August 12, 2010
  残暑のお見舞いを申し上げます。








嗚呼、これらの歌唱に魅了されます。ふたつめは日本人による詞曲ですが、繊細なファルセット・ヴォイスで本場ものを彷彿とさせるのではないでしょうか。こちらSP盤からコピーされた音源のようで、スクラッチ・ノイズも雰囲気を高めているようです。

数日間、家内の実家へ行って参ります。ハワイイでなく残念。


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August 2, 2010
  おそらく雨音はわたしと娘では聞え方が違うでありましょう

小学校の校庭。卒業してから訪れてみると、なんだこんな狭い所で運動をし、遊んでいたのかと思わずにいられないのではないでしょうか。わたしたちの心の成長、すなわちより広く社会を見得る力の獲得という以上に、単に体のサイズの成長によるところが大きく影響しているに違い在りません。
恐らく、わが娘も、いま、広々と感じている小学校の校庭が、いつの日か、とても狭く感じる日が訪れることでしょう。
そんな彼女と、親(大人)であるわたくしの間には、見ているもののスケールの差と同様に、聞いているものにも差があるのではないでしょうか。地を叩く雨の音、虫の音(ね)、背の高さが多いに影響を与えるでありましょう自動車のエンジン音、そして周りを取り囲む雑踏の音。

月捲りのカレンダーを一枚破って暦は八月となりました日曜日、前売り券を買ってあるので今日はポケモンの映画を見にゆこうという娘と家内を制して、この月始めの日はひとり千円で映画を見れるのだから、わざわざ前売り券を使って入場するのはもったいないと進言したところ、それならばアリエッティを見ようということでwebにて席を確保し最寄りのシネマコンプレックスへと出掛けたのでした。

作品は絵の描き込みの詳細さにも目を見張ったのですが、なんといっても音の扱いが秀逸でした。状況を描写しながら、心理に迫る演出。翔くんが聞いているであろう音と、アリエッティが聞いているであろう音の描き分け。マルチ・チャンネルであるサラウンド効果を上手く使いながら、柔らかい音質でこれらを表現された音響効果、ダビングステージ担当者には敬意を表したいです。
そして、ダブルのアコギに、アイリッシュ・ハープ、イーリアン・パイプ。加わる音楽は妖精の国、ゴブリンの伝説を語るに相応しい響き。作曲者は仏国ブルターニュ出身だとの由。ああ、ブルターニュはケルトの人々の土地であります。

お話しは、原作である「床下の小人たち」を岩波少年文庫にて是非読みたくさせられました。このような寓話が、ずうっと残って、いつの時代でも、わたしたちの心の隅で生き続けてほしいと願わずにいられません。


July 25, 2010
  盛夏の熱を四分之一秒の幻に変えて

先週のこと。茹だるような暑さが続くとある日、その暑さの全てを吸収したような、これまた熱い街路がございました。その宵、大きな荷を曳いたわたくしは其処の熱気の源となる雑踏の人々をすり抜けるのが一苦労でありましたが、それでもわたしたち一行三名は何とか裏路地へと身を忍ばせることが適いました。
路地に身を潜めること数十分、わたくしは協力者に予め打ち合わせた準備位置へ着くよう指示をしてわたくし自身も持ち場に着きます。
わたくしの指示にて協力者が動き、ある瞬間を狙って光景を写真機のフイルムを感光させるべく四分之一秒に設定してあつたシャッターを開けたのでした。


この日より、展覧会へ向けた写真制作を開始いたしました。
いや、展覧会はいつのことになるか、一年後なのか、二年後なのか、計画はまだまだ企てられないのではございますが、制作中途にて心が折れないように、こういう公の場所で宣言をしておくのがよいと思ったのでした。

July 7, 2010
  絵の具滴る筆のさき、想いも駈ける指のさき

七夕の今宵、首都圏は雨。
わたくしは今日から始まりました、とある展覧会? ライブ・ペインティング? パフォーマンス? イベント? 上手く嵌まる言葉はございませんが、すなわちそういうふうに突き抜けたいと考えていらっしゃる(はずの)若い美術家三人と、幾人かのミュージシャンが為す会場へ、その行為を撮影するために行ってまいりました。

