Interview from "The Run Up"」

April 23, 2012
  花のふる日 / 明石現 (Guitar)

コンセプティヴなアルバムを発表し続けるギタリスト、畏友・明石現さんの4枚目となるCDがリリースされましたのでご紹介させていただきます。(Discography
「花のふる日 Blessing the day, blossoms falling - Guitar strings harmonize Japanese poems -」は、その副題にもありますように日本の童謡、歌曲を材に、美しい旋律をギターの6本の弦で奏でる、多くの方々に共感していただける作品であります。



花のふる日 / 明石現 (Guitar)
Blessing the day, blossoms falling - Guitar strings harmonize Japanese poems -
Spiegel Records, SPCD-7 (価格 3,000円税込)


ジャケットに用いられたのは、明石さんの毎度のアルバムを飾る、世界的アーティスト、丸山直文さんのペイント「appear (豊田市美術館蔵)」。
横尾幸弘氏による「さくらの主題による変奏曲」でアルバムの幕を明け、素晴らしいギター奏者で編曲家でもあります竹内永和氏に編曲委嘱された「ギターのための12の日本の歌」が続きます。
収録は昨年の11月に世田谷のカルラ・ホールにて行ないました。その後、編集、音調整の作業を経て、満を持しての発売です。どうぞ多くの方々に、明石さんの繊細なタッチに導かれる優しい音色と、心温かくなる楽曲をお楽しみいただきたく存じます。

<収録曲>
 1.さくらの主題による変奏曲(横尾幸弘)
「ギターのための12の日本の歌」竹内永和編〜明石現委嘱作品
 2.故郷 (岡野貞一)
 3.七つの子 (本居長世)
 4.この道 (山田耕筰)
 5.少年時代 (井上陽水)
 6.初恋 (越谷達之助)
 7.ペチカ (山田耕筰)
 8.赤とんぼ (山田耕筰)
 9.翼 (武満徹)
10.島へ (武満徹)
11.小さな空 (武満徹)
12.くちなし (高田三郎)
13.からたちの花 (山田耕筰)

そして明石さんのご好意により、ここで音源のサンプルをアップするお許しを得ましたので、著作権保護期間を過ぎパブリック・ドメインとなっている楽曲、2曲をご用意いたしました。あくまでもサンプルのためイントロの終わりから1分ほどの抜粋です。

●故郷 (岡野貞一)mp3, 256kbps




●七つの子 (本居長世)mp3, 256kbps




ご購入はシュピーゲル・レコードの通信販売にて、(メール
どうぞよろしくお願いいたします。

April 18, 2012
  都市の風景、都市の模様、

決して、わたくしは「鉄」な者ではないと思うのですが、それでも都市交通、殊に地下鉄(そのもの、またはそれを利用する人々)の光景には、その都市の文化、人々の有り様が象徴的に表れていると思うのです。
今回は様々な映像作家が映し出した都市交通、地下鉄をテーマにした作品をvimeoから、映像性に拘ったものをセレクトしてご紹介したく存じます。
vimeoの動画はデータ容量が嵩んでいますので重いかもしれませんが、このエントリー内で再生(▶マークをクリックで可能ですが)するだけでなく、動画右下のvimeoのロゴをクリックして、是非大きな画面でご覧ください。

まずはNYCのアンダーグランドから。音に着目した映像です。

残念ながら、折角オーディオ・エンジニアを加えて拵えた作品ですが、要となるべき音がモノラルというのが残念でなりません。マイクロフォンを3本くらい、L, C, Rと用意して収録したら、更なる想像力の喚起への助けとなったことでしょう。


次は、モスクワ。BGMにグリーグのペールギュントから「山の魔王の広間」が使われておりますが、もうこれしかない!という佳い感じです。


次は、ブダペスト。世界遺産となった、歴史ある(世界でロンドンに次いで3番目、ユーラシア大陸では2番目に営業を開始した)地下鉄が走る街なのだそうです。これは葛飾北斎へオマージュを捧げるパフォーマンスによる映像作品だそうで、ほうほう、なるほど、と思いました。


北欧へゆき、ストックホルム。少し長いクリップですが、アートな駅を中心にこの街の一端をよく表していると思います。


同じく北欧、ヘルシンキ。北欧のデザインって格好いいですね。


さて、地下鉄と云えばロンドンのチューブかしら(?) この作品はBGMが少しColdplayっぽくて好きです。


最後にパリのメトロを。もうこれはヌーヴェルヴァーグを生んだ国の遺伝子を継承した映像だと思います。最高! 因にオリムパスのi-SPEED3という高速カメラ(国内で販売している?)を使用しての撮影とのこと。


さて、世界の都市にはもっともっと地下鉄は走っております。今回は映像性に注目したセレクトのため7つの都市、7本の動画に留まりましたが、興味のあるかたは是非サーチしてみてください。そして素敵な動画が見つかった際は教えてくださいね。

March 16, 2012
  ディエス・イレ 怒りの日のこと、

怒りの日、その日は
ダビデとシビラの預言のとおり
世界が灰燼に帰す日です。

審判者があらわれて
すべてが厳しく裁かれるとき
その恐ろしさはどれほどでしょうか。
(Gregorian chant, Latin hymn)




前回、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」をベルリオーズが引用していることに触れました。
下の動画で3'20"から奏されるチューバとファゴットによって始められる旋律がそれであります。




元のグレゴリオ聖歌では、このような厳かな響き。