まだ始まったばかりで、わたくしには今後どうなってゆくのか、まったく見当がつかないのですが、そこが面白いところでしょう。明日はほぼ終日、金曜は夜帯に、土曜も数時間を其処で過ごそうとスケジュールしております。残念ながら最終日の日曜には伺えないのですが、全五日間、渋谷の画廊で行なわれる狂気を写しまくろうとしているのです。

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「間の無い国」
7月7日~11日、Gallery LE DECO 4F
http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/map.html

岡崎嶽、坂本紀恵、松田紀子 with Musicians: 橋本裕樹、藤本一郎
12:00~20:30開場 ※初日は15:00~、最終日は~15:00
入場料¥500、交換にドローイングを一枚差し上げます。

東京都渋谷区3-16-3ルデコビル
TEL03-5485-5188
※渋谷駅南口を出て明治通りを恵比寿方面に徒歩5分


「間の無い国」は、3人のペインターとミュージシャンがGallery LE DECOの一室を5日間ジャックし、公開制作を展開するイベントです。
スクエアーな展示会とも一時間や二時間で終わるライブペインティングとも異なる濃密なムードを立ちこめ、鑑賞者はのぞき見的な体験を逸脱し、音と共に「間」に投げ込まれ、ねじれ、循環するヴィジュアルや行為に飛び込むことになるでしょう。
喧騒は息を潜めふと、そこには間の無い国が立ち現われるでしょう。
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とのことです。

会期中、渋谷に立ち寄られることがございましたら、若い美術家たちの奔放と誠実と迷いと真っ直さを見にきてくださいませ。

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June 13, 2010
  お父さんはそんなことお前に教えた覚えはない。

昨日八歳となった娘に、どこか行きたいところはないかと問いますと、浅草のでっかい提灯がみたいとのこと。
下町はいいぞとか、浅草はおもしろいだとか、隅田川は最高だなどという教育は決してしておらず、お父さんが撮った雷門の写真とかを額装して部屋に飾ってあったり決してしてはいないのですが、何処から斯様な発想がでてきたものなのか不思議であります。

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June 10, 2010
  さすが浅草、此処は猿ではないが、馬が居る

皐月の末から好天つづき、水無月にはいっても梅雨の足音はまだ聞えない首都圏。この日も暑く陽が射すお天気で、雷門の前には多くの人々が記念の写真を撮っておりました。
このところの浅草は観光客が増えてきているのではないかと、其処で待ち合わせたJさんは言うのです。六月六日、わたくしは浪曲の魅力を教えてくださったSさんと、そしてそのご子息であって、此処浅草にも勤務されていたことのある呉服のプロであるJさんと男三人で、人ごみの仲見世を避けながら、伝法院をぐるりとし、木馬亭へと向かったのでした。

かつてはちょっと繁華なところには必ずやあったと言われる寄席も、ラジヲやテレビの普及以来、いまやめっきりその数を減らしており、まして浪曲を定席としている小屋なぞは関東では此処木馬亭のみとなっている今日でございます(上方には在るのでしょうか?)。
ところが、その木馬亭でも浪曲公演は月の頭の十日間ほどだけ開かれ、残りの日々はその他の演芸種の公演で埋められるありさま。先日、此処に電話をかけ、日曜に伺いたいのですが混み合いますかと尋ねたところ、いや大丈夫ですよ、どうぞいらしてくださいと、おそらくは席亭の方だろう女性の声で仰られ、安堵と同時に寂しい気持ちにさせられたのでした。

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May 24, 2010
  夏隣る空は沈んで樹木浮く


富士に降った雨雪が、八千五百年前の噴火でできた三島溶岩流の内部を経て地表に湧き出る処。その湧水量は東洋一とか。
この湧水地には朝な夕な幾度となく足を運んでおりましたが、陽の高きとき、その陽の姿も包有してしまうことに気づかなかったのは迂闊でございました。
と言ふわけで、写真機は持っておらず、電話のカメラ機能にてキャプチュアするしかなかったお粗末でございます。
これもまた黄金週間でのこと